
最近、サーキット走行会などに趣味で参加するようになったのですが、ハードブレーキを頻繁に行うことになりエア抜きなど気にするようになりました。
もしご経験の多い方がいらっしゃれば教えていただきたいのですが、フェードやベーパーロックの兆候などありますでしょうか。
なーんとなく利きが悪くなってくるフェードはイメージできるのですが、いきなり制動力がゼロになってしまうようなベーパーロックに突然陥ってしまうととても危ないなぁと心配しております。
もちろん冷やしながら走ったり、終わった後でもエア抜きなどメンテナンスを実施すれば帰路の一般道は安全なんだろうなとも想像しています。お返事いただけたら嬉しいです(*'▽'*)
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
>フェードやベーパーロックの兆候などありますでしょうか。
ありますね。
フェード=洗車直後(ホイールに水を大量に掛けた時)や、水溜りにウォータースプラッシュで走行後に起きるような、あのブレーキの効かない感じ。
ベイパーロック=普段よりも、ブレーキが効き始めるブレーキペダルの位置が奥になる。
実はこの他にももう一つ、似たような怖い、ブレーキの効かなくなる現象があります。
ぜんぜんブレーキを使っていないのに(つまり、ブレーキは冷えているのに。)、まるでベイパーロックのようになる現象です。
これは、まあ、普通の公道走行や、サーキットやジムカーナなどのスムースサーフェス上では起きませんが、バンピーでラフな路面上(ラリーやダートトラックなど?)では結構起きるものだと考えておいたほうが安全ですね。(ブレーキのパッキンなどがおかしくなってもこの現象は出ます。その場合は公道上でも出ます。)
原理は、車輪(ブレーキキャリパー)の振動で、キャリパー内ブレーキパッド後ろのピストンが自然に後ろにさがってしまうのです。
では、起きた時の対処法。
第3の現象と、ベイパーロックの対処法は、似ています。
おもいっきり床までブレーキペダルを踏み込んでもダメですね。ブレーキペダルは床に付いているだけです。
では、どうするか。
ポンピングブレーキのように、ブレーキペダルを何回も踏むのです。この時、ブレーキペダルはポンピングごとにペダルを完全に戻す(踏んでない位置まで戻す)ことがとても重要です。
ブレーキペダルを、ポンプのレバーと考えて下さい。
井戸水のレバー、空気入れのレバー、最後まで戻してまた入力しますね。あの感じです。
ブレーキが効くようになったら今度はおもいきりググーッとペダルを踏みます。
簡単です。
フェードのほうは…。
実はフェードのほうが、モータースポーツをやっている人間にとっては、怖い現象ですね。
フェードが起きたら、何もできません。せめても おもいっきりブレーキペダルを踏み続けて、あとは祈るだけですね。
ただ、
フェードのほうは、事前に計算ができるのです。グラスに水を注ぐときのように、あとどれ位であふれるかな? が、事前に分かりますので、頭の中で計算しながら、「さっきあれだけブレーキを使って、そのあとこれくらい冷めて、またこれ位のブレーキを踏めば…。」 といった具合に。
自分の車のブレーキの性能 「あとどれ位であふれるのか」 を知っていれば、それほど恐れることではありません。
仮にフェードになっても、短時間でまたブレーキが効く程度には復帰しますね。(フェード状態のときに運良くどこにもぶつからなかった場合の話。)
例えば、一般的な2リッタークラス国産セダンで、前輪ベンチレーテッドディスク、後輪ドラム、の車両で、
100km/hからいきなりフルブレーキでほぼゼロにして、再び100km/hに加速してからいきなりまたフルブレーキにする位をやれば、フェードが起き始めるでしょうね。
ベイパーロックなのかフェードなのかを見極めることは簡単です。
ブレーキペダルをおもいっきり踏んでいる状態でブレーキペダルの位置が普段より床に近ければ(奥まで入っていれば)ベイパーロック(または第3の現象)。
ブレーキペダルの位置は変わらないが、いっこうにブレーキが効かなければフェードです。
>いきなり、スコーンとペダルが底まで抜けてしまうようなのはないんですね。
いきなりスコーンは、ありますね。
例えば、第3の現象も、普通はいきなり床までスコーンですね。この現象は、路面が荒れている場合に起きるのですが、荒れていなくてもブレーキがぶっ壊れていても起きますので注意が必要です。
私のケースでは、これは日本国内でのことですが、シビックVTi(EG8)1.5リッターセダンを車検に出した後のこと。これが起きましたね。車検に出した整備工場は、大手レンタカー会社の車両を一手に引き受けている程のちゃんとした整備工場でしたが、車検前は全く問題が無かった車両が、車検後戻ってきてその日にこの現象が出ました。工場の人に車を持っていってもらい、「ブレーキを分解整備した時に、パッキンがねじれて付いた。」と言っていましたね。(シビックは何も悪くありません。単純な整備ミスですね。どの車にも起き得ます。)
ベイパーロックでも、いきなりスコーンはありますね。要は、「ブレーキで発生した熱が、どれだけフルードに影響を与えたか。」や、あとは、「フルードの状態がどの程度悪かったか。」ですよね。
つまり、フルード内にベイパー(気泡)が発生した時に、ブレーキシステム全体として、フルードがどの程度リザーバに戻ってしまうか? ということによります。
気泡が発生してすぐにフルードが大量にリザーバに戻ってしまうような車両ですと、当然、スコーンとなってしまいます。
フルード自体も、水がフルードに混ざっただけで、非常にベイパーロックになりやすいものになってしまいます。
仮にベイパーロックになって、スコーンとなっても、あわてずにフルストロークのポンピングを何回かやってやれば、そのうち効きます。
私の場合、これは海外でのことでしたが、1965年式AUSTIN 1100(http://www.enthuno-mori.at-server.com/austin/200 …)という車でしたが、フルストロークのポンピングを完全に5回以上やらないとブレーキが効き始めない車両に乗ったことがあります。私の車です。
ちょっと忙しくて、3日程 この状態で乗っていましたが、乗れないことはなかったですね。ブレーキを使う前にパコパコ5回、ブレーキペダルをこげばよいわけです。まあ、『「カントリーサイド(田舎)」 + 「道は全て制限速度100km/hなので、絶対に人は飛び出してこない。」 + 「ブレーキを使う場所は全て事前に完全に把握できた。」』といった特殊な状況だからできたことですから、日本では決して真似できないことですが。 (3日後に自分でフルードを新しくしたら、完全に直りました。)
なにが言いたかったかといいますと、「ベイパーロックでスコーンとなりますので、気を付けて下さい。スコーンとなっても、何回かフルストロークのポンピングをこげばブレーキは使えますので、スコーンとなっても落ち着いて行動して下さい。」 ということです。
右足が凍りついたままどこかに突っ込まないように、願います。
※決して真似しないで頂きたいことは、ベイパーロックに頻繁になる車両に、乗り続けないで下さい。必ず点検整備を即受けて下さい。
ANo.2様も仰っている通り、現在の車では、ベイパーロックが起きることなんて普通はありません。起きるということは、フルードが何らかの悪い状態なのでしょう。
また、私の“例”の「日本での経験」の通り、点検整備後は要注意です。サルも木から落ちる、有能整備士も たまにはミスるのです。
>もちろん冷やしながら走ったり、終わった後でもエア抜きなどメンテナンスを実施すれば帰路の一般道は安全なんだろうなとも想像しています。
きちんとした知識と技術でエア抜きをしませんと、かえってエアが入ったりして危険です。
「 ハードな走行をする=フェードやベイパーロックになりやすい車両に変化してしまう 」 というわけではありませんので(おおまかに)、
競技中に特に違和感がなかった場合は、別にそれほど気にしなくても大丈夫でしょう。
最後に。
ブレーキは、水溜りバッシャ~で効かなくなりますね。水溜り走行直後に、人でも飛び出してきたら大変なことになります。
これも気を付けて下さい。
まずは、親切丁寧な長いアドバイス&情報、誠にありがとうございます。
第3のトラブル、対処法、町乗りでの水溜り、フェードの怖さと計算、まさかの整備不良。。。非常にためになりました。
ブレーキが怖いという大元の興味に、色々な観点で感心するばかりです。ますます怖くなりましたが、良い知識でき嬉しいです。ありがとうございました!
No.4
- 回答日時:
ご質問内のメンテをされているようですから、ハードな走行されても
♯2の方がおっしゃっているように、ベーパーロックはまず起こりません。
フェードは周回していると、毎回のブレーキポイントなのに利きが甘くなり
イメージより先に行ってしまうのでわかります。
このような時はクールダウンで回復出来ます。
一番コワいのはブレーキホースのパンクです。
ノーマルホースで経験しましたが、フロント左がブレーキ時にパンクし
一瞬足がクッ!と奥に入りました。この時点ではまだセーフティ機構が
効いているの完全に抜けることはありませんでした。
ビックリして訳もわからずポンピングしたらそのたびに効かなくなり
最後にはスカスカになりフルードを全て排出したようです。
幸いにもとりあえず減速出来たのとセーフティゾーンのおかげで
事なきを得ましたが・・
時々サーキットを走るのであれば、ブレーキホースはノーマルで1年交換
またはステンメッシュをお奨めします。
と言うことで、経験上普通にメンテされれば安心して走れます。
ご返事ありがとうございます!(〃^∇^)ノ
ブレーキホース破裂。そこまで気を遣わないといけないんですね。安い車検も良いですが、きちんとした整備工場やガレージでチェックしてもらったり、ご指摘のとおり1年毎の交換など、予防しないと駄目ですね。自分で体験したら絶対対策しようと思いますもんね。車全損や怪我などなってからでは遅いですし。
スポーツ走行奥が深いですね。とても勉強なりました。<(_ _*)>
No.2
- 回答日時:
ベーパーロックに突然陥ってしまうととても危ないなぁと>取り越し苦労だ! 教習の中には「アホ臭い」と言った事を実しやかに教えるから、始末が悪い!現在の製品を使う限り絶対と言っていいほど無い。
数年前、四国のほうでマイクロバスが、山道走行中にブレーキの故障で突っ込んだが、数年ブレーキのメンテを怠ってたらしい(分解もせず交換も無し)が、やはり直接の原因は「フェード」でドラム内の温度上昇だけでは、フリュードを沸騰させるまでには至ってなかった。(ライニングが剥がれたという事で、事故ッてるのだから先に結果?が出たという事になる)それ位ブレーキフリュ―ドの性能は確かで、湧く事は心配する程でもないね。
N1メカも走行会メカもかじってたけど・・・人に因ってはエア抜きしてたけど、しない人と変らないからね、同じクルマ同じ様な腕前で・・・
EG6でサーキットを攻めた走りをして、フェードを起こした場合、ナックル?ボールジョイントのブーツから「煙が出る位」に焼ける。が、フリュ―ドが沸いた事など1度も無い。(フリュ―ドDOT4、パッドはラムズ特注品)君よりもエグイ?ブレーキを踏む連中でもね・・・
蛇足だが、コースでは恐がって、早くからブレーキをかけるな、ダラダラとブレーキを使うと、熱の逃げる時間が短くなるからフェードが早く起きる。我慢してギリギリでガツンと踏め!速いヤツほど「静かな?時間」が短い事で解るだろ!?
マークIなど最低だ、ホイールの形状でも放熱効果が悪くて「フェード」しやすくなる、金の許す限り「良い物」を選ぶべきだな、高いパッドも勿体無い事になる。
私の(下手な)レベルではまずフルードが沸騰することはなさそうですね(笑)
バス事故の例えもフェードということですしそちらの方を走行会などではケアしたほうが良さそうですね。
あと、頼んでおりませんでしたが、以下のアドバイスとっても良かったです。とても得した気がしております♪ありがとうございました!
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蛇足だが、コースでは恐がって、早くからブレーキをかけるな、ダラダラとブレーキを使うと、熱の逃げる時間が短くなるからフェードが早く起きる。我慢してギリギリでガツンと踏め!速いヤツほど「静かな?時間」が短い事で解るだろ!?
No.1
- 回答日時:
ホース(フルード)内にエア(気泡)が発生することで、これがクッションとなりペダルがフワフワした感触になります。
入力に対してイメージ通りの制動力が得られていない(いつもと違う)と感じたら危険信号です。
エア量などにもよりと思いますが、いきなり(制動力が)ゼロになると言うことはないはずです。
クッションとなっているエアを押し潰せるほどの入力(強くペダルを踏み込む)があれば、レスポンスは悪化しますが(入力の)伝達はされるはずなので。
とはいっても、無理はせずに兆候が顕れたらすぐに処置をすべきです。
命を預けている重要なパーツですから。
ありがとうございます♪
いきなり、スコーンとペダルが底まで抜けてしまうようなのはないんですね。少し安心ですね。
フェードは熱でブレーキの摩擦係数が少しづつ下がっていって、その熱がフルードに悪影響、気泡増大でベーパーロックですよね。
フェードの利き難さとベーパーロックの利き難さって、これまた感じが違うんですかね(;^_^A
一回体験してみたいような、でも怖いから座学で勉強しないといけませんもんね。
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