No.1
- 回答日時:
医師がokを出したら、つまり社会生活上問題ないレベルの疾患であれば、弊害は少ないのではないでしょうか。
精神疾患に関しては、ssriなどのハッピードラッグで社会生活上問題ないレベルをかろうじてキープしている患者さんもいるかもしれません。しかし、そのような方がカミングアウトによって社会的不利(たとえば就職)があるなら黙っていたほうがいいと思います。軽症ならば薬などで症状を抑えられている場合は普通の状態です。とすれば確かにわざわざカミングアウトする必要はないですよね。つまり症状の程度による、ということですよね。結果的に治癒された場合を想定すると、カミングアウトしたあとの弊害の方があとあと強い影響を被るのですから告白することも気をつけなければなりません。自分はポジティブに変わっても環境の方が自分にとってネガティブな影響を与えてきたら、また病は再発してしまいます。
今や4人に1人と言われる鬱病などは市民権を得てきていますが、社会的に顕在化されている患者はごく少数ではないかと思われます。
ご回答ありがとうございます。
No.2
- 回答日時:
自分はうつで、会社を病欠・休職あわせて2年半休みました。
その後昨年10月に正式に復職できました。そんな事情もあり、上司には当然状況を説明しなければいけない義務がありましたので説明していました。今年になり上司が代わったのですが、その上司にも自分から説明しました(引継ぎも行われていたようですが)。その他の方には聞かれたら答えるという対応です。自分から積極的に話すことはありません。というのも、「どうしてたの?」と聞かれ「メンタルな面で・・」と答えると相手は状況を察するのか「ああ、そうなんだ」といってその話題を打ち切ります。さて、ご質問の答えですが以上のような状況を考えると、告白される相手は「あまり聞いてはいけない、ふれてはいけない話題」と判断するのではないでしょうか。ですので告白することは、その相手との間にタブーを作ってしまうことになります。一部の人は普通の関わり合いさえ制限するかもしれません。一方でその件には以後全く触れずに普通に接してくれる人もいます。つまり告白する相手によるということですね。ですが事実は事実なので、相手の対応に一喜一憂することなく平常心でいることが大切だなと感じています。
ご回答ありがとうございます。
経験者の方の貴重なご意見です。
>「あまり聞いてはいけない、ふれてはいけない話題」と判断
うーん、難しいですよね。カミングアウトしたことにより今までとは違う空気感を作ってしまうのなら。相手に余計な気を使わせてしまうのなら、人間関係も微妙に変わってしまうかもしれません。それがさらに病状を悪化させてしまうのならだから「賭け」に挑む気持ちと同じですよね。
積極的にも消極的にもならず、必要に迫られたのならそのときに、また相手に応じて告白する、ということですね。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
>精神疾患者はカミングアウトすべきか否か
○その人の病状、症状にも違いがありケースバイケースだと思います。例えば「うつ」と言えば最近はある程度許される傾向になりつつあり、会社等でも「産業医」兼「心理カウンセラー」等を置く会社も増えつつあります。その一方では、「統合失調症」等はかなりの温度差があり、なかなか就労等とまではいかず、のけもの扱いにされているのが現状ではないでしょうか・・・。
○告白した時のメリット(就労した時)
(1)自分の心身に無理をせず就労が可能。
(2)昼食時の服薬も隠れて飲む必要がなく堂々と服薬できる。
(3)調子が悪い時は理由を言えば理解され休養できる。
(4)診察日は、有給で取れたり(6ヶ月以上勤務の時)、堂々と休暇を貰える。
(5)安心して仕事が可能。(廻りの理解?が得られる)
(6)再発しにくい。
この様な感じでしょうか?
○告白した時のデメリット(就労した時)
(1)給料が上がらない。
(2)昇進はなかなか期待出来ない。
(3)過保護にされる仕事の面で差をつけられる。(他の人より単純なものに)
(4)仲間はずれにされる。(一概には言えませんが・・・)
(5)廻りの理解(?)が得られているつもりが実際には理解されていない。
(6)「知的障害」と一緒にされ誤解されやすい。
○私の場合は以前の職業とは畑違いの生産加工場に勤務し、工場長のみにカミングアウト(境界例)しましたが、そんなに「無理をしなくて良い」等と言われ自分では、「全然無理等していなかったのですが・・・」ある意味で気を使われ過ぎて過保護にされ幸いにも再発はなかったので良い面もありましたが、十分に自分の能力を発揮出来なかった面もありました・・・。
○いずれにせよカミングアウトしても偏見がない世の中になって欲しいものですが、現実はなかなかそう簡単にはいかないのが現状だと思います。
○又就労以外の自分の友達関係や廻りの人達との関係においては、特に自分からカミングアオウトしなくてもよろしいと思います・・・がこれも将来は偏見のない世の中になって欲しいものです。(願望です)
この回答への補足
ご回答ありがとうございます。
職場というある意味より高尚なメンタルティの意識レベルが意図的にも無意識的にも防衛として低くならざるを得ない社会では、より繊細的な問題は敬遠されがちです。
このような問題を考えるにあたり、個人的な経験上忘れることができないのですが、昔勤めてた会社が技術関係だったのですが、圧倒的な男性社員の中に女性が数人いました。男性と同じ仕事をしていたわけですが肉体的にもきつい時期が続いたらしく、精神疾患者となり彼女たちは会社側に告白しました。が、ご回答いただいたデメリットの中のすべてを被っていました。彼女たちはいわゆる一流大学を卒業しその一流企業に就職したわけですが(そういう肩書きも病という自然な摂理には勝てないのだなあと感慨深かったのですが)、ひとりはそのうち辞め、ひとりは陰口を叩かれながらも登社していました。が、やはりしんどいしんどいと毎日口にしていましたね。それがまた周囲の反感を買ったようで・・・。
となればやはり病人としても、ドロップアウト事後の対人関係の作り方という課題が新たにあるわけです。病気を盾にしてはならないしかといって自己卑下したり不平を表せば「病人のくせに」と言わしめてしまう。こうなったのも女性なのに徹夜を続けさせた会社にも原因はあるだろうと主張すれば「男女平等を訴えているのは女たちだろう」と男性側に見当違いの抗弁を与えてしまう。もちろんそのような男性ばかりではありませんが、まだ鬱病がこれだけ社会的に認知されていない時代でしたから彼女たちも辛かったと思います。
質問は広義の範疇ですが、狭義にみると、たとえば境界例などは、よりプライベートな人間関係間での告白というのは難しい問題だと思います。特にこれが恋愛関係であれば恋愛という主観と、介護として扱うべきであるという客観が混同されてしまう危険があります。このような場合も「相手を見て」という相対性を自覚させられる。
消極的な姿勢で自己防衛しつつ、相手との関係においてこの問題を回避するか、それとも積極的にポリシーやイデオロギーに立ち向かう姿勢を持って告白するべきか、というこれまた凄まじい葛藤と選択を迫られるわけです。
この病特有の「衝動性」において関係性を保つことで失敗に至るケースが必然的(とくに重症ならば)境界例にとっては二重の悲哀となってしまうわけで、鬱病などとは違い、確かに境界例や統合失調症などの病症は理解を得るのが難しいのが現状でしょう。
とくにこの病は社会的、顕在的には病気として表れにくい。逆に親密度という刺激に対して症状は顕在化されまた変化すると思うのですが、公的な交渉と同様、私的にもそれが求められるのですからさらに心理的な負荷になってしまいます。
優れた知性と創造性は境界例の特徴であり「職場では誰よりも貴重な戦力になる」と専門家では認められています。精神疾患は悪い影響しか及ぼさないというステレオタイプをもう少し社会の方で鑑みなければならないかと思います。「病気の責任の大部分を、患者が背負わされている」という専門家の意見は不幸ながら現状です。
まぁ世の仕事や職場が一貫して功利主義というのはこれはもう普遍的なことでしょうから、理想論を言ってみても仕方がないかもしれませんが、それでも精神疾患がこれほどまで社会問題化されているということは陰に陽に、また患者の訴え(葛藤や勇気の結果)がようやく社会に届いたということかもしれません。
(長くなってしまったので補足欄に書き込ませていただきました)
No.4
- 回答日時:
精神疾患者と言う表現だけでは、何をさしているのかはっきりしませんが、例えば、安定期の鬱患者と非常に心の繊細(過ぎる)人との境界は?
(私の心はガラス細工だから、大事にして、などと他人に言えるだろうか?)
----
ケースバイ・ケース
弱者は、廻りに遠慮する事なく、支援(善意・好意)をうける冪だと説く人も居ますが、一方、支援(援助)する側の人間の心理として、相手が弱者だからこそ援助するのだと、言う気持ちが(意識しなくても) 有ります。ゆえに、支援する相手側が、自分以上の優位に成る(立つ)場面に遭遇すると、逆に敵意に満ちた心が擡げて今までとは逆の立場をとる場合も出てきます。
--------
こんな光景を目にしました「車椅子に乗った小学生と数人の友達:(おい! ちゃんと押さなきゃー駄目じゃー無いか!)と、車椅子の子が、交代で押してくれい居る友達に怒鳴っていました。
恐らく、朝夕、その子の家と学校を送り迎えしているのでは無いかと思いました。
その子が思春期に成った時、異性をめぐって競った時、その子は、自分が何時でも優位な立場に有る冪だと思うのでは無いかと、そんな、想像をして仕舞いました。
世の中、競争原理で成り立って居る場合の方が多いと感じます。
弱者と言えども甘えが有っては、世の中成り立た無いのでは無いかと感じます。
---------
又、無駄口をたたいてしまった。 (自己嫌悪!)
>私の心はガラス細工だから、大事にして、などと他人に言えるだろうか?)
確かに傷つきやすさを自覚するが、他者が酌んでくれない場合などは防衛として伝えてもよいと思います。もちろん表現については慎重になる必要がありますが。
「車椅子に乗った小学生」
考えさせられる事例です。
一見表面的には優位でも病人としての意地がさらに拍車をかけているかもしれませんし、使われている友達の方でも一見服従しているが、内心優位な気持ちに立っているのだとしたら対等であるのではないでしょうか。車椅子に乗っている事実が彼を弱者なのでしょうか、それとも使われている周囲が弱者なのでしょうか。パワーバランスはどちらに優性でもない、成立しています。
>弱者と言えども甘えが
これがなぜ甘えとなるのがわかりません。
「病人は病人らしく」謙虚であるべきとよいというのはすでに差別の視線ではないでしょうか。目に見える圧倒的な違いが、どのみちすでに優性を決めているのが現実ならば、彼はすでに差別を受けてきたかも知れず、その態度は彼なりの反抗やプライドだったのかもしれません。
>異性をめぐって競った時
思春期ならばアイディンティティ確立の時期ですから、自分が車椅子に乗っている現実を子分を従えていたときとは違う感慨を強いられるでしょう。異性の目を気にするのならなおさら外見を含めた自分を客観視しなければならなくなり、彼にとってのその現実は自分について考える機会を強制します。そのとき小学生の頃の自分のしていたことを参照するでしょう。そこでその態度を悔恨するか、何も思わないかは当人しか分かりません。
車椅子だから彼は異性に選ばれないかもしれず、逆にそんなことはまったく問題視しない相手ならば彼の恋は成功するかもしれない。その相手をめぐる彼のライバルからすれば負け惜しみで「障害者のくせに」とさらに障害者に対する差別の意識を助長させることになる。
目にみえる体の弱さ、差別と偏見の心の弱さ、皆同じ、競争原理に働かされる対等の者同士ではないでしょうか。
No.5
- 回答日時:
ケースバイケースなのは確かなのですが実体験を踏まえて一言。
大学生時代、サークル活動を通じてカウンセリングに通っているという女の子数人と接する機会がありました
(お薬が処方されていたようなので心の病の患者なのだと思います)。
人付き合い、考え方という点において彼女らには特有の傾向というものがあったように思います。
明確にこういう傾向とは言えませんが、
・ネガティブな思考に陥りがち
・自分に対する他人の評価に過敏に反応する
・相手の冗談交じりのやや攻撃的なからかいに過剰反応する
といった傾向があったように思われます。
心の病にかかっている人間であるというのはケガ人と違って外見からは分かりません。
そのため「心の病ではない人」という前提で彼女らにやや突っ込んだコミュニケーションをとり、
その結果何気ない一言で彼女らを傷つけてしまい、トラブルを招いたというケースが見受けられることがままありました。
これは「心の病を告白しない」ことで生じたデメリットと言えるでしょう。
また、彼女らは飲み会等の盛り上がっている場では「本人が聞くと怒るのではないか」というきわどい発言をその場の空気でついしてしまう
(そしてその後ものすごい自己嫌悪にかられるそうです)ということも多かったように思います
(もちろんある程度顔なじみになった相手に限っていましたが)。
このように心の病にかかっている人はそうでない人よりも他者との円滑なコミュニケーションを取りづらくなっていると思います。
そのため「心の病にかかっている人」だと周りが知らないことが原因で、その領域での心の病にかかっている人の立場が知らず知らずのうちに悪くなっていくことがあると言えるでしょう。
ですから理解者以外の領域でも「その人の生活のかなりを占める領域」下では最低1人には自分の現状を理解しておいてもらい、
「対人関係の面においては」その理解者さんに適切なフォローをしてもらうということが必要なのではないかと思います。
「心の病なんだったらまあ仕方ないか」で済まされて避けられるトラブルなら、告白で生じるデメリットを気にせず、避けるべきだと思います。
ご回答ありがとうございます。
>ケガ人と違って外見からは分かりません
例えば「暗い雰囲気」でも病気がそうさせているのかもしれず、もともとの性格かもしれませんし「傷つきやすさ」という感受性の度合いも、親密でない他人はそれを図れませんよね。「言葉」が健常者を病にさせ、また病人を癒すやもしれず・・・。人は言葉という凶器と処方箋を同時に持ち歩いているのですから・・・。
カミングアウトしてデメリットは偏見や差別の対象になってしまうこと、メリットは理解や支援を得られることですが、病気にあってはいずれにしろ相乗効果として本人にフィードバックされてしまうことでしょうね。まだまだ偏見が見られるということですが、しいてはますます病人が増えることを祈り、「数的」に説得するにいたらねば理解されないのではないか!?と憂慮します。
そこに精神疾患者の社会性も問われるわけですから、二重三重の課題を背負い込まなければなりませんよね。いずれにしろ向社会のよき理解が欲しいです。
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