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フランス語では普通はWが入らないと随分前に聞いたことがあるのですが、
イタリア語でも見かけませんので、その他スペイン語なども含めたラテン語系の原語では、Wを使わないのでしょうか?
ドイツ語辺りにとても多い感じで、英語でも普通にありますが、これはゲルマン語から派生した言葉にはあって、
ラテン語系にはないということですか?
(西洋史専攻でしたので、ラテン語の文献も少し調べましたが、ラテン語にはなかったはずです。)

ヨーロッパの言語を安易に○○語系と分類することは難しいかもしれませんが、
お分かりになる方、よろしくお願いいたします。

A 回答 (7件)

Wをよく使用するのは現代語では西ゲルマンに属する英語、オランダ語、ドイツ語(フリジア語、低ドイツ語他方言含む)です。

ゲルマン語は元来 /w/ 音を持っていたと考えられ、現代にいたるまで保持しているのは英語のみでドイツ語では /v/ に変わり、低ドイツ語やオランダ語ではその中間的で今尚地域によりばらつきがありますが、綴りではWを持っています。
北ゲルマン系は古くはVのつづりで /w/ 音を表していたといわれますが現代では /v/ に変わりました。Wは外来語にしか用いません。

ラテン語の末裔であるフランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語などはアルファベットに一応Wはありますが、外来語にしか使いません。発音上はVのように扱われ /v/ や /b/ で発音されますが、フランス語では一部 /w/ で発音されることがあります。

スラブ系はV音を表す文字はポーランド語のW(これはドイツ語の影響と思われる)以外はV(キリル文字ではB)で外来語の /w/ 音(主に英語と日本語)もVで表す傾向があります。Vashington, Kanazava など。

あとは珍しいところで、ウェールズ語では /u/ 音を表す母音字としてWが使われます。cwm など。Uはイとウの中間的な音かイ音を表します。

おおまかにはこのような状況で、西ゲルマン以外では「お客さん」扱いの文字のようです。
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この回答へのお礼

詳しくありがとうございます。
外来語で思ったのですが、確かにウォータールーのことを仏語ではワーテルローを言ったのですよね。
人名でもWを使うものは見当たりませんし、見た感じでは文章でも見つかりませんので、
ラテン語系である仏語や伊語などにはWは(基本的に)ないと判断しました。

ゲルマン語とWについてのご説明もありがとうございました!

お礼日時:2007/02/14 23:48

古代ギリシャ語は文字の時代に入る前にWの音を失いました。



ごく一部の方言でFに似たdigamma(二重のガンマ)という文字でW音があらわされていることもありますが、古典期以降の大量の文献にはFは出てきません。もちろん現代ギリシャ語にもw音は外来語以外ありません。

でも口承文芸であるホメーロスの叙事詩にはW音の痕跡が残っています。 oisthaオイスタ(知る)、ois(羊)といったふうに書いてある単語は woisthaウォイスタ、owis(オウィス)のようにWを補って読んだほうが詩の韻律の「つじつま」が合います。

それぞれ英語のwise、ラテン語のovis(発音はオウィス)と語源は同じです。印欧語族では英語の/W/が古い音をよく残していて、/v/や/f/で発音する言語は局地的に後に変化したのだということがわかります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
つまり大昔はWの発音があったということですよね。

お礼日時:2007/02/17 22:04

ラテンアルファベットの歴史では



初期のころは、20文字です。
A, B, C, D, E, F, H, I, K, L, M, N, O, P, Q, R, S, T, V, X

後に、Cが二つの音 /g/ と /k/ を持っており、それが分離してGが生まれ
ギリシア文字からの借用でYとZが追加されて23文字です。
(この頃ですと、UとVは未分化でした。)

A, B, C, D, E, F, G, H, I, K, L, M, N, O, P, Q, R, S, T, V, X, Y, Z

Alphabet, de W. A. Mozart (添付楽譜)にもWはありません。
http://www.ac-versailles.fr/etabliss/toussaint/l …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。良く分かりました。

お礼日時:2007/02/17 22:03

Wikipediaの「W」の項

http://ja.wikipedia.org/wiki/W はご覧になりましたか? 歴史や言語ごとの使用などが書いてあります。

ちなみにフィンランド語では本来 W はなく[w]の発音もありませんが、外来語などで W が使ってあれば V と同じ発音になります。また辞書項目では V と同じ扱いになります。つまり英語だと va, ve, wa, we と並ぶところがフィンランド語では va, wa, ve, we という順番になります。スウェーデン語もそうだったかもしれません。
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この回答へのお礼

北欧の言語についてもありがとうございます。
ウィキにそういう項目まであったのですね。知りませんでした。
URLもありがとうございました!

お礼日時:2007/02/15 19:01

要するに簡単にいえば、Vで代用しすぎたため混乱を生じて


Wの字を発明したということです。
ドイツ語のように音素の消滅によって違う音価をもつ言語も
あるということで。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/02/15 18:59

自分も専門的に知っているのではないのですが、確かwという文字は英語などでvvとつづる単語が多かったため、後に単一の文字になるいう経過をたどった10世紀以降のかなり新しい時期に成立した文字であると記憶しています。


このような経過をたどった文字なので、vvとつづる単語が少ない言語の場合ではwを使わないというのは自然なことでしょうし、wの文字が成立した時期にはすでに古典となり、新たに単語などが作られることがなかったと思われるラテン語では見つけられないのはもっともなことではないかと思います。
確か、アルファベットの中にはこのような文字として成立したのが遅い文字が確か3文字程度あったかと思います。興味があるようでしたら、アルファベットの成立の歴史などを調べてみるのもよろしいかもしれません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
ラテン語では表記だけかもしれませんが、Uと表記するようなスペルで、
Vと表記していたと思います。
アルファベットの成立した最初は分かりますが、その後の変遷についてはよく知りませんので、
一度調べてみると面白いかもしれませんね。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/02/14 22:42

ドイツ語のWはVの発音になります。

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この回答へのお礼

早速ありがとうございます。
大学での第2外国語がドイツ語でした。(フランス語と悩みましたが、役立ちそうなのが独語に思えましたので)

お礼日時:2007/02/14 20:42

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