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WindowsやMacのバージョンアップに伴い,周辺機器や初期設定,さらに情報の移植など,大変な労力を費やしているのは皆同じだと思います。特に厄介なのが,OS開発国のマニュアルなどを直訳したと思われる,横文字が多く,日本語としてもこなれていない「ヘルプ」の解説です。そんなことから,最近,つくづく考えますのは,
なぜ,日本のコンピューター関連企業は,ハードの生産や既成の0Sベースのソフト開発に全勢力を注いでいて,基本のOSについては開発の動きを微塵も見せないのかということです。
漢字を扱うという特性に最適な0Sを作ることにはそれなりの意義もあるでしょうし,基本のOSを作り,それに準拠したパソコンを作るということにもメリットはあると思うのですが。
おそらく,数多くの特許などの問題で不可能なのでしょうが,まったく開発の動きなど無いのでしょうか。あるいは無かったのでしょうか。
(いまや,公共機関の書類などについてもwordを指定したりする状況ですが,まるで,すべての便箋とペンが特定の会社のものを使用するようにと指定されている気がします。これなども,OSがwindows等の寡占状態になっている事が背景にあると思うのです。)
素朴な疑問ですし,レポートを書くなどの具体的な必要性に迫られて問いかけているわけでもないので,基本的なことだけ教えてください。

A 回答 (10件)

2002年現在の世界中で一番使われているOSは、先に皆様が名前を挙げられているTRONです。

応答性と柔軟性に優れ、フリーズすることがまずないので、携帯電話、自動車の車載コンピユータなどのOSはほとんどTRONです。

話をPCに限るとウィンドウズ系が独占しているように見えますが、ワークステーションまで拡げるとウィンドウズは少数派ですし、それらをすべて会わせた物よりももっと多く(本当にケタ違いの数です)使われているのがTRONです。そして、はっきり言ってこのPC以外の分野のOSに関してはウインドウズでは手も足も出ません。

なぜなら、OSがリーズしてエンジンがいきなり止まったり、アクセルを離してもどんどんエンジンの回転数があがったりしたら大変な事態を引き起こしますし、自動車会社はそんな危険をおかせません。それだけの信頼性がウインドウズにはありませんから・・

また、TRONのPCへの搭載については他の皆さんのいうように「超漢字」というOSになっていますし、私のPCの一台には導入しています。(非常に軽快に動きます)ただ、このPC用のOSの開発については米MS社が日米経済摩擦の一つとして口を出して研究・普及を妨害したのは有名な話です。

なお、蛇足ながらPC用として考えた場合TRONは日本語OSではなく、基本的な仕組みとして世界中のあらゆる言語の使用を前提として設計されています。ウインドウズの様に基本的に英語あるいはアルファベット系の文字・言語しか使えない仕組みではありません。まったく、そのままで例えばタイ語、ビルマ語などのアジア系言語も使えますし、非ヨーロッパ系の言語を取り扱えます。ですから、市場は世界中にあります。それが逆に言うと、MS社に危機感を抱かせその巨大な資金力をもって普及を妨害する理由でもあります。

参考URL:http://ascii24.com/news/i/keyp/article/2000/12/0 …
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この回答へのお礼

参考URLによって,日本の開発したTRONの広がりが確認できました。有り難うございます。
回答を寄せて頂いた方々の反応を見ると,希望的な見方と絶望的な見方が相半ばしていますが,現状での状況分析は似ていると思いました。よくて棲み分けが精一杯の状況で,世界で使われるパソコン用の主要なOSを開発するのは難しいということなのでしょう。
おそらく,OSそのものが問題なのではなく,1)その技術情報を公開したり,特許権の放棄や移譲などによる開放性の確保(あるいは,その秘密性の壁の構築)等,OS開発者や企業の戦略と,2)基本の0Sに最適化した関連ソフトの開発によってOSの浸透と利便性を絶対的なものにする戦略の両面にわたり,圧倒的なシェアを誇るWindowsとMacintoshは巧みであり,努力も惜しま
なかったということなのでしょう。
例えば,2)に関して,Microsoft社のGrobal IMEなどの他言語フォント・FEPなどの提供はGrobal化のなかでWindowsに適合化したソフトの圧倒的優位を確立する地道な努力だと思います。
このこと一つとってみても,産学複合化した応用科学のあり方における日米の大学・企業の力量の違いを思い知らされますし,パソコンといえば理系分野の頭脳だけが携わる分野として,言語学・外国語・ビジュアルなデザインなど各分野との連携が捗らなかった日本の蛸壺的文化の弱さも感じます。
(ついでに言えば,鉄鋼・自動車産業から電子情報化時代の産業育成へと脱皮する段階で,製造業としてはスーパーコンピュータ・パソコンを作る形で適応できたが,重要な0S開発やソフト開発など,知的な情報産業の育成はほとんど出来なかったということなのでしょう。)
しかし,それにしても,ほんとうに,OSはライセンスを獲りWinを載せ,パソコン本体だけを売るという日本のパソコン生産・販売のあり方は未来永劫,続くのでしょうか。ライセンス料が値上がりしたり,一部のプロトコルが著作権などを理由に使用できなくなる等のリスクは無いのでしょうか。

お礼日時:2002/05/27 15:29

日本語のOSを作るとマーケットが日本に固定されますよ。


その場合英語も使えるでしょうけど、メインが日本語のOSを他の国に売り込みに行っても多分売れないでしょう、「必要ない」と。

コンピュータ言語の世界で日本はユーザーが少し多いアジアの1辺境地域です。

この回答への補足

単刀直入なご意見,ありがとうございます。
インターフェースが,日本,中国などの漢字文化圏に最適化したOSで,なおかつ,欧米の諸言語もサポートするOSがあれば,非常に便利で数多くのuserも見込まれますし,
インターフェースを中心に,利用者の立場から商品開発する日本の家電や自動車メーカーに見られる細やかな配慮と同じような工夫がたくさん盛り込まれたOSを作れば,世界に流通すると思うのですが,それは無理ですか?
トヨタの技術革新に象徴されるように,日本の発想法は世界の消費者に受け入れられる優良な部分もたくさんあります。
インターネット網そのものが米国の産業界・軍事関係を中心に発展したものですし,どうしても米国産のOSが有利なのかな・・・。
西欧諸国等技術先進国の企業や政府は,OS開発には関心がないのかな・・・この点も不思議です。

補足日時:2002/05/27 15:38
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この回答へのお礼

補足にも書きましたが,現実的で明快なご回答,参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2002/05/28 21:31

なんでOSが日本語の扱いが悪いかというのはやはり、


初期のコンピューターには文字を扱うという行為自体が、
非常に重い処理だったのが原因ではないでしょうか?

最初のころのコンピュータは4bitのものとかですから、
英数字(ASCII)でさえ8bitの表現ですので、
困難な処理だった事が予想できます。

その進化の延長線上にある現在のパソコンではどうしても、
英数字優先の感がありますね。
最近の動きとしてはUnicode(評判は良くないですが)という、
文字体系について話題に上ることも有りますし、
Windowsも2000以降は国際化が(ある程度)
最初から考慮されています。


国産OSが開発されないのはやはり儲からないからだと思います。
ただ草の根的に(Linuxのように)発展する可能性は、
十分に有るのではないでしょうか?

それと、機器組み込みの分野では
それぞれの企業が自社のOSを使っている事も多いようです。
ただそれは一般人に販売されることは無いですし、
LinuxなどのOSの採用も多いようです。

さまざまなパソコンに人間の方があわせなければならないのは、
まだまだ、この分野が成熟していないからだと思います。

車だって開発された当初には、
使い勝手のおかしいものも、存在したのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

「草の根的に(Linuxのように)発展する可能性」というところに希望の燭光を見た思いです。そういえば,知人にもLinuxを抵抗無くこなしている人がいました。普及の速度は速いですね。
「さまざまなパソコンに人間の方があわせなければならないのは,まだまだ、この分野が成熟していないからだと思います。」というご意見にも,まったく同感です。
これは,別の問いか別の掲示板などにしたほうがよいかもしれませんが,製品として未成熟なものを未成熟なまま販売をし,インターネット上で修正版を配布するという商法(もちろん,ベスト版を常に配布する善意の場合もあるし,あとで気づいた不具合を謙虚に修正するという面もあるが・・)は,パソコン時代を迎えるまで日本人が知らなかった米国流の物の売り方ですし,技術開発が過渡的なときには仕方のない方法だとも思います。こういうことを含めて,今は一般userがパソコンの商業(文化)に,ひたすら,順応し続けている時期だと思うのです。
パソコン後発の国に住む技術者・userが数々の不便を克服したOSの開発ができれば,少しは,上記のような環境も変わるかもしれませんね。
気持ちを汲んで頂いた回答に感謝いたします。

お礼日時:2002/05/25 17:46

既に上げられているTRONですが、


アメリカの横槍で普及のチャンスを失ったと言う話もありますね。
これは調べるといろいろと興味深い話もでてきますので、
興味があればさらにつっこんで調べてみてください。


また、現在Microsoftの独占に関する裁判が行われてますが,
他者のOS使用に関していろいろ圧力をかけたという話もでてきてますね。
これも、裁判関係の記事を探すといろいろありますので、興味があればどうぞ。


で、TRONですが、現在もパソコン用のが市販されてます。

超漢字
http://www.chokanji.com/

名前がちょっとあれですが(笑)
ただ、漢字に関しては世界一でしょう。
あらゆる漢字(文字)にコードを割り当てて、OSレベルでサポートしています。
現在約17万文字をサポートで中国の漢字も含まれてます。
unicodeで多言語の文字使用可能しているものなら他にもありますが、
そもそも使える文字の数が桁違いですし、unicodeは結構問題が多いのです(特に漢字言語にとって)。

参考URL:http://www.chokanji.com/
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この回答へのお礼

terra5さまをはじめとして,短時間の内に様々な情報と意見を伺い,感謝しております。
回答を読んでいるうちに,私の疑問の奥の動機に自分自身,気づくことが出来ました。それは,パソコンのOSの特性に合わせて,仕事をせざるをえない自分が,windowsならwindows,MacintoshならMacintoshに順応せざるを得なくなっている。逆にいえば,思考法と具体的な行動共に「教育」されているのだという感覚を持たざるをえなくなっている。そのことに疑問を感じているということです。
根本的な解決は,翻訳されたマニュアルやヘルプなどに頼らずに,できるかぎり,Microsoft社やApple社のサイトの英文を理解し,パソコン文化の流儀に合わせて,生きていくほか無いということです。
しかし,これとは別に,日本の産業および流通業の未来展望として,永遠に,OSはライセンスを獲ってインストール済みのパソコンを売るというやり方・・・・OSのバージョンアップの時期に同調させて,新製品を売っていくという,若干,他者依存的な方法を続けていくのだろうかという疑問は残ります。
そのような点から,TRON,超漢字ともに大いに関心を持てました。
ありがとうございます。

お礼日時:2002/05/25 16:54

いえいえ、ほかの国でもOSを作ろうなんて会社はほとんどありませんよ。


いまさらMicrosoft、Apple、UNIX系相手に、ケンカを吹っかけて、いい思いができるはずがありません。
BeOSがいい例です。
結局家電に逃げちゃったし。

日本は1から技術を作るのではなく、ある技術を磨くのを得意とした国ですからね。OSみたいな独占っぽいものについては、手が出せないんでしょう。

いえ、家電のOSに限った話なら、日本産のものも結構あるでしょう。
知らないところで結構活躍しているはずです。
しかし、それもMicrosoftがWindows CEで汚染しようとしていますからねぇ。

>漢字を扱うという特性に最適な0Sを作ることにはそれなりの意義もある
これについては、漢字、文字コードという規定が世界的になされてしまっているので、新に漢字を使いやすいOS、たとえば超漢字などは、インターネットがあたりまえの時代となってしまった今となっては、外部とのコミュニケーションがとりにくいという弱点があります。

なんちゃって、若造の意見ですが、間違ったことを言ってるつもりはありません。

この回答への補足

それでも・・・やはり,疑問が残るのは,
「ほかの国でもOSを作ろうなんて会社はほとんどありません」
という箇所です。
別にhaporunさんに異議を唱えているわけではありません。「ほとんど」ということは,何か開発している可能性があるのかなと思ったわけです。
まあ,無いのでしょうね。

補足日時:2002/05/25 17:13
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この回答へのお礼

「日本は1から技術を作るのではなく、ある技術を磨くのを得意とした国ですから」という点は,やはり国民性ということで,今の状況も,甘受せざるを得ないのかなと思いながら,読ませて頂きました。
ありがとうございます。

お礼日時:2002/05/25 17:07

因みにB-TORON仕様の『超漢字』ってOSが在ります。



参考URL:http://www.chokanji.com/
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この回答へのお礼

ありがとうございました。参考URLも提示して頂き,理解が進みました。

お礼日時:2002/05/28 21:27

純国産OSとしては、1980年代にトロンとよばれるOSが日本で開発されています。

大変優れたOSでしたが、これが普及しなかったのはOSそのものが劣っていたからではなく、米国政府の横やりが入ったからです。
”TRON”で検索すればいろいろ見つかると思いますよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。政府からの圧力という歴的な出来事があったのですね。

お礼日時:2002/05/28 21:29

ほとんど詳しくはないんですが、昔はいっぱいありましたよね。


TOWNS OSですとか。各社独自にOSを乗せてハードを売っていました。
MS-DOS、そしてWindowsの出現で、淘汰されてしまったんだと思います。
デファクトスタンダードという言葉は好きではありませんが、
せっかくのデータを他人に渡して使ったりすることが増えていく段階で、
他のマシンとの互換性がないと困ることが多くなって、ある程度のシェアを
持つ製品が、次第にシェアを拡大していったのだと思います。
VHSとベータみたいなもんでしょうね。

今でも、PDAの世界では、Zaurus OSとか、独自のOSはあることはあるんです。
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この回答へのお礼

なるほど,なるほど,VHSとベータの力較べのような,シェアの問題なのです。とすれば,逆に少しずつ芽を出して育てていけば,いつの日にか,突然の技術革新を迎え,普及率を逆転することが出来るのでは?
などと考えても,これは空想的な話で,どの会社も開発する気はひとつもないのでしょうね。
PDAの世界からの逆転劇というのはないのでしょうか。
疑問が疑問だけに,対話型のコメントになってしまいましたが,Naodon1020さまに感謝いたします。

お礼日時:2002/05/25 16:29

国産のOSはあります。

TRONというものです。
これをベースにしたパソコンもありました。
(今でもあるかどうかは不明)
また、TRONの中で、ITRONという産業用のものは、
国産の多くの電子機器に搭載されています。

dragoさんがおっしゃっているのは、そういう国産OSのコンピュータが開発されて、少なくとも日本では広く普及してもよいのではないか、ということだと思います。TRONベースのパソコンは、結局失敗だったと思います。

現在のビジネスが、グローバルだのボーダレスだの・・・いろんな言葉がありますが、ようは国際的に通用する技術じゃないと、ビジネスとして成り立たないので、まず日本語ありきの商品だとダメということではないでしょうか?

参考URL:http://www.tron.org/
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この回答へのお礼

電光石火のごとき,ご回答ありがとうございます。
勉強になりました。
おっしゃるとおり,グローバル社会のなかで生産国がどこであるかにこだわる必要はないと思います。
ただ,漠然と私感じておりますのは,American Way of Goingの思考方法や商取引上の慣行が物凄い勢いで広がっていて,パソコン開発業者を中心に,皆,それに乗ってしまっているような気がするのです。別に文化批判を繰り広げようと思っているわけではないのですが・・。
ですから,日本国内だけで通用するOSの開発ということではなくて,使い勝手やOSという商品に関する責任・サポート体制まで,コンピュータ後発国なりの叡智を活かし,世界中のuserに迎入れられるOSを作り出すことが出来ないのかな,という疑問なのです。
何だか,補足のようなお礼になってしまいましたが,benajisさまに感謝しております。

お礼日時:2002/05/25 16:17

国産OSはあるのはありますよ。

一般的ではないですが。
「TRONプロジェクト」がそうでした。

参考URL:http://www.tron.org/
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この回答へのお礼

質問者は,以前,パソコンに関する二件の切羽詰まった問題で解決して頂き,遠くの親戚よりもgooの回答者=asucaさまと,感謝した者です。今回も最も速いご回答で感謝感激です。

お礼日時:2002/05/25 17:25

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