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今年88歳になる父ですが、先日自分で戒名を付けたと言って文字を書いた紙片を渡されました。
曹洞宗ですが、東京には墓が無いため数年前に母がなくなった際、葬儀屋さんの紹介でやや離れたところの坊さんを紹介され戒名・葬儀等一切をそちらでお願いし、墓は埼玉県の宗派問わずの墓苑に新たに作りました。
そこで最初に戻りますが、自分でつけた戒名は葬式で使えるのでしょうか、又その際戒名にかかわる料金(お布施)は必要なのでしょうか。
お寺さんも母のときと一緒じゃ無くても良いと思っているのですが

A 回答 (5件)

曹洞宗の僧侶です。


要約していうと、在家の方が自分でつけた戒名をお寺さんが断る理由は二つあります。
一つ目は戒名は、戒(お釈迦様の定められた仏弟子としてのいましめ)を授かった方におくられるもので、この「授戒」の儀式無しには戒名はありえないことです。この儀式は宗門から「正式に授戒することができる」権限を認められたお寺さんしかできないため、結果として戒名はお寺さんしかつけることができないということになります。
曹洞宗では、曹洞宗寺院の住職をしているお寺さんであれば、どなたでも授戒の権限があります。曹洞宗のお葬式は「没後作僧」と呼ばれ、亡くなった方に没後ながら、あらためて授戒し正式な仏弟子として彼岸に送る儀式になっています。ですから、お葬式の導師(葬儀を主導する僧侶)は住職か住職の資格があるが事情があって未だお寺に住職されていない方のみがつとめる事ができるのです。

二つ目には戒名のつけ方には細かな作法があって、ただ単に「それらしい漢字を並べただけ」では戒名にならないためです。戒名の作法はそれだけで厚い本が一冊できるほど細かいもので、お寺さんでも考案するのにかなり苦労します。ご本人が満足されているものでも、作法に照らして破調であれば、やはり「これはいけません」となるのが一般的です。


もし、ご自分の戒名にどうしてもこだわりがあり、考案にかかわりたいという事であれば、生前にお世話になっているお寺さんにお願いして、あらかじめ授戒して頂いておくのが良いと思います。その時に「自分はこういう感じでつけていただくと有難いのですが」とご自分の希望をお寺さんに相談される事をお勧めします。

老婆心ながら、布施を「戒名にかかわる料金」と書かれていますが、お布施は何かのサービスに対する対価ではありませんので、どういう場合に不要になるというものではありません。
とはいうものの、実際に戒名料という名目で決まった額を提示されるお寺さんがおいでになることも事実です。お寺さんが戒名を考案したり葬儀の準備をするには、一般の方が考えられる以上に手間と時間がかかります。そのために「せめてこれくらいは頂戴したい」とおっしゃるお寺さんがおいでになるのも、人情としてはわからなくもありません。施主の方が納得できる額であるなら、その通りおさめれば良いでしょうし、そうでなければざっくばらんに相談されれば良いのです。
蛇足ながら、よく仏壇屋さんのホームーページや冠婚葬祭の本で「曹洞宗の戒名料は高い。○○院○○○○居士なら×××万円以上」などと書かれているものがあります。どこの誰がそんな話を始めたのか知りませんが、あれは全くデタラメです。そんなに高い戒名料が必要なケースは、そういう世間話を逆手に取って儲けようというよほど悪質な場合(そういうお寺さんもごく稀にはいるかも知れません)でなければ、まずありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
実際に僧侶の方に直接お聞きする機会がありませんので、今回のご回答良くわかりました。
戒名に関して、母の葬儀の際(10数年前ですが)葬儀屋さんからかお寺さんからかは判りませんが、50万円と言われ○○○○大姉との戒名をいただき、その後の初七日の法要の際にお寺さんの夢枕に母が出て来たとのことで○○院の院号を差し上げますと言われ結局、院号付の戒名となりました。
金額の大小は別として、チョット首をかしげたのも事実です

お礼日時:2007/03/09 17:32

 曹洞宗で生前に戒名を頂くには,大本山永平寺か大本山總持寺に約1週間参籠するのが一般的で,お導師様から佛祖正伝の血脈の証を頂戴します。


 血脈の証には,釈迦に始まり,・・・達磨・・・慧能・・・道元・・・(授戒してくださる僧侶・大本山の貫首様)・ご自身に至る師弟関係の系譜が書かれています。師から弟子に正しく仏法を伝えたことを示す証明書のようなもので,生前に戒名をいただいて,葬儀をその戒名で執り行っていただくには,この血脈の証を葬儀を行う僧侶に提示しなければなりません。
 生前に受戒しなかった方は,葬儀を行う寺院の住職の弟子として没後作僧の儀式を行った上で,戒名が与えられます。既に受戒し,大本山の貫首様から戒名を授かっていれば,葬儀を行う僧侶は戒名を変えるということはしません。
 
 私の母の母方の曽祖父(浄土宗)は自分で戒名を付けて亡くなったのですが,坊さんはそのうち1字だけ変えて戒名としました。
 また,自分勝手に付けた戒名を追認する坊さんもいない訳ではありませんが,宗派によっては,使わない字というのがあります。ですので,自分勝手に付けた戒名(らしき名)に,使わない字があると,「その(戒)名では無理です。」と言われるでしょう。
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こんばんは。



 既に詳細なご回答が挙がっており、重複するかもしれませんが、お邪魔します。

 基本的にお戒名は「授けていただくもの」で、自分で考えたものは不可だと思います。
 生前中にお戒名をいただくことは広く行われていて、逆修(ぎゃくしゅう)戒名などと呼ばれます。
 宗派がお判りだということは、本貫地(地元・出身地)の菩提寺もお判りでは?遠方であれ疎遠であれ、菩提寺がわかっているようであれば、菩提寺のお寺さんに、お父様のご希望の文字を伝えて逆修戒名をお願いする、というのが最もすっきりした方法かな、と思いましたが。

 各宗派によって意味合いが異なる部分もありますが、葬儀は「仏門に入る」儀式がベースになっていることが多く、お戒名はその中でお寺さんから故人へ「授けられる」もの、という流れになっています。曹洞宗もそういう形になっていると思います。
 ですから、お寺さんに考えていただくというのが、流れとしては自然になります。万が一(多分まずないと思いますが)お寺さんがうなるぐらいの名前を考え、お寺さんがそれをそのまま授けることを了承していただいたとしても、名前を授けるのはお寺さんですから、お戒名料は必要になります。

 お寺さんによりけりではありますが、逆襲戒名をお願いすると、かなり懇切に要望を聞いてもらって、お戒名を考えていただける場合もあります。お父様も考えがあってのことだと思いますので、いろいろとご面倒に感じられるかもしれませんが、その想いを生かせるようにお考えいただければと思いました。では。
 
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
出身地のお寺さんには、父はほぼ毎年の盆に墓参りで行っておりますので父とも話してみようと思います

お礼日時:2007/03/03 19:08

どういう側面から回答すべきか若干悩みますが・・・


まず、一般論ですが、ご自分で選定した戒名を使いたいと言うのは、寺の檀家でもあります。通常は住職と相談しつつ選定します。使ってはいけない文字等もありますので宗派上の決まり上問題ないか住職が確認し、その内願されたものを追認し使用します(本人が希望したものを寺が付けた形にします)。費用はまったく変わりません。当然の話ですが、葬儀・法事の費用の御布施は自分たちのお寺の維持費を出し合う仕組みでしかありませんので、皆さんがその分を減額すれば、毎年決まった寺院維持費の支出に不足が生じ、不足額の寄付金依頼が全檀家にいくか、赤字で自分たちの寺が潰れて廃寺になるだけです。
ただ、ご質問者さんの場合、菩提寺も無く、特定の寺院とのお付き合いもする予定ではないようで、かつ都会で普通の寺院ではない葬儀セレモニー専門の葬儀僧侶派遣業者さんもある地域ですので何通りか考えられます。両極論を書きます。

1.その自分で付けた戒名でその辺にある普通の本物の寺院に葬儀を依頼した場合には断られるか、前記檀家の場合と同様に追認した形で引き受けることになります。費用は、当然に年会費や寄付を負担している檀家さんよりは高く負担してもらいます。いわば会員制グラブでメンバーではなくビジターとして引き受ける形となります。(そうでないと住職が檀家から怒られちゃいます。)

2.その自分で付けた戒名で葬儀を行いたいと葬儀社に相談します。葬儀社では社員さんで坊さん役が出来る社員がいる会社もありますし、たとえ間違った戒名でも文句を言わない派遣僧侶会社経由の拝み屋さんを手配し、施主さんの希望通りできるように努力すると思います(施主の希望通りに行うのが葬儀社の仕事ですから)。御布施ではなく料金(御布施と称しても本来の布施ではなく料金です。)は葬儀社さんで決まっていると思います。普通の寺に頼むより安めに料金設定してあります。

2は極論ですが、少なくとも地元の本物の寺院を紹介することはありません。なぜなら地元のお寺間での評判が悪くなり周辺寺院の檀家さんの葬儀の仕事が減ってしまいます。費用さえ安く見た目の雰囲気だけ保てれば良しとするならそれはそれで良いかもしれませんが、まともな宗教家(僧侶)や寺院が受けるわけが無い形態でまともな僧侶に導師を頼むということはには当然無理があることは理解したうえでご自身が満足する方法を選ぶしかないと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
母が亡くなったときに、急なことだったため葬儀屋の紹介でかなり遠方のお寺さんを紹介され葬儀をお願いしました。
実際には自宅近くにも曹洞宗のお寺さんがあったのですが、そのときは気が回りませんでした。

お礼日時:2007/03/03 19:15

僧侶に読経をお願いする葬式では、自分で付けた戒名は使ってくれません。



葬儀社に曹洞宗のお坊さんの紹介をお願いし「郷里に菩提寺があるので、戒名はそちらにお願いする予定だが、遠方のことなので葬儀だけお願いしたい。読経は俗名でお願いする」と依頼すれば、やって戴ける可能性はあります。実際、私の家族のときはそうお願いしました(ただし、菩提寺が遠方の郷里にあるのは本当です)。

依頼した僧侶に戒名で読経をお願いすることはできますが、その場合は戒名相当の相場のお布施が必要と思います。曹洞宗の戒名の付け方は知りませんが、他宗派の「○○院殿××△△居士」なんていう戒名に相当するレベルだと目の玉の飛び出る金額だと思います。第一「こんな戒名を付けろ」というのは僧侶に対して大変失礼です。

墓石に戒名を彫ったり、位牌に戒名を入れるのは勝手と思いますが、石材屋さんや仏具店と良く相談して下さい。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
自身の住まいは東京です、父の出身地(本家のある場所)は秋田県、
母が亡くなったときに購入した墓は埼玉県の森林公園の近くという状況です。
参考にさせていただます。

お礼日時:2007/03/03 19:03

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