
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
前回のを投稿した後に、説明不足なことに気がつきました。
補足させてください。
そもそも細胞は、ゲノムDNAのみならず様々なコンポーネントから構成されていますが、DNAを抽出するに当たって障害となるのは細胞膜とタンパク質です。
細胞膜を破壊するのに使われるのが界面活性剤で、割とよく使われるのがSDSなのですが、質問者様の例ですとNP40がその役割を担っているものと思われます。
細胞膜を破壊できますと、今度は細胞内にあるタンパク質やゲノムDNAが巻きついているヒストンタンパク質などを分解しないと綺麗なゲノムDNAをとることができません。DNAを沈殿する際にこういったタンパク質も沈殿してきてしまうためです。このタンパク質を分解するのがProteinaseKです。この反応の際に、前回書きましたようにNP40も補助的に働いていると考えられます。
NP40で細胞膜を壊し、NP40とProteinaseKでタンパク質を分解しているとお考えください。
No.1
- 回答日時:
ProteinaseKはその名前の通りタンパク質分解酵素で、これは非特異的にタンパク質をオリゴペプチドまたはアミノ酸に加水分解する酵素です。
また、NP40は非イオン型界面活性剤の一種で、タンパク質の立体構造を壊してProteinaseKによる分解を受けやすくさせる働きがあります。ProteinaseK耐性の細胞内タンパク質もたくさんあり、こういったものも積極的に分解するために添加するのです。
ProteinaseK自体もタンパク質ですから、95℃で30min置くことでおそらくProteinaseKの立体構造が崩れるはず。その後は低温に戻しても活性型立体構造には戻れないことを利用した失活方法です。
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