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大阪で行なわれていた世界陸上を見ていて不思議に思った事があります。

短距離はアメリカやジャマイカ

長距離はアフリカ系

なぜかいつも決まっていませんか? アフリカで短距離が早い選手がいてもいいと思うし、長距離、特にマラソンでもアメリカやジャマイカに強い選手がいてもいいのでは? と思うのですが ・・

もしかしてエントリーしているのかも知れませんが、メダル争いになると、いつも同じパターンになっているように思います。

短距離はお金がかかるから? もしそうならアメリカが短距離に強いのは理解できるのですが、同時にアメリカに1万やマラソンに強い選手がいてもいいわけですよね? いますか?

それとジャマイカって裕福な国でしたっけ?

とても不思議です。

A 回答 (4件)

日本のように企業が部として活動するいわゆる実業団としてのスタイルを取っている国はおそらく存在しないはずです。

なのでそれ以外ですと選手はアルバイトをしながらか代理人を介在させてのスポンサー契約(広告料など)で食いつなぎます。なのでジャマイカが裕福とかそのようなことは特に関係は薄く(勿論、ジャマイカ政府もある程度援助はするでしょうが)つまるところ、強い選手が裕福になっているというくらいです。

さて、なぜいつも種目ごとに常勝国が違うのか。一つには#1で答えられた方のように遺伝による筋繊維や骨格の違いです。実際アフリカでもナイジェリアなどの長距離のナショナルレコードは日本の少し強い高校生並みで世界的にみると発展途上であり、トラックの長距離に対する適正は明らかにケニアやエチオピアに劣っています。日本人も近年はレベルアップが著しいですがそれでも現実としてはケニア、エチオピアのずば抜けた資質にはやはり一歩見劣りしています。しかし、そんな彼らでも100mで9秒台で常に走れる選手にはほとんどなりえません。それはアサファ=パウエルなどのような「アフロアメリカン」のスプリント適正(速筋繊維が豊富である。骨盤の位置など骨格が適している)が高い選手であっても、1億人に1人いるかいないか(おおげさか…)くらいのレベルだからです。
第二に、単純ではありますがその国での競技認知度の問題になります。アメリカでは古くはビーモンやヘイズ、最近で言えばルイスやグリーン、ゲイなどの活躍により、短距離は非常に人気です。(陸上競技全体で言えば低いですが)そのため、HSI(だったかな…)のような優秀なクラブチームが次々と発足され、同時に理論も確立していくとともにスプリント王国USAと言われるにふさわしい国になりました。(ジャマイカも似たような理由だと思われます)またアフリカ、とりわけケニア・エチオピアの両国はマモ=ヴェルディやアベベ、ハイレのような選手が活躍し、注目されるに従って国民の間では貧困から抜け出せる手段として絶大な人気を確立していきますしイギリスやデンマークなどの科学者やコーチが次々とキャンプを張り、優秀なランナーを発掘し、科学的で効果的な練習による育成を行っていった結果、白人や黄色人種では太刀打ちできないかのような状況になっています。これらは決して稀有な例でなく80年代の旧東ドイツやソ連によるステートアマ(国家による育成)もかなり強かったですし個人単位で言えば馬軍団やセバスチャン=コーなどの影響により中国やイギリスが強かった時期もあります。
しかし、長距離に関しては男女の10000mではアメリカの白人選手が4位、3位と好成績を収めており、かなり小さくはあるものの現状が少しずつ変化してきているようです。
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この回答へのお礼

大変詳しく解説して頂いて感謝します。
何となく理解できたような感じがします。 遺伝的な面とか、経済的な面、あるいはその国における人気度などが複合的に影響し合って今のようなメダリスト続出国家になっているわけですね。
でも同じ黒人でもアメリカ系とアフリカ系では骨格も筋肉も全然違うんですね。 言われてみるとたしかにそんな印象を受けます。
有難うございました。

お礼日時:2007/09/07 11:28

アフリカでは陸上用のトラックが無いんですよ。

クロスカントリーなら生活環境がそのものですが、短距離のトラックが整備されてない。装備も無い。靴(スパイク)も無い。

大阪に来た選手の中にも3年前まで靴が買えなかった選手がいました。
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この回答へのお礼

有難うございました。
陸上用のトラックがないんですか ・・ それじゃ、短距離の選手は育ちませんよね。 なるほど。

お礼日時:2007/09/07 11:23

とりあえず思いついたことです。



まず、長距離に強いか短距離に強いかは遺伝的な要素もあるので、多少関係するかも知れません。

それから、ある国でともかく有名選手が1人か2人でると、みんながあこがれてそのスポーツを目指すし、その有名選手が指導者になって後進を育てたり資金を出して養成機関を作ったり、援助しやすいでしょう。

アフリカで長距離選手が育ちやすいのは、学校まで遠距離通学している子どもが多いからというのもあると思います。子どもの頃から10kmくらい離れた学校に徒歩で通ったりするわけです。車社会のアメリカでは、そういう環境がありません。トレーニングとして希望者だけが毎日5kmとか10km走る国の子どもと、生活の中でやむを得ず毎日10kmとか20kmを走ったり歩いたりしている国の子どもとでは平均的なレベルが違いますし、その中で飛び抜けて強く速い子どもが選手になるわけです。そりゃ、強いでしょう。
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この回答へのお礼

有難うございました。
そうですね、アフリカの子供たちは何十キロもの道を走って通学しているから長距離が強いというのは、昔、エチオピアのロバ選手の時に聞いた事があります。
でもその一方、短距離に強い選手が出ても良さそうな感じもするのですが ・・ やはり国の養成機関が問題なんでしょうか。

お礼日時:2007/09/06 15:01

アフリカ系のアスリートが長距離に強いのは比較的標高の高い場所に住んでいる人達が出て来ているからではないでしょうか。

それの一番典型的な例がアベベ選手でしたね。これに対して短距離選手は筋骨隆々とした感じですから高い栄養の食物を摂取することが不可欠で、そういうものが豊富なアメリカ系のアスリートが強くなるのではないかなと思っています。
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この回答へのお礼

有難うございました。
なるほど、標高と食事が大きな要因になりそうですね。
そう言えば、アフリカ系の選手に筋骨隆々とした選手はいなかったですね。

お礼日時:2007/09/06 14:58

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