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No.5
- 回答日時:
フルコンタクト空手やサンボをやられて、それ以上のものを今の多くの中国武術に求めようとすることは正直難しいかもしれません。
中国武術の道場の散打練習を見ると物足りない思いをすることも多いと思います。これはいままで組手というものをあまりやらなかったため理論や練習法が確立していないからだと思います。いわば組手においてはまだ黎明期とも言えるかもしれません。ですから組手が伝統空手やキックボクシング的なものにどうしてもなったり(空手やキックをバカにしているのではありません。組手において中国武術らしさが見えないと言いたいのです)、レベル的に満足できなかったりすると思います。例外的に強い方はいるかもしれませんが、そうでない所も多く、良師に巡り会えればいいですが、なかなか見つけられないこともあるかもしれません。もし、ご自分の求める師に巡り会えなかった場合、型や約束組手をもとにご自身で実戦的なものを作るしかないのかもしれません。フルコンタクト空手をやっていたのでしたら、実戦レベルもわかっていらっしゃると思います。作り変えると言ったら言い過ぎかもしれませんが、育てることはできると思います。
また、松田隆智氏の本を読まれてるのなら、松田氏が辿ったのと同じ系統の武術を学ぶのもいいかもしれませんね。東京には武壇系や蘇いく彰師(漢字が変換できませんでした。すいません)の支部道場、松田氏のかつての弟子であった山田英司氏の道場もあります。
山田英司氏は太極拳、八極拳の技術論の本を出していますが、いわゆる型と約束組手だけの練習で弟子がムエタイに挑戦することまで指導しています。賛否両論あると思いますし、正直言って山田氏の理論全てを理解できたわけではないですが、自分は山田氏の試みを支持したいと思います。(こちらは会員にならないと映像は見れないらしいですが)
http://www.nifty.com/budo-ra/service/ken7082.html
関西でしたら、神戸で陳式太極拳の近藤孝洋先生が教えていらっしゃることを聞きました。フルコンタクト空手をやっていたお弟子さんもいるそうで、中国武術でも実戦派の先生だと思います。型も重んじていらっしゃいます。
http://www.amazon.co.jp/s?ie=UTF8&search-type=ss …
ありがとうございます。
これまでと同じようなお礼のことばでしか表現できず、申し訳ありませんが、親身に考えていただいたご回答であると感じております。
たどりつくやら、つけぬやら、ご縁は思い通りになりはしませんが、しかし、思い続ければ、糸が結ばれることもあるようです。
自分の思いがほんとうに強いのかを確かめることも、だいじなのかもしれないですね。
情報と、こころあることばに感謝いたします。
No.4
- 回答日時:
#3です。
書き忘れましたがURLで紹介した道場は大阪支部もあります。そこへ行けば一流の中国武術家になれる、ということでなくトウロは正統なものであるということ、場合によっては武術クラスでハイレベルな指導にめぐりあえるかも、ということでご紹介したのみですので念のため。>もう15年くらい前になりますが、八極拳の教室へ行ったことがありました。後半の稽古は実戦ということで、キックボクシングのような練習が始まり、しらけてしまった覚えがあります。
大阪で八極拳ですか?ひょっとして私の見学したところと同じかも(笑)
さて、中国武術の場合、強い先生のところでも古参弟子すべてがハイレベルというところは少なく、先生は強くともほとんどの弟子は素人同然といったところのほうが多いくらいです。つまり教えたい弟子、教えたくない弟子というのがはっきりしているわけですね。大気拳の澤井先生などは他流派の強豪をスカウトしていたようですので例外的に道場全体がハイレベルだったようです(存命時)。
二十四式をご存知ですね、いい指導者ならその二十四式を使ってまず姿勢の矯正、呼吸の使い方などを徹底的に教えてくれるものです。現実には実力のある先生でも商売のため次から次へとトウロや堆手を小出しにして教えたりするケースが多いのですが。
東京まで行かれるとのことですが懇意の先生がおられるのでしょうか?雑誌などに出てくる有名な先生も組手の実力は怪しかったり、商売っ気丸出しでぜんぜん教える気がなかったりする方が多いですね。案外地元の体育館などで細々と小人数に教えている先生が実力者だったりするものです。武道修業は「素質」「努力」「環境」そして「運」のいずれか一つが欠けてもダメ、と昔私の先生が言ってました。例外的なケースはあるでしょうが今の日本ではいかに中国武術でも懸命に稽古できるのは50少しまわったくらいまででしょう。いい師にめぐりあえることをお祈りいたします。
たいへん実際的で、具体的なアドバイス、また親身に考えてくださっていることが伝わりました。ありがとうございます。
中国武術は年齢が幼いころから始めないといけないものだと思います。空手でも、各国の伝統武術でも、そうに違いありません。筋肉を鍛え、基本技をガンガン繰り返すのなら、高齢になってもそこそこ身につきやすいでしょう。
私のわかる範囲に限って言うならば、中国武術のような鍛錬法を持つものは、エネルギーのある者、年齢、そういう者でないと、会得できないのではないか、と考えています。むしろ弱者はフルコンタクト空手のような鍛錬法によるほうが、手っ取り早いのではないか、と。高い年齢の者、しかりです。逆説的に聞こえるかもしれませんが。
ま、つまらない持論はともかくとして。
套路をやりたいのです。
子どものころ、型なんて意味がないと広言を吐いて、バーベル、サンドバック、シャドー、スパーリングだけでいたのですが。
じっくりと、套路を練りながら、からだ、存在を味わいたいのです。
ここに質問させていただき、それから何日もたちました。その間、ご回答をいただいたりしているなかで、整理されてきたというか、自分の本心が見えてきたようなところがあります。
「陳式」を本気でやりたいみたいです。
これまでは、太極拳で実戦的といえば陳式、という風潮に反発を感じていました。
しかし、根っこのところが知りたいという欲求が私にはあり、武術に関しても、そうなんだな、という自覚です。
お礼を述べるつもりが、個人的な文面となり、申し訳ありません。
24式の稽古をしていても、ちょっとした動作の歪みですぐに膝に痛みを感じている日々にあって、あと10年、なんとか人生に後悔のない稽古に打ち込めればいいな、と祈るように立禅と24式の毎日です。
ありがとうございます。
No.3
- 回答日時:
二十四式をご存知ということは通常のカルチャーセンターなどで大極拳の経験があるということですね。
大阪でいわゆる実戦中国武術を行っているところは何箇所か存じていますが若い稽古生が多いので40代だと抵抗があると思います。また、ほとんどのところで型(トウロ)と組手がまったく別物となっており、組手はパワーのない防具空手、グローブ空手となっているケースも少なくありません。(雑誌などにはトウロの変わった用法を解説している先生の道場でも組手になると通常のグローブ空手と変わりない稽古をしていました)。
中国武術家で強い方は知っていますが教え方は非常に雑(一般の生徒には)なケースが多く、先生の強さに憧れた弟子の多くが月謝の高さといつまでも求める強さが得られないので去っているのが現状です(私の知る範囲で、ですが)。
添付URLの道場はいわば太極拳の老舗でトウロは伝統的なものを行っており、武術クラスの指導員はハイレベルです。ただ上席指導員になるまでにお金と時間が結構かかるので年齢が追いつくか、という問題がありますね(月謝以外に特別講習会の費用など)。
芦原空手をされていたのなら古流空手や太気拳なども比較的術理の近いところがあって習いやすいのでは?組手をするか、しないかでかなり選択が異なってくると思います。
(以上少し古い情報もありますので「参考意見」としました)
参考URL:http://www.taikyokuken.co.jp/annai/anindex11.htm
ありがとうございます。
相次いで、このように親身な回答をいただけるとは思ってもいませんでした。
まったく、感謝、です。
もう15年くらい前になりますが、八極拳の教室へ行ったことがありました。
後半の稽古は実戦ということで、キックボクシングのような練習が始まり、しらけてしまった覚えがあります。
キックボクシングを否定する考えがないのは、もちろんのことです。
まず、中国武術を学びに行って、そんな稽古はないだろう?というのが一つ。二つめは、そんな稽古をするにしても、あまりにレベルが低い。前半の套路の稽古と後半が結びつかないし、後半を重視するなら、経験した空手のほうが合理的に感じました。
いったい、なにを目指してるのだろう、と、まっ白になりました。
いっそ、東京とかへ、二泊三日でも、学びに行くのがいいのかな、とも考えています。
No.2
- 回答日時:
googleなどで、”太極拳”+”大阪”のようなありふれたKEY-WORDでも見つからないようでしたら、なかなかアドバイスしずらいですね。
このQA自体が、20件目くらいで検索HITするくらいなので、最新情報が少ないのかも。”内家拳”では検索HITしませんので、”形意拳”+”大阪”のように拳種ごとに検索してはどうでしょうか。
私は東京人ですのであまり参考にはなりませんが、
民間武術探検隊http://www.tongbei.com/lk/link1.html
などの別の武術HPのLINKをたどるのもいいと思います。
八卦武学館http://homepage3.nifty.com/hakke/01news.htmlなど多数あると思いますが、実際に内容を見たうえでのアドバイスではないことをご承知ください。
また、学研より9月中旬に武術雑誌が出るようですので、教室案内があるかもしれません。(前号では、大坂地区の教室案内は掲載されていませんでしたが、次号ではあるのでは。)
ありがとうございます。
こころのある内容、また、知的な文面、こういうところにも通い合いというものはあるんだな、と感じました。感謝いたします。
「~実際に内容を見たうえでのアドバイスではないことをご承知ください」という記述から、誠を感じました。
24式の順序を知っているていどの太極拳歴です。そのていどですが、24式を単なるお年寄りの体操であると封じ込めてしまう見方には異見があります。
立禅をして、じっくりと24式を練ることは、武術の訓練になっているとの実感があります。
そのうえで、源流をたどりたくなりました。もともと、30年くらい、陳式に憧れていた、ということもありますが。
No.1
- 回答日時:
さっそく、ありがとうございます。
学生時代は芦原英幸先生門下で黒帯をいただいたり、その後サンボなどをやっていましたのに、30代は仕事ばかりの生活でした。20代までは書店の格闘技コーナーで1時間以上立ち読みしていたのが嘘のようで、10年以上、そういうことはプッツリとなくなっていました。
興味がなくなったんだろうと思っていましたが、どういうわけか、この数年、若い頃に松田氏の著作でワクワクした感覚がよみがえってきています。
こんな勝手な質問に回答がいただけるかな?と思っていました。ご親切、感謝いたします。
散打や表演よりも、じっくりと心身を練ることのできる武術を見つけたいと思います。
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