キリスト教の授業で以下の問いが出たのですが、私はキリスト教や
アメリカの歴史について知識が浅く、全く手をつけられていない
状態です…。
どなたか詳しい方、ヒントでも構いませんので回答お願い致します。
問)ジミー・カーターはジョージア州のいわゆる片田舎の出身の大統領で
よくそれについて揶揄されたが、しかしカーターほどホワイトハウスの
尊厳と規律を回復した者はいないと言われている。おおよそ汚職や職権の
濫用から程遠い人物という印象を与えた。
彼は「ボーンアゲン」クリスチャンの代表人物と称された。
確かにカーターは南部のアフリカンアメリカン(黒人)の地位向上に
尽くしアンドルーヤング(国連大使)などのアフリカンアメリカンを
登用した。
社会奉仕が彼の大統領としての第一の務めであると理解していたので、
よく批判に曝された。「アメリカが失ったものを取り戻し、大統領に
誠実さ、卓越性、大胆さ、創造への刺激、社会正義達成に向けての
積極的な姿勢をもたらす」と公約した。このカーターの宗教性が彼の
政策(国内および対外的に)にどのような具体的影響を与えたか、
またクリスチャンとしての基本的考え方と市民宗教との関連について
述べなさい。
No.4
- 回答日時:
質問は、大学などでの宗教としてのキリスト教の授業での質問かと思われます。
政治的、歴史的の回答と、キリスト教的回答では、当然正解が異なります。
また、カーター氏は、アメリカ福音派の最大集団である南部バプテスト出身ですが、現在ではその南部バプテストから距離をおいているようです。
福音派的解釈と、リベラル派的解釈との間にも評価は異なると思います。
そこで、その質問を出した教授の基本的考え方を探りませんと正解は得られないと思われます。
福音派系の教授であれば、カーター氏の州知事、大統領までの行為や行動を評価するでしょうし、リベラル派の教授であれば、大統領時代の後半以降の行動を評価するでしょう。
それにより、ボーンアゲンの時期が、州知事前か、大統領時代かが異なり、彼の評価が大きく変わってしまいます。
授業などに出席されていれば、教授が福音派に属する教授か、リベラル派に属する教授かがわかると思います。
(教授が特定の教団に属していれば、かなりの確立で判断可能です)
まず、教授の考え方知ってからでないと、正解は得られないでしょう。
貴重なご意見ありがとうございました。
教団や考え方によっても評価は変わってくるんですね。
全くの勉強不足でした…。
まずは教授の宗派について調べてみます!
ありがとうございました。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
ちょっと調べてみました。
http://blog.livedoor.jp/elladan/
つーーっと下の方にいくと、彼の本の紹介があります。
『議論の的が何であれ、クリスチャンは適当な聖書の言葉を強調し、その言葉の普遍性を主張することによって自分たちの意見を補強することをしないわけではない。しかしそれは、聖書を利用して個人的な好みを合理化しているにすぎない。「神と私は正しい。私たちに同意しない人はだれであれ間違っている。」
私がいつも憂慮するのはこうした「正しい信者」である。 』
タイトルは 「信じること、働くこと」ですが、恐らく「信じるということを実践する人、 それを実体化させるために働く人」 くらいの意味じゃないかと。
つまり、教会にいって「せかいがへいわでありますよーに あーめん っと」と言っているだけでは信じてなどいない と遠まわしに批判していると思えるんですね。
<信じているのなら行動が伴うはずである> なぜなら信じていることは奉仕することだからである。 くらいの気持ちじゃないかと。
で、奉仕している=信じている になると言っているのではないかと。
で、イエスは公共場で自分がいかに信心深いかを説教するのではなく、家にこもって祈りの言葉をとなえるにとどめなさい と使徒に言ったとされます。
そして社会に奉仕しなさいと言ったとなっています。
その社会に奉仕するというのは、歩けるのに板に乗って高いところに設置してもらい、そこから見下ろして説教をするのではなく、人々のいる間に入り、同じ目の高さに立つということ。
イエスが足が萎えた人を歩けるようにしたというくだりは、そういう意味じゃないかと。
カーターも言ってますよね。
<残された道は、プラグマティックな目標に焦点を絞ることだ。>
プラグマティックとは、理想主義ではなく、現実的に実践する みたいな意味だと私は理解しています。
で、<その目標とは、戦争を回避し、苦痛を軽減し、残酷で圧制的な体制のドアを開き、前向きの変革をもたらすことである。多くの場合それは、権力を掌握している者がどれほど嫌な相手であろうと、私たちが対話を厭わない時にのみ可能となる。対話を厭わない気持ちのみが、私たちに妥協の余地を見出させる。>
ということを信じており、実践した。
任期が終わってから、制限が緩和されたため、本領を発揮していたと思えるんですね。
例えば、北朝鮮訪朝。カストロとの会談。
カーターはキリスト教からすれば異端児的だったかも。
彼が批判した「キリスト教の正しい信者」ではなかったから。
自国だけ利益が得られればいいというのではなく、世界は繋がっており、他の国が不幸ならアメリカにとっても不幸である という考えで、誰もやりたがらない困難に率先して手をつけていったんじゃないかと。
回答ありがとうございます。
大変参考になりました!
つまり、カーターは信じるだけでなくそれを行動に移すことが大切だ。
という考え方を持っていたため、自らも世界和平のために尽力したと
いうことですよね?
まだまだ理解が足りていないと思うので、近いうちにリンクで紹介
されていたカータの自伝を読んでみようと思います!
No.2
- 回答日時:
以下のURLには
http://www.hi-ho.ne.jp/luke852/key/chap6.html
「ジェームズ1世は監督制度(イギリス国王を首長として、教会は国家の監督・支配を受けるというしくみ)を重視し、ピューリタンなどの非国教徒を迫害したので、彼らは信仰の自由を求めて1620年メイ・フラワー号でアメリカ大陸に移住しました」
と書かれてます。つまりは、宗教的な要因でアメリカが成立したといえるわけですね。ですから、根本においてアメリカの政策は宗教の影響を大きく受けているといえると思います。ただし、ひとくくりにキリスト教といっても、いろんな派があって、それにより政策は同一にはならないのでしょう。
で、ジミー・カーター氏って、ある意味で素朴・純朴な方、理想主義、すれてないっていうか、裏を知らない・人を疑うことを知らない人ってイメージがあります。
書籍「イスラエルロビーとアメリカの外交政策」を見ると、
カーター元大統領:
なぜ、どの上下両院議員もイスラエルとパレスチナとの中立的な立場をとり、交渉によって和平を達成させようと思わない雰囲気になっているのか?
アミタイ(AIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)元理事):
イスラエルの保守政策に反対の政策を支持する立場をとると解釈されることは、再選を目指す議員にとっては政治的に自殺することなのです。
という記述があります。つまりは、上下両院議員では、常識とされていたことをカータ元大統領は、知らなかったようです。いわば、社内恋愛して結婚後、相手が不倫しているのを、社内中は知っているけど、当の本人だけは知らないって状態でしょうか?今はやりの言い方をすれば、「ジミー・カーター氏はKY(議会の空気が読めない)だった]。
まあ、「上下両院の議員が、祖国アメリカを裏切って、イスラエルの為に政策決定している」なんて純朴なカーター氏は想像もできず、そんな考えは思いつかなかったんでしょうね。
回答ありがとうございます。
同じキリスト教でも宗派によって全く違った考え方になってしまうんですね。
正しいことが必ずしも正しいと見なされるわけではないんですね…。
勉強になりました!
No.1
- 回答日時:
う~む;
申し訳ないですが、これは政治カテの方が良い回答が得られるでしょう。
そもそも、私の主観としてはアメリカそのものが宗教大国なので、歴代大統領は聖書に片手を置いて宣言していますし、少なからず強い影響は皆受けています。
実際、宗教と無縁の国は世界で少数派です…。
我々日本人は当たり前のように感じていますが、一民族が一つの国を支配していて、しかも宗教と無縁(といっても、公O党とかちょっと怪しいものがありますが…)の国というのは実はかなり特殊です。
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