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プロテオミクスについて調べていて、異なる2つの細胞で、どのようなタンパク質が発現しているか比較して解析する方法だということがわかりました。これはマイクロアレイと非常に似た解析法だと思いました。マイクロアレイと比べて、プロテオミクスが特徴的なのはどういうところですか?

A 回答 (1件)

前回の説明が少し悪かったので、訂正も含めて書きます。



プロテオミクス解析は別に異なる2つの細胞でなくともかまいません。
それは代表的な応用例の一つとお考えください。

マイクロアレイとの違いですが、マイクロアレイは遺伝子の発現レベルを網羅的に調べるものであり、細胞一個以上を対象とします。
また、結果として遺伝子がオンかオフかという情報が得られることになります。

それに対し、プロテオミクスは対象が細胞でなくともかまいません。
例えば、細胞膜のプロテオミクスとか、糖タンパク質のプロテオミクス、特定の金属と結合するタンパク質のプロテオミクスなどなど。
他にもタンパク質の相互作用を網羅的に調べるなど、タンパク質を分画する生化学の手法が許す限りのプロテオミクスが存在し得ます。
そのため実験の組み方によっては、比較対象がなくとも有用な情報が得られることもあります。

また、オン、オフではなく、タンパク質の修飾情報が得られるのもマイクロアレイに対する利点の一つでしょう。
例えば、全タンパク質の約30%程度がリン酸化による制御を受けていると考えられていますが、リン酸化されている部位や、リン酸化される状況などはマイクロアレイでは得られません。

また遺伝子発現とタンパク質の量や挙動が同期しているわけではないので、マイクロアレイとプロテオミクスの情報を比較するのも重要です。
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この回答へのお礼

とてもよくわかりました。ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/05 20:38

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