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どの作家もその著作物の書き出しには、かなり心を砕くはずですが、そのなかで、この冒頭はうまいなあ、と思う小説を教えてください。

★「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」 中村融訳
★「独りもので、金があるといえば、あとはきっと細君をほしがっているにちがいない、というのが、世間一般のいわば公認真理といってもよい」 中野好夫訳

「アンナ・カレーニナ」と「自負と偏見」の有名な冒頭ですが、もう物語全体を包み込んだような出だしで、すごいなと感じます。

過去に日本の小説での質問はありましたので、今回は翻訳されたもので(小説にこだわっているわけではありません)お願いします。
あわせて読後感なども書き加えていただければ尚更です。

A 回答 (5件)

こんにちは。


私が印象深いのは、ポール・ニザン『アデン・アラビア』です。

「僕は20歳だった。それが人の一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい。」
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私が推薦するのは、ディック・フランシスの競馬シリーズです。


10何冊かシリーズを読みましたが外れは無かったと記憶しています。
書き出しで主人公に芯が入り、感情移入がしやすくなる物が多かったと思います。

参考までに、
ウィキペディア(Wikipedia)より
>ディック・フランシスの作品がこれ程までに日本で成功を収めたのは、当然に作品そのものの素晴らしさによるものだが、卓越した翻訳によるところも大きかった。
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マーク・トウェイン短編集に入っている


『私が農業新聞をどんなふうに編集したか』の

 私は或る農業新聞の編集の仕事を臨時に引き受けたが心配でないことはなかった。

ですね。
マークトウェインは一般紙の新聞記者を3年間程度していたことが
あるそうなのですが、給料だけを目当てにしなければならないような
状況に追い込まれたので、専門外の農業新聞の仕事を受けたそうです。
この冒頭を読んだとき、マークトウェイン独特のユーモアと人間臭さを感じて、思わず噴き出してしまいました。
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私も「自負と偏見」の冒頭、好きです。



冒頭の文とくれば、必ずあがる作品でサスペンスの詩人ウィリアム・アイリッシュの「幻の女」があります。

夜は若く、彼も若かった。
が、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。

原文では
The night was young, and so was he.
The air was sweet, but he felt bitter. 
です。
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★「ものうさと甘さとがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、


悲しみという重々しい、りっぱな名をつけようか、私は迷う。」

「悲しみよこんにちは」by フランソワーズ・サガン
の冒頭です。
サガンが18歳の時に書いた処女作で、フランスで賞も取り、
その後、全世界でベストセラーになりました。
翻訳は、サガンと言ったらこの人という、朝吹登水子(とみこ)さん。
冒頭もインパクトがありますが、最後の最後が、題名の
「……… 悲しみよ こんにちは。」で締めくくられています。
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