
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
う~ん、確かに『デスノート』のみで善悪を語るのは稚拙かもしれませんね。
ただ、『デスノート』を始めとした、漫画・アニメ・映画など、大衆文化は普段見向きもしない「論理学」や「思想」を考える「契機」になって良いですね。
さて、本題ですが「善悪論」と一言で言っても色々ありますね。
まず、西洋では「善悪論」を別名で「倫理学」あるいは「道徳学」と呼ばれます。
そうした観点から語られた本としては、、、
『実践理性批判』(岩波文庫)
カント (著), 波多野 精一(訳)
http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%9F%E8%B7%B5%E7%90 …
『善悪の彼岸』(岩波文庫)
ニーチェ (著), Friedrich Nietzsche (原著), 木場 深定 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/%E5%96%84%E6%82%AA%E3%81 …
『美徳なき時代 』(みすず書房)
アラスデア マッキンタイア (著), Alasdair MacIntyre (原著), 篠崎 栄 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/%E7%BE%8E%E5%BE%B3%E3%81 …
と言ったとこでしょうか。
日本人の著作としては、
『善の研究』 (岩波文庫) (文庫)
西田 幾多郎 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E5%96%84%E3%81%AE%E7%A0 …
が有名どころでしょうか。
一方、東洋の思想に焦点を当てると、
中国の儒教思想である「性善説」と「性悪説」の二つが代表核ですね。
『孟子』 (講談社学術文庫) (性善説の代表者)
貝塚 茂樹 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E5%AD%9F%E5%AD%90-%E8%A …
『荀子』(講談社学術文庫) (性悪説の代表者)
内山 俊彦 (著)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%96%84%E3%81%AE% …
こんな感じでしょうか。
参考になれば、幸いです。
ありがとうございます。ニーチェはちょっと・・・という感じですが、「善の研究」は東大生の間でも読まれているようなので探してみようと思います。
No.4
- 回答日時:
上座仏教をオススメします。
心を軸に善悪判断がなされます。
道徳というやつです。
かなり厳密に書いてありますから、個人的にはこれより説得力があって納得できるものは見つけられていません。
スマナサーラ長老の書籍やサンガ出版の「仏法」などをオススメします。
宗教でない理性的哲学的論理的な仏教に一度触れてみてください。
No.3
- 回答日時:
やはりプラトンしか思いつきません。
デスノートで、何故エルはキラを悪だと言ったのか。
悪いことをした者をキラは処刑していったわけで、そうすることによって実際犯罪が激減したわけですよね。
では、殺人など凶悪犯罪で死刑判決になった人をキラが殺したのが、どうしてエルはそのキラを悪だと言ったのか?
法ののっとってやっていないから。
キラ独自の判断でキラにより行っているので、キラ個人の判断で処刑しており、これは法にのっとっていないから。
たとえ明日処刑される予定の人でも、みんなで決めた法にそって行わない限り、それは殺人になってしまう というのがエルの考えだったと思えます。
これは自殺ほう助にも言えること。
余命3ヶ月で苦しんでいるのを見るにみかねて痛みを断絶するため殺していいのか?
みんなが決めた法にのっとっていないので、殺人です。
でも、自殺に関しては法律で裁かない。
自分を殺したからといって死後、裁判になることはない。
これはもう生きていないから、裁判のしようがないというからじゃない。
死後であっても、人を殺している疑いがあれば、裁判が開かれる。
で、ソクラテスだったと思いますが、大量の水ほど腐りにくいと考えた。
つまり、一人や二人は間違えている人もいるかもしれないが、全員が間違えるということは、ほぼありえないだろうと考えたわけです。
従って多数決で決めたことを法律にするべきだとした。
多数決で決まったことに従うのが、正義を擁護するものだとした。
で、ソクラテスの裁判は茶番でしたが、それでも多数決でソクラテス自身が死刑が確定したので、正義を擁護したソクラテスは、賄賂を渡せば脱獄できるのに、それを蹴って処刑されたわけです。
法が間違えていれば、多数決で修正をかける。
一個人が間違えていると勝手に法を変えてはならない。
多くの人の審査によって、改正されるべき。
どうしてかというと、多数者の意見を全く無視する独裁者が、自分の価値観で法を勝手に決められたら、その一個人の価値基準が間違えていたとしても、誰も物言えなくて恐怖政治になりますよね。
ギリシャは世界初の民主主義を作り出した国。
権力者は多数者によって支持されないと、権力者でい続けられなかったわけです。
民主主義がどうですよね。
多数者の投票で決まった人たちが政治を動かしている。
つまり国民の意見が政治に反映しているので、日本は独裁政治じゃないわけです。
だから、議員がおかしなことを勝手に国会で独断で決めてしまええるというシステムじゃあない。
議員がおかしなことをしたら、リコールできる。
でも、キラは隠れて処刑しているので、独裁政治なわけです。
いくら明日処刑される人であっても、キラがじかに殺しては駄目なんです。
多数者によって命を奪わなければ、悪になる。
じゃあ 裁判で死刑が確定したが、死刑をした後にその人が無実だったとわかったら。
当然国民が間違えていたので国民が悪なわけです。
ええ、裁判で直にその人を死刑判決に国民はしていません。
が、国民が選んだ人が裁判官を選んでいるわけです。
だから、間違えて処刑した場合、直に判決を下してはいないから国民に全く罪は無いかといえば、あります。
ですが、冤罪続きではないので、少なくても最悪の事態は回避できているわけです。
それは、大量の水が腐り肉のという原理と同じ。
というわけで、やはりプラトンの国家がこのケースを考えるとき最適じゃないかと思います。
大量の水は腐りにくい・・・だから多数決の原理にのっとった民主主義というわけなんですね。
キラは法に従っていない。しかし自分の精神を壊してまでも遂行しなきゃいけないという使命に燃えて、狂った正義を貫いた。
やはり、プラトンの国家ですか。ソクラテスの弁明は読んだのでこれから国家を読んでみようと思います。ありがとうございました。

No.2
- 回答日時:
生きること これが善だと定義してみましょう。
存在と存続が 善です。
これらに反することは 悪です。善を損傷させることです。そして善が 部分的にでも 欠けたところが 悪です。損傷部分が 悪です。
存在という善のうちに 一般にわたしたちは この悪を 残念ながら かこっています。この悪が覆われてある人は さいわいだと思います。
生きることといえば 抽象的であることを免れないところがありますので 実際には 何が具体的に その善の損傷としての悪であるかは 議論になる場合も出てくるかと思われます。・・・
デスノートは知らなくて また お薦めの書物を挙げられなくて すみません。
損傷部分・・・かなり深い議論になりますね。文系でも分かる人は限られると思いますが・・・
考え方の一つを示してくださっただけで十分です。ありがとうございます!
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