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食品用プラスチックフィルムのシーラントフィルム(熱融着フィルム)面にショ糖脂肪酸エステルを塗布し、シール(熱融着)して袋を作ることを考えています。
しかしショ糖脂肪酸エステルを塗布したフィルムはシールできませんでした。
グリセリン脂肪酸エステルやソルビタン脂肪酸エステルを同様の方法で塗布しましたが、こちらはどちらもシールすることができました。
何故ショ糖脂肪酸エステルだけがシールできないのでしょうか。
理由の分かる方、教えてください。
また何らかの方法によって、ショ糖脂肪酸エステルはシールすることができるようになるのでしょうか。色々用途を考えると、ショ糖脂肪酸エステルが良いので、これを使いたいと思っています。

A 回答 (1件)

ショ糖脂肪酸エステルは、製造条件によって親水性から親油性までの幅広いHLB(Hydrophile-Lipophile Balance Value)のグレードが製造されています。

特に高HLB品は親水性が高く、これは、ショ糖脂肪酸エステルには、脂肪酸と結合するショ糖1分子中のOH基の数が、他の乳化剤より多いためです。ショ糖脂肪酸エステルは乳化性能をはじめ、可溶化性能、油脂の結晶成長抑制能、離型性が良くなり歩留まりが向上する滑沢性能、耐熱性菌に対する抗菌性能などの多くの機能を有しています。

滑沢性能の高さあたりが、原因かと考えられます。低HLB品のショ糖脂肪酸エステルにすればシールできる可能性が高いと思われます。
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この回答へのお礼

回答いただき、ありがとうございます。
その後低HLB品でテストをしましたが、やはりシールできませんでした。
通常プラスチックフィルムは表面を荒らすと接着性能が劣ることになるのですが、「滑沢性」というキーワードは接着性能に影響を与えそうな気がします。
メーカーさんにも相談しましたが、特殊な使用方法のため知見が無い、とのことでした。しかし高HLB品の方がよいのでは、とおっしゃっていました。
結局、高低HLB品のどちらもシール出来なかったので、その理由は分からないままです。

お礼日時:2008/05/07 09:06

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