この週、光市母子殺害事件の差し戻し審判決が下ったことに関して、今日、「サンデー・ジャポン」と「たかじんのそのまで言って委員会」に、元弁護団の今枝仁弁護士が出演したのを見ましたが、両番組とも、今枝弁護士は声を詰まらせて涙を懸命にこらえながらもこらえきれず、発言していました。
「…そこまで言って委員会」では、出演していた鴻池議員から、「泣くなよ」と言われていましたが、素朴な疑問として、なぜ彼が泣く必要があるのでしょうか。まるで、子供が大人たちの前で弁解させられるのを見ているようで、非常に見苦しかったのですが、どなたか、彼の気持ちが分かる方がいらっしゃれば、解説をお願いします。被害者遺族の本村洋さんは、あんなみっともない涙は見せた事はないと思います。まるで今枝弁護士が何かの被害者のようで、見ていて非常に不愉快でした。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
もし真剣に知りたいのであれば、『なぜ僕が「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか』という本を一読することをお勧めします。
彼の生い立ちとかはどうでもいいですが、とくに被告人の凄惨極まりない生い立ちの部分(F君の生い立ち、家庭環境:pp.226-242)だけでも立ち読みされたらいいでしょう。この本ではまた、いわゆる「荒唐無稽」と言われている被告人供述の背景に関するきわめて合理的かつ納得のいく記述がちりばめられているので、弁護団の行為にたんに怒りを覚えるだけでなく、なぜそのような不可解極まりない弁護を展開するのかまったく理解できない、あるいは、この国の司法状況に心底から危機感を覚えておられる方には、必読の書と思われます。ご回答ありがとうございました。その本は、「…そこまで言って委員会」でも紹介されていました。辛坊治郎氏が紹介していましたが、確か、辛坊氏はそのとき、「こんなものが…」と、その本を読んだ感想を交えて、憤っていたように記憶しています。mitcheleさんのおっしゃるように、今枝弁護士の涙のわけを知るには鍵となりそうな本のようですが、ご回答を承ると、何だか読むのが怖いような気がします。知人に、犯罪心理学などが好きな人がいるのですが、私はそういうのは苦手なのです。大変参考になるご回答だとは思いますが、もし勇気が出れば立ち読みしてみる、ということにとどめておきたいと思います。いずれにせよ、私の今回の質問には、非常に参考になるご回答だったと思います。誠にありがとうございました。
No.11
- 回答日時:
こんにちは。
薄汚れた野良犬の死骸の前で泣きじゃくる少女に対して、ウザイから泣く
なとか、ウソ泣きは止めろって言ってる様にしか思えません。
人間が人前で泣くって事はそれなりの理由があるのであって、その理由も
当然人それぞれで、その理由を他人が詮索するのはあまり意味が無いと私は
思います。多分少年に対して思うところが多々あったのでしょうが、弁護士
といえどもただの人間です、泣いたっていいじゃないですか。少なくとも
私はそう思います。
それから回答者の中にはあまりにも主観的で憶測の域を出ない悪意に満ちた
意見を述べられている人がいますが、そのような回答を質問者様が望んで
いるとは私は思いたくありません。少年が犯罪を犯すまでの悲惨な人生
に対して、他の弁護士とは違って今枝さんだからこそ感じ取れる何かが
あったのだろうと、番組を見ていた私はそう感じ取りました・・・
ご回答ありがとうございます。
>薄汚れた野良犬の死骸の前で泣きじゃくる少女に対して、ウザイから泣く
>なとか、ウソ泣きは止めろって言ってる様にしか思えません。
そんな事は言っていません。例えがこの場合と随分かけ離れているのではないですか。彼は弁護士です。現在は弁護団から抜けましたが、基本的に冷静沈着に論理を述べる立場の人間であって、そのような試験も訓練も経て現在の身分になっているはずの人物です。そんなに簡単に理性を失って泣いてもらっては困ります。「泣いたっていいじゃないですか」とおっしゃいますが、彼の場合、何かと言うとすぐに言葉を詰まらせて泣いていたのです。先日の番組をご覧になったのでしょう。泣きすぎです。あんなに簡単に泣くな、と、素朴にそう思います。「…そこまで言って委員会」の鴻池議員の話をしましたが、もう少し言うと、「殺された側はどうなるねん。」との事です。全く同感です。加害者のことばかり考えて泣くのは、あまりにも偏っているとは思いませんか。そのことに、腹立たしささえおぼえます。どんなに悲惨な過去を経てきたからと言って、人を殺していいということにはならないでしょう。
>他の弁護士とは違って今枝さんだからこそ感じ取れる何かが
>あったのだろうと、番組を見ていた私はそう感じ取りました・・・
この部分だけ、参考にさせていただきます。3691819さんが番組をご覧になってそうお感じになったのであれば、それは嘘や作り話ではないと思いますので。ただ、他の回答者さん同様、私も悪意なんて持っていません。常識で考えて、そういう結論に達した、ということです。常識から考えると、彼の涙は異常だと思います。それで質問をしたわけです。
ともかく、ご回答ありがとうございました。口論になりそうなので、質問を締め切らせていただきます。この事件・裁判にはいろいろなことが問題要素となっていますが、よく「国民感情」という言葉が使われますが、それよりも私は「常識」というものを忘れないで議論して欲しい、と思います。
No.10
- 回答日時:
わざわざご返信いただきありがとうございます。
もう一度だけ無駄な努力を続けることにいたしますが、まず、そもそも誰かが泣いているのを見て、その理由を知りたいと思った場合、泣いている当人の胸の内を聞いてみない内から、あれは馬鹿だから、とか、泣き虫だから、とか、誰かに慰めてほしいからだ、とか判断できるでしょうか?第三者が勝手な想像で言っているコメントを鵜呑みにする限り、あのみっともない涙の意味は、永久に理解できないでしょう。理解できないでいいのなら、なぜわざわざそのような質問をされたのか、残念ながら私には理解できません。もしも涙の訳を知りたくて、涙の主の声をあらかじめ聞きたくないのであれば、そのようなご質問などせずに、ただ無視するか、無視するのが嫌であれば、他の多くの人たちと同様、あいつは馬鹿じゃないのか、とか、自己顕示欲が高すぎるせいだ、などと思えばいいのではないでしょうか。そういった意見にも正しい部分があるかもしれませんが、いずれにしても、本人にしか言い得ない本当の意味には到達できないでしょう。 ご回答ありがとうございます。
ご意見、耳が痛いです。そうですね、質問しておいて、「そのわけは知らないでおく」というのは、回答していただいた皆様に失礼ですね。少なくともmitchele様には。
私が前の「お礼」のようなことを言ったのは、最初、素朴に今枝弁護士がなぜ泣くのか、分からなかったからです。それで、質問したところ、mitchele様から、今枝弁護士の著書のことに触れられ、ご回答を読むうちに、今枝弁護士や被告の元少年らの心の闇の部分に触れなければ解答が得られないような怖さを感じ、そのことに躊躇したのです。
質問しておいて、一方的に「読むのはやめておく」と言ったことは、身勝手な行為として、お詫びいたします。ただ、本当に、ご紹介くださった著書に目を通す勇気が、まだあると言い切れないのです。この連休中に、立ち読みでも少し目を通してみるように、努力してみます。
最後に、mitchele様のご回答は、本当に参考になりました。最も私が知りたかったことの核心を突いておられると思います。大変感謝いたします。失礼はお詫びいたしますので、その誠意をお汲み取り願います。ありがとうございました。そして、申し訳ありませんでした。
No.9
- 回答日時:
自著「なぜ僕は『悪魔』と呼ばれた少年を助けようとしたのか」の宣伝のためです。
副題は、「光市母子殺害事件弁護団を解任された泣き虫弁護士の闘争手記」ゆえ、今枝弁護士としてはどうしても人前で泣いて見せないといけないのです。 ご回答ありがとうございます。自著の宣伝のため、なかなかうがった見方ですね。副題に、「…泣き虫弁護士…」とあるのですか。詳細は存じませんが、ちょっとあきれます。被害者遺族が泣かないのに、弁護士はこの事件に関しては絶対泣いてはいけないと思います。
ご回答ありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
弁護士も所詮、人間です。
「涙もろい」ことと、「弁護の仕事」とは別物です。結果論ですが、今枝弁護士、テレビに出なかった方がよかったのかも知れません。彼の意図が十分理解されてというより、「泣き虫」あるいは「感情の起伏が激しい」という印象を与えたように思います。彼は自分の意見を本に書いて出版しているので、それで十分だったのではないでしょうか。後は、彼自身のブログで追加して方が無難だったような印象を受けました。本村さんと比較しないで下さい。事件の当初は若くて、感情的な意見も述べていましたが、その後、感情的な発言はなくなり理路整然とした発言をする立派な人です。普通の人は、彼の真似はできません。彼の努力で、被害者の家族に対する検察・裁判所の対応も変わりました。哀しみを抑えて世の中にも随分と貢献された人です。
ご回答ありがとうございます。弁護士も所詮人間、とのことですが、そのような感情の抑制ができる人でないと、弁護士という仕事は務まらないのではないか、と私は思います。「テレビに出なかった方がよかった」というのが、言い尽くしているように思いました。
それから、本村さんの話を挙げたことで気分を害されたようですが、私も、本村さんが大変立派な人物だということは、まったく同感です。今回は、涙のわけが主題でしたので、「あんなことで泣くのなら、本村さんはその何百倍も泣きたいだろうに」という、私の感情からの発言でした。それで気分を害されたのであれば、お詫び申し上げます。本村さんは立派な人です。私も、到底まねはできません。
ご回答、ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
おそらくは、過剰に感情移入してしまったのでしょう。
彼の経歴から、学校という社会への不適応があったのでは?
と私は見ました。(これは憶測なので、実際は分かりませんが)
一方、被告青年もまた、社会に対する不適応があったように見えます。
この部分に対して、件の弁護士は同情を
(通常の同情よりもより強い、共感めいた感情)を
持ってしまったのかも知れません。
弁護士という仕事をするには、
感受性が強すぎるようにも思われます。
氏自身も成長過程で『痛み』や『傷』を負ったことは
映像だけでも容易に想像できます。
人は、『痛み』や『傷』を負いすぎると、
似た情報や刺激に対して、過剰に反応するようになります。
被告の生育歴などが、氏の『ツボ』だったのかも知れません。
弁護士としては、冷徹さに欠けるところがありますが…。
ご回答ありがとうございます。おっしゃるように、今枝弁護士自身、高校か大学かを中退して、ひきこもりを経験しているらしいですね。それで、彼自身も心に痛みや傷を負ったようですね。私もそれを感じました。「ツボ」という言葉が、よく言い当てていらっしゃると思いました。しかし、前のご回答へのお礼にも書きましたが、それでよく弁護士なんて仕事が務まるなあ、と思うのですが。ご回答、誠にありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
それは彼が死刑反対運動をしている人だからだと思います。
死刑反対自体が、日本の場合ですと『可愛そう』と言う感情をベースに、これを如何にももっともな理由をつけて理論武装しただけに過ぎません。
当然、元が感情であるように、感情に従い行動をする人が多数を占めることになるため、自分の考えを主張する過程において感情的になってきます。
(平均的な社会人に比べ、自分の感情を抑える能力がやや劣る)
日本の場合と述べたのは、このように考える上での基礎となる道徳・生死感の違いが考え方に大きく影響を与えるためです。
キリスト教の国々であれば、人は神が神自身に似せて創られた特別な存在であるため、各人はそれぞれが特別な存在ということになります。
人は特別な存在と言う前提であれば、他の人の命を危めることは望ましくないという考え方が社会的に共有されることになります。
(異教徒に対しては別)
日本の場合、古来からの考えでは、よろずの物に魂が宿っており、人が特別な存在だとは認識していません。
それどころか死者は神や仏になったり、あるいは仏教における輪廻の考え方もあり、死に対する考え方が根本的に違っています。
この考え方をベースにしていくと、感情的に死刑と言うものを行うことが妥当かどうかに疑問は抱いたとしても、それ以上の妥当性をそこから導き出すことが不可能だからです。
死刑を全廃した約100カ国のうち、キリスト教国が95%程度を占めることも、宗教がベースとなる社会観念が死刑制度に影響を与えていることを表しています。
死と言う概念は、宗教とは切っても切れない関係にあるためです。
可愛そうと言う感情をもつ事は大切ですし、感情を出すこと自体は否定されるものではありません。
しかしながら、精神的に成熟している大人であれば本来泣くべき場面ではない場所で泣くということは、精神的に成熟し切れていないか、感情を抑止する能力が低いかのいずれかだと思います。
ご回答ありがとうございます。死刑反対運動の背景、それに関してキリスト教の考えと日本での生命観について、論理的にご解説くださいましたね。この「お礼」を書く前にすでに削除されたようですが、ANo.7で「彼は死刑反対論者ではない」と、著書を元に反論があったと思いますが、いずれにしても、涙のわけは、「精神的に成熟し切れていない」か、「感情を抑制する能力が低い」かのいずれかになりますね。しかし、それでよく弁護士が務まるなあ、と私は思うのですが。ご丁寧なご回答、ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
正直言えば、被害者遺族の本村さんの凛とした態度や
被害者たちの立場がこの裁判で改善されたということや
弁護団の卑劣な活動で、先日の死刑判決は喝采を送りたい気持ち
だったのですが・・・
ただ、私たちはみなマスコミの情報だけで判断してるのですよね。
気持ちのどこかで釈然としない部分があります。
本当に、あの一大弁護団が狂信的ば悪の軍団だったのでしょうか?
本村さんや被害者遺族は納得できた裁判結果だったのですが
社会全般に対する今後の影響は100%良かったのか?
あの元少年は地獄に落としてやることができても、今後もこのような
事件が起きる事は何にも変わらない現実はどうなのか?
数年後、日本人のこの事件に対する熱狂度が下がり
本当の真実、見せられなかった別の側面が語られると思います。
そのときまで、今枝仁弁護士の涙の訳もわからないでしょうが
でも、その時には、新たなそしてもっと悲惨な事件に話題が行って
だれもこの光市母子殺害事件について、検証なんてしないのでしょう。
色んな意味で、「誰も救われない」裁判だったということか。
ご回答ありがとうございます。少し難解なご回答のようで、私にはすぐに理解できませんでした。何度も読み返して、意味を理解したいと思います。「本村さんの凛とした態度」には、私は大変感銘を受けました。私があの立場になったとして、あんなに冷静に、言うべきことを適切に言えるのかどうか、自信がありません。「誰も救われない」裁判ではなかったと思います。本村さんの努力によって、被害者の立場が見直された部分は大きかったと思います。本村さんがおっしゃっていましたが、「妻と娘と(元少年の死刑が確定したとすれば)元少年の三人が犬死にとならないように」、よくなることを願います。ご回答ありがとうございました。
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