抽象表現主義の絵画が抽象的に「表現」しているものとはなんですか?
教えてください。

A 回答 (6件)

1950~60年頃、いわゆる『熱い抽象」と言われた絵画の潮流のことで、何かの具体的な、「もの」のイメージではなく、音楽たとえばジャズの即興演奏などのように、『色』『筆触』だとか『空間』の広がりだとか、いわゆるアクションペインティングなどの方法、によって、飛び散った絵の具や、オートマチックなアクションの軌跡などが、みる人にある種の表現主義的な『感情』や「新しい空間の体験」を感じさせるものです。

フランスのアンフォルメル、やオランダあたりの「コブラ」あるいは、アクションペインティングのジャクソンポロックなどをその範疇に入れると思うが、『抽象表現主義」というのは評論家の作った言葉なので、規定することは難しい、特にポロックなどは、単純な感情の爆発,開放ではない深い人間の本質に向かう、「内省」のようなものがあります。そして多くの「抽象表現主義」の作家は、いわゆる感覚的な『叙情』の世界に陥って活動をおえています。
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この回答へのお礼

分かりやすくてまとまった解説ありがとうございます。
yomodaさんが指摘してくださった「内省」『叙情』といったキーワードがとても興味深く、それについてもう少し詳しく伺いたい気持ちもありますが、この場では、なかなか難しいと思うので、自分でも調べてみたいと思います。
また何かありましたら別の形で質問させていただくかもしれないので、その時はまたよろしくお願いします。

お礼日時:2001/02/15 22:57

抽象画とは、表現方法として具象ではなく、抽象を採択した絵画のことです。


「何を表現しているか」ではなく「如何に表現しているか」です。

具象画だって、静物を描いているからといって、実際果物とか瓶などだけを機械的に表現しているだけじゃないですよね?
具象画だからとか抽象画だからという違いが表現内容の違いを表しているわけではないのです。

抽象画の始まった20世紀前半は、いかなる新しく、表現内容に忠実な表現方法があるかを模索していた時代です。(まあ今も昔も美術はこれに尽きるといっても過言ではないのですが)
いろんな試行錯誤があったんだねって感じです。

この回答への補足

すみません。疑問の書き方が不十分だったようです。抽象絵画一般ではなく戦後アメリカを中心とした、アブストラクト・エクスプレッショニズムについての質問でした。一般に「表現」は「再現」と違って、イメージとして見えないものをイメージとして成立させるということになるとおもいます。例えば抽象表現主義への影響が指摘されるシュールレアリスムでは、イメージを作り出すために、コラージュやフロッタージュ、デカルコマニーなどの非常に具体的で機械的方法を使いました。しかし出来たイメージは、その方法の単なる結果ではなく、「無意識」と呼ばれるものを表現しているとされたわけです。「無意識」は意識を越えた真の内面と捉えられていました。
しかし、それに対して、抽象表現主義でドリッピングや転写などの結果生産されたイメージは、どんな表現対象と結びつけられるのか?。というような疑問です。

補足日時:2001/02/14 15:58
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表現している対象が具体的なもの(人、コップ、椅子など)であったとして、そのものは作者の心の中で自由にイメージされ、そのイメージをカンバスの上にイメージどおりに描いたのが抽象画といえるでしょう。

ですから、抽象画は対象物がしばしばデフォルメ(素材の形態を意識的に変形すること)されて表現されるのです。
また、表現しようとしているものが作者の心の中のイメージだけだったとしたら、それは元々形のないものですから作者の心の中に描かれた形としてカンバスの上に描かれるのです。
ですから、何を表現しているかは作者しだいで、例えばピカソの「ゲルニカ」は空襲で苦しんでいる人々がピカソの心の中で彼なりにイメージされ、それを描いたものなのです。
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抽象絵画といっても作者によって様々な表現方法があります。


例えばモンドリアンという現代の様々なデザインに影響を与えた作家がいますが、
彼の作品展を見に行くと初期の具象的な絵画が、
だんだんと抽象的に変化していく様子が見えて興味深いです。
また、クレーやカンディンスキーなどといった
音楽をテーマとした作家もいて、その作品からはリズムを感じることができます。
音楽と言えば、音楽にも抽象的なものと具象的なものがありますね。
歌謡曲など歌詞があって歌手が歌うものは具象的
クラシックなど歌がないものは抽象的と考えたらどうですか?
作品を前にしたときに大事なのは
「何を表現したのか?」よりも「どう感じるか」の方だと思いますよ。
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たしかに絵によって違うものを表現しているわけですが、まとめて答えるなら「画家の内面」でしょうね。

もっとも、画家の内面は具象画にも現れます。両者がどういう関係か、ちょっと考えてみると面白いかもしれませんね。
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絵によって違うんじゃないですか?



同じだったらみんなタイトルが一緒になりそうなもんですが。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。でも抽象表現主義の絵はタイトルも番号が付いているだけだったり、無題だったり、抽象的なものも多いです。仮に「女」というタイトルが付いていれば、その絵は「女」を表現していると考えていいのでしょうか。

お礼日時:2001/02/14 02:22

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Qコンテンポラリー・アートとコンセプチュアル・アート

(1)コンテンポラリー・アートって何ですか?
(2)コンセプチュアル・アートって何ですか?
(3)現在、コンセプチュアル・アートの世界で活躍している方いますか?

誰かソフトリーにおせーて下さい。お願いします。

Aベストアンサー

こんにちは。
今日質問に気がついたので、亀レスでございます。
softlyっすか……。
ま、やってみやしょう。

(1)コンテンポラリー・アート:contemporary art
むりやり日本語にすると、同時代芸術ということになるんでしょうか。
だいたい60~70年代からいまにいたるまでの芸術をすべて指します。

たとえば印象派ってあるでしょう、モネとかセザンヌとかゴッホとか、有名な画家がたくさんいますね。
正確に言うと、モネやルノワールは印象主義、セザンヌやゴッホは後期印象主義に属します。
美術史ではこんなふうに、主義主張、志を同じくするグループをひとくくりにして~派、その理論を~主義と呼びます。
自分たちのことを**派である、として**宣言をする人たちもいれば、美術批評家によって名前を付けられるケースもある。

これも昔は単純だったんです。
ところが20世紀に入るか、入らないかぐらいのころから、このグループがもうぼこぼこ、雨後のタケノコのごとく出てくる。
キュビスムが生まれて、そこからフォーヴィスムが生まれ、さらに表現主義が出てきて、かと思うとダダがでてきてシュルレアリスムが生まれて……、とまぁ、~主義もめまぐるしく変わっていく。ピカソのように、いろんなところに顔を出す人まで出てくる。
(2)のコンセプチュアル・アートもそうした運動のひとつなんですが、70年前後から、そんなふうにひとつのグループに括れない人たちが増えてきた。とくに~理論っていうのももっているわけじゃない。作品によって、スタイルもころころ変わっていく。

で、こういう人たちの芸術(絵画だけではなく、インスタレーションっていって、空間全体を作品として提示するようなものなんかもあります)を総称して、コンテンポラリー・アートと呼ぶわけです。
シカゴ・コンテンポラリー・アート・ミュージアムのページ、貼っておきます。
英語だけど、クリックしていろんなとこ、見てください。
おもしろいと思うんだけど。
http://www.mcachicago.org/

(2),(3)コンセプチュアル・アートとコンセプチュアル・アーティスト
日本語で言うと(言う人がいるかどうかはともかく)、概念芸術。
つまり、作品よりもコンセプトが命!っていうものです。

普通はコンセプチュアル・アートには含まれないんだけど、マルセル・デュシャンっていう人が、男性用便器をひっくりかえして“泉”とタイトルをつけて展示した。
大量生産品であっても、アーティストの手にかかれば芸術作品である、と証明したわけです。
デュシャンのこうした思想が先駆けになって、1969年、ジョゼフ・コスースが『哲学以前の芸術』を発表し、コンセプチュアル・アートのコンセプトっていうのは、芸術そのものの本質を問うことだ、とぶち上げた。

これがコスースの作品のひとつです。
http://www.guggenheimcollection.org/site/artist_work_lg_79_1.html

びっくりした?
ものと言葉、イメージを問い直す、っていう趣旨なんだって。

なんといっても一番有名なのがオノヨーコさんです!
http://www.ago.net/www/information/exhibitions/ono/guide/about_yoko/index.cfm

いまも活躍している日本人といったら、河原温かな。
http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/nmp_j/review/0315/exhibi0315.html
ここにはコンセプチュアル・アートの説明もあわせてしてあります。

とまぁこんなあたりでいかがでしょうか。

こんにちは。
今日質問に気がついたので、亀レスでございます。
softlyっすか……。
ま、やってみやしょう。

(1)コンテンポラリー・アート:contemporary art
むりやり日本語にすると、同時代芸術ということになるんでしょうか。
だいたい60~70年代からいまにいたるまでの芸術をすべて指します。

たとえば印象派ってあるでしょう、モネとかセザンヌとかゴッホとか、有名な画家がたくさんいますね。
正確に言うと、モネやルノワールは印象主義、セザンヌやゴッホは後期印象主義に属します。
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