

大学生です。
有機化学の教科書に、
「アルデヒドに大量の無水アルコールと少量の無水の酸を加えてアセタールを生成させる段階はすべて可逆反応である。
平衡になった後、酸を中和し、過剰のアルコールを除くとアセタールを単離することができる。」
という記述がありました。
そこで疑問に思ったのですが、この反応は平衡なのだから、反応物(アルコールや酸)を除くと、
それをつくる方向に反応が進むのでアセタールはどんどん逆にアルデヒドとアルコールと酸に戻ってしまうのではないのでしょうか?
なんだかよく分かりません。
教えてください。

No.4ベストアンサー
- 回答日時:
こうした場合には反応の速度を考える必要があります。
そもそも酸を加えるのは、触媒としての役割を期待したものであり、酸を加えなければ反応は極めて遅い、あるいは全く進まないことになります。これは、正反応(アセタールを生じる反応)だけではなく、逆反応(アセタールの加水分解)についてもいえることです。
平衡になった後に酸を中和すると言うのは、それ以降は反応が進まないようにするためであり、事実上、それ以降はアセタール化や加水分解は進みません。
したがって、過剰のアルコールを除く際に化学平衡の移動は起こらず、アセタールが単離できることになります。
仮に、酸が残っていればアルコールを除く際に逆反応(加水分解)が起こる可能性はあります。
ちなみに、実験テクニックとしては平衡の面で有利なオルトギ酸エステル(CH(OR)3)を加えたりします。

No.3
- 回答日時:
#2のお答えにある「脱水」ですが、酸化カルシウムCaO(生石灰)を加えれば、容易に除けます。
酸も一緒に除けます。お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
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