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最近、ソフィーの世界を読み始めたのですが、そこにでてくる「あなたはだれ?」という問いかけがあります。
改めて考えたら、名前ぐらいしか答えられないです。
みなさんはどう答えられますか??
どんなことでもいいので教えてください。

A 回答 (5件)

『ソフィーの世界』の冒頭ですね。


そこに、作者が読者にして欲しい事が既に書かれていますね。
それは、ソフィーの行動です。
ソフィーは、「あなたはだれ?」とだけ書かれた不思議な手紙を読んで、考える。
まずは、名前を答える。
でもまてよ、もし自分の名前が別のモノだったら別人になっていた?
両親がソフィーではない他の名前を与えていたら、それはもう「私」ではない?
その後も、姿形を鏡に映したりして「私ってなんなんだろう?」と考える。

作者はここで読者にこの本の読み方を教授してるんですね。
つまり、
「ソフィーは不思議な手紙を受け取ります。ソフィーはそのたびに答えを探して考えます。読者の皆さまも是非、ソフィーと一緒に答えを色々考えてみてください。」
と。
まぁ、該当のシーンでは最終的にソフィーは飽きて生物の宿題に浮気(?)しちゃうんですけどね。(問いへの回答を作者は与えない(与えられない?))


>みなさんはどう答えられますか??

う~ん、自己紹介としてなら
・名前
・年齢(生年月日)
・性別
・出身国(都道府県~市区町村レベル、生まれた病院まで)
・学歴(生い立ち)
・現住所
・・・etc

って、感じでしょうか。
名前だけでは、個人特定にまでは至りませんよね。
やはり、名前と生い立ちや業績、年齢や出身地、人種などなど、他に細かなデータが一致して、やはりAさんはAさんだ!となる。
で、AさんがA'と名前を変えても(名前を変えたと分れば)特定することが出来る。

そういえば、浦沢 直樹著『MONSTER』という漫画に、

「人にとって最も残酷なのは、名前を奪うことだ」

ってセリフがありましたね。
本当だろうか?って、そのシーンを読んだ後にツラツラと考えてましたよ。
私の名前が奪われて、別の名前が与えられたら、「私」は「別人」になるんだろうか?
いや、身体や生い立ち、記憶など私は私な筈だ。
でも、私を私と認識していた人たちは、私の名前で私を私だと認識していたのだろうか?
とすると、名前が変ってしまった私は、彼ら・彼女らの中ではもう存在しないのだろうか?

・・・・などなど。
で、一つたどり着いた結論が、
「私という存在は私だけでは存在しない。私という存在が、誰かに認識されて初めて私は存在するのだ」
です。
名前はその為の道具(記号)ですかね。

・・・と、ワケの分らないことを長々とすみません。
このまま書き続けるとあらぬ方向に進みそうなので、この辺りで失礼します。
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 Q:「あなたはだれ?」という問いかけがあります。

/・・・ / みなさんはどう答えられますか??

 A:自分のことを明らかにしてやれば よいのです。
 ・まづ そもそもの《存在》としては 相手も 互いに面と向かっていれば 分かります。つまり 犬でも猫でもなく 人だということは もう分かっているはづです。
 (対面していない場合でも こちらを特定して 問いかけて来ているのですから 人間存在であることは 分かります)。

 ・この存在は およそ二つの側面が 同時にあると考えられます。《自己》と そして《他者との関係》 これら二つの中身です。
 ・自己については クシナダヒメと申しますというふうに名前で答えてもかまいません。それが ふつうです。
 ・関係の側面については こうです。このクシナダヒメなる人間は 社会的な存在ですので 固有の名前によって明らかにするのとは別に ほかの同じ人間存在との関係において 明らかにする方法があります。わたしはスサノヲの連れ合いですとか。アシナヅチ・テナヅチなる両親の娘ですとか。
 ・さらに 相手が 
 Q:あなたは あるいは あなたを含めた人間は いったい どこから来て どこへ行くのですか。
 ・と問うて来たなら こう答えましょう。
 ・それは 分かりませんが どうも 祖先の名を明らかにしただけでは 答えにならないようですね。いくつかの答え方があると思いますが わたしなら こう答えたいと思います。つまり いまわたしたちは 互いに同じ時空間にいますが それと同じように あなたと同じところから来て あなたと同じところへ行くのではないでしょうかと。
 うんぬんです。 
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「名前」というのは多分違うと思います。

それは記号であって存在でない。もしも違った名前になったらどうなりますかね。今まで斉藤道弘だった人が中野信吾になったら?なれで、5年後くらいにはその名前を「誰」の答えにするかもしれませんが、じゃあ5年前はどうだったのか?違ったじゃないかと。

名前ではなく、生物体自体の、身体的精神的特長を細かく描写すると「私」に近いような気がします。
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ソフィーの世界は非常に分かりにくいですよね。

なにしろ、あらゆる哲学の総集編みたいなものです。「あなたはだれ?」という問いですか。1つ私が考え深かったある方の言葉があります。

「学校教育で答えを求められてきたから、みんな生きる意味という答えを探すけど、それは実は無いんだよ。自分の行動が現象になって返ってきて、その現象をどう受け止めるかで人生は作られていくんだよ…。」

自我の存在は、周りの現象と他者によって自覚するものと、私は捉えています。自分のことをかわいがるだけだと、人生や自分の価値を見失いやすい。他者とどう関わる哲学を生みだせるか?これが課題だと思っています。

>No1
ps.死刑にされたのはプラトンではなく、プラトンの師匠ソクラテスであると思いますが。
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私の感想では、これは作家が読者に「あなたは何者ですか?」と聞いているのではなく、「あなたは何者なのか、考えてみましょう」と促しているのだと思います。



答えは無いんです。
作家は答えを求めておらず、考えることを求めている。

自我 ってやつですね。

作家はプラトンのようなもの。
プラトンは賢者たちに、本当は知らないということ、考えていないということを悟らせようとして、死刑になってしまいました。

それほど、人々にとってシルクハットの中は居心地がよく、出たくなかったわけです。


ソフィーの場合、自分は小説の中の登場人物だと気づくわけです。
全てやることは、神である作者の意図で、自由意志ではなかったと知る。

自分が「あなたは誰」と考え出したことも、実は作家がソフィーにそうさせていたから。

これじゃ自由意志など無い ってことになる。

ソフィーは小説の中の人物かもしれないが、自分は違う?

そうでしょうか。
日本は強く生き方の強制がありませんが、西洋になると宗教がベースで生き方が決定しています
自由意志を奪われた生き方をさせられている。

全て神はお見通しで、人間に自由など無い という考え。
神の善と違うことをやると地獄に落ちる という考え。
でも、その神をよく見ると、人間。

宗教を道具にこの世を自分の思い通りにしようとする人間が、神になっている。
彼らは徳をし、支配されている人々は彼らの奴隷になって、彼らの指示とおりに操られているので、人々は操り人形。
作家の小説に中に登場する人物と同じ。

しかし、そこから抜け出すことは不可能。
いや 可能だが、そこから抜け出すことがどんなに難しいか。

日本人だって無意識のうちに、社会が決めた善にそって育てられてきた。
社会や親が決めた倫理を絶対だと思って刷り込まれてきた。
操り人形なわけです。
操り人形に自由意志はない。

そこから抜け出せます?
社会や親が決めた善を、善じゃないと言えます?
言えないでしょ?

じゃあ あなたは 小説の中に登場人物です。

その作家の世界から抜け出した有名な人がニーチェ。
でも抜け出した彼を操り人形たちは狂ったといった。

ニーチェのようにシルクハットから抜け出す覚悟ありますか?
無いですよね。
じゃあ あなたは一生小説の中の登場人物なわけです。

でも、小説家はもがいたということを知らない。
ということは、作家の作る世界から抜け出しているわけです。

ってことを、読み終ええた後考えました。
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