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単純な質問で恐縮です。
宜しくお願い致します。

減反するのはお米が余ってるから?市場価格の下落を防止するため?
なのに外国からお米を輸入する理由は何でしょうか?
外国米が店頭に並んでいる光景をあまり目にしませんが、どういうことでしょうか?
外国米をわざわざ輸入することは、お米がもっとだぶつくことになりませんか?だぶつけば市場価格が下がるはずなのに、それを防止するために減反している?
なんだかよく分かりません。

A 回答 (6件)

1.減反するのはお米が余ってるから?


その通りです。日本人は現在一人あたり平均して一日に160g程度しか米を食べていません。http://www.komenet.jp/_member/menu01.html
これは、40年前のおよそ半分です。戦前までは成人男子の一日の米消費量は2合半(380g程度)と言われていました。どんどん消費量は減ってきているのです。

一方で、米は食糧管理法で価格が保護されていましたから、農家にとっては非常にありがたい(収入がはっきり分かる)作物で、そのために生産量はどんどん増大しました。
野菜なんかは、値段の変動が激しいですよね。作っても、売れば赤字になる場合だってあった。でも、米だけは政府が買い取りを保障していたので、それが無かったのです。
質問者さんは知らないかもしれませんが、1990年代までは、米の値段は政府が決めていたのです。「今年の買い取り価格はいくら、売り渡し価格はいくら」という具合です。で、米は原則として政府が全て買い取っていました。それ以外の米はヤミ米と言われていました。これを売ったり買ったりすることは、法律違反だったのです。

それで、70年代から90年代にかけて、米はものすごく余りました。つまり、政府は農家で作られた米を全部買い取るでしょう? その時点で農家に代金を払うわけです。ところが、消費量が減っているから、買った物が売れ残るわけです。

その分が赤字になるし、さらに、余った米を貯蔵しておく倉庫代も政府が払っていたわけですから、どんどん赤字が増える。しかも、古くなった米なんて誰も買わないから、古米、古々米、古々古米なんていう何年も前の米が倉庫に山積みになってしまったのです。

余談ですが、学校給食に米が出るようになったのは、実はこのためなんです。だから、学校給食用の米は、最初の内は古米でした。

で、これではたまらん、ということで政府は「米を作るのを止めてくれ」という減反政策というものを出したのです。

2.なのに外国からお米を輸入する理由
これは、はっきり言えば、アメリカを中心とした外国の圧力です。
今の世界は自由貿易主義を取っています。どの国も、自分の国の生産物を、自由に他の国に売れる制度を世界中で認めようというのが、自由貿易制度です。今の日本で、外国製品が自由に買えるのはそのためです。

でも、この制度には困った点もあって、外国から安くて優秀な製品が入ってくると、自分の国の産業が打撃を受ける、ということがあります。

実は、アメリカは日本の自動車の輸入先として一番大手でした。日本の自動車は安くて、性能が良いのでアメリカでどんどん売れた。そのために、アメリカの自動車産業は大打撃を受けました。

それでアメリカは「アメリカは日本の自動車を買っているのだから、日本は、アメリカの安い米や牛肉を買うべきだ」と圧力をかけたのです。これには色々な事情があるので、どちらが良いとか悪いとかは、一言では言えないのですが、ともかくそのような主張をしました。

日本は、「もし、アメリカから安い米を輸入したら、日本の農家は大打撃を受けて、つぶれてしまう。主食が自分の国で作れなくなるのは困るので、他のものはともかく、米を買うことはできない」と主張しました。

私はアメリカに住んでいますが、実際、米は日本よりずっと安いです。10kgで2000円も出せば、美味しい無洗米が買えます。日本の半分以下です。流通量が増えればもっと安くなるでしょう。

それで、政府は米の輸入だけは認めなかったのですが、「だったら、お前の国の自動車も買わないぞ」(実際には関税を極端に高くして、日本車がものすごく高い値段になるように操作するのです。そうなると誰も買わなくなりますから)と言われ続け、ついに米の輸入に踏み切ったわけです。

だから、国内事情(減反政策)とは別の話です。

ちなみに、政府は輸入をしていますが、実はこの価格を、国内産の米よりも高く設定しているようです。ようです、というのはその値段が公表されていないからで、結局政府が買っても、市場には出回らないことになっています。
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この回答へのお礼

外国米というのは市場に出回らないとしたら、どこに出回ってるのでしょうか?
最近、貧しい国に対して、備蓄してある外国米を送ろうという話を聞きました。外国からわざわざお金を払って輸入して、国内で使わずに今度は輸出ということでしょうかね?
一方で減反している。
何だか変な話です。

回答を頂き、ありがとうございました。

お礼日時:2008/06/07 13:10

ガット・ウルグアイラウンド交渉時、米輸入の関税化を拒否してミニマムアクセス義務を受諾するにあたって、ミニマムアクセス米の輸入によって国内の生産調整に影響しないよう配慮することが閣議決定されました。



そして、加工用米は転作作物扱いで生産調整の対象外となっていたので、ミニマムアクセス米は、原則として加工用に供給するというルールになっています。

ただし、加工用でも、次の3種の用途にはミニマムアクセス米売り渡しの対象外となっています。
 ・清酒及び酒造用アルファー化米用
 ・ビタミン強化米等の栄養表示食品
 ・加工米飯用(レトルト米飯、缶詰米飯、冷凍米飯等の密封包装した加工用米飯)
http://www.kokuji.maff.go.jp/kokujituti/k_show_t …

ミニマムアクセス米のうち、10万トンはSBS(売買同時契約)方式、残りは一般入札方式で輸入されていますが、
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20041110pr …
主食用に使われるのは、SBS米10万トンのうちの一部です。
(SBS枠で輸入される加工用米もありますので)
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この回答へのお礼

回答を頂き、ありがとうございます。
先の方が輸入米の用途に「お煎餅」をあげましたが、日本のお菓子なのに原材料が輸入米というのは不思議ですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2008/06/07 19:10

前の方々が詳しく答えていますが、要は、日本が米の自由化をしないのは、国際ルール違反だから、それならば量を決めて、必要がなくても外米を買い入れろ、ということです。


仕方がないので、政府はふてくさったような態度で輸入して、粉にして、残りは捨てています。

最近、政府高官がさかんに減反をやめろ、といっています。
しかし、日本のコメは、高すぎて、国際競争力が全くありません。
せいぜい、中国の金持ちが、わずかな量を買うくらいです。
ですから、減産をやめても、輸出できる訳ではなく、結局倉庫に眠らせて、古くなったものから捨てるしかありません。

なぜ、そんな愚かなことをやるかというと、自民党が次の選挙を心配して、農家の「ご機嫌」をとろうとしているからです。
税金を使ってやるのだから、ふざけた話です。

もし、インディカ米を大増産して、低価格で東南アジアに放出し、国際投機筋を崩壊に追い込んで、米価格を安定させる、というのなら、それはそれで意味があります。
しかし政府にそんな根性がある訳ではありません。

先日の朝、TVをつけたら、辛坊某というジャーナリストが、「減反をやめろ」とブチまくっていました。
しかし、とうとう最後まで、増産して余った米をどうするのか、という点には触れませんでした。
番組のプロデューサーに発言を強要されたのかもしれませんが、もし自分の意見なら、よくよく頭の悪い男です。
それとも、政治家のご機嫌をとって、いずれ自分も政界進出を考えているのかな。
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この回答へのお礼

回答を頂き、ありがとうございます。

なるほど、減反を止めて外国に売ろうとしても高すぎて売れないんですね!
それだったら、国内の米消費を上げる方策を考えるか、米農家に転作を奨励するしかないですね!
ありがとうございました。

お礼日時:2008/06/07 13:22

学校で、GATT(ガット)とかウルグアイ・ラウンド、WTOって習わんかった?


習ってないか、忘れたんだろうねぇ・・・
ゆとり教育以前はやってるハズなんだけど。

”関税”ぐらいは知ってるやろ?
自国の産業を保護するために、輸入品に税を課して価格を吊り上げる。大昔からある税。イギリスなんかはインドなんかの植民地に対する関税を撤廃して富を得てきた。植民地にしちゃえば、自由に関税決められるから自国に有利なようにできる。だから欧米の列強は植民地の拡大をすすめてきた。これが戦争に、やがて世界大戦に発展した。
幕末、日本が開国する際、バカな幕府は関税自主権を認めない条約をアメリカとかと結んでしまった。これって日本が植民地として開国したのと似たような意味合いをもつ。だから井伊直弼が暗殺された(桜田門外の変)のは習ったの覚えてるっしょ?

話を戻すと、もう二度と世界大戦が起こらないようにしようってことでGATTが誕生した。その中でのひとつの取り決めごとがウルグアイ・ラウンド(ウルグアイで合意された交渉(ラウンド))
GATTの目指すものは完全な自由貿易。つまり規制や関税をほとんどかけず、加盟国間で自由に輸出や輸入を行えるようにしようということ。
でも、完全に自由化するのは各国の思惑が絡んで、現実的に不可能。そこでウルグアイ・ラウンドでは農産物に関してはひとつだけ合意がなされた。
自国への輸入を規制したり、あるいは関税をかけたりしてもいいけど、その代わりにある一定量を輸入するというもの。
ここに易しく詳しく書いてあるから、これを読めば理解できると思う。
http://agrin.jp/hp/q_and_a/yunyu.htm

日本が減反政策をしているにも関わらず、米を輸入しているのは、ウルグアイ・ラウンドで義務付けられたから、が答え。ホントのとこは、輸入しなくて済むならそれに越したことはない。
無理に輸入したくないからといって、仮に米を自由化しようものなら、一揆が起こったりして(笑)まぁ、その政権は確実につぶれるわな。
消費者にとっては国産米はより高くなる代わりに、安くてまあまあおいしいカリフォルニア米をとかを買えるようになるかもしれない。弁当屋は喜ぶかな(笑)

じゃぁ、GATT(現在のWTO)なんか脱退しちゃえばいいじゃない、というと、それはそれでもっと問題。農産物を輸入したくないっていってたら、逆に工業製品を輸出できなくなる(関税をおもいっきりかけられて買ってもらえなくなる)
買ってやるかわりに、買ってくれよってこと。
だから日本が一番最初に自由貿易協定を結んだのはシンガポール。なんでかっていうと、シンガポールには農業がない。国内の農家を保護したいけど、工業製品を輸出したい日本にとっては願ったり叶ったりの相手というわけ。といっても、シンガポールの市場はたかだかしれてるし、日本以外とも自由貿易やってるから、そんなにメリットはないのかも。


輸入米は、せんべいとかの加工用だったり、飼料(家畜のえさ)だったり、最近は海外援助に使われてるみたいね。店頭に並べても買うやつおらんやろうし。
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この回答へのお礼

回答を頂き、ありがとうございます。
バーターということですね。
私の住んでるところには「ウルグアイラウンド対策費で出来ました」と書いた「ハーブ館」がありますが、ハーブ館がどうウルグアイラウンドと関係してるのか、さっぱり分かりません。

詳しくありがとうございました。

お礼日時:2008/06/07 13:16

>自給率が下がる原因(外国米を輸入)を、あえてなぜするのでしょうか?



 規制緩和じゃないでしょうか

>需要が減ったから、減反して国産米の自給率が下がるのですね!

 需要が減ったからだけで「減反」したのでは ないと思いますよ

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%9B%E5%8F%8D% …
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この回答へのお礼

いろいろ政策的な匂いがしますね!
回答を頂き、ありがとうございました。

お礼日時:2008/06/07 19:08

 お米の自給率が下がるのも要因の1つです。



仮に外国米の輸入が出来るようになるとします。

 安くておいしいお米でしたら 国産米より売れます。
するとお米の生産者は困ります。
(別の作物を作ったり、作るのを辞めたりします)
当然 国産米の自給率が下がります。

 そしてある日 突然 お米を日本に輸出していた国が
何らかの理由で輸出してくれないなんて事もあるんですよ
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この回答へのお礼

早速回答を頂き、ありがとうございます。
かつてのABCD包囲網みたいですね!
国民がお米を食べなくなって需要が減ったから、減反して国産米の自給率が下がるのですね!
自給率が下がる原因(外国米を輸入)を、あえてなぜするのでしょうか?

ありがとうございました。

お礼日時:2008/06/07 00:32

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