この人頭いいなと思ったエピソード

戦後生まれで、日本国の象徴が天皇なんだと教育されてきましたが、わかりやすくいうと天皇が日本の国王であると理解していいんでしょうか?戦後、GHQの占領により、つまり外国の支配下になって日本国憲法も非常に国内事情を優先したものではなく、支配しやすい内容として施行されたと思うのですが、憲法はともかく実情がとても見えにくいことになっています。お詳しい方、実情を踏まえて教えてください。

A 回答 (8件)

日本国憲法の条文から解いてみましょう。



「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」

ここで大事なことは、「日本国」よりも「日本国民統合の」象徴であると明記されている点です。天皇家というのは、世界一の歴史を持つ王家ですが、実のところ、現在も含め、政治の実権を握っていなかったことが相当の期間あります。
不思議なことに、政治の実権を持たず、したがって警察力や武力を掌握していないにもかかわらず、この王家は存続を続けていたのです。その理由を宗教的な点に求める考え方もありますが、江戸時代などまで考えると、なぜそれで存続できたのかは説明が苦しいです。すなわち、それが、「日本国民統合の象徴」ということです。

なんにせよ、国が国として存続するためには、それをまとめる「かなめ」、言い換えれば一種の「ヘソ」があったほうが、まとまります。他の多くの国では、多くの場合は宗教が人々をまとめています。米国などでも、大統領は神に宣誓をして大統領になるのです。神の存在しない国もありますが、その場合、特定の政党であったり、宗教ではなくとも思想であったりするわけです。

この国では、1000年を超える長い期間、天皇という存在が、日本という国の「ヘソ」として働いてきました。その実権の有無にかかわらず、この国をまとめてきたことは、間違いありません。日本国憲法は、その天皇という存在を確認し、再定義し、主権在民というものと「なじませた」ものです。

日本という国の歴史をひとつの織物とたとえるなら、天皇家というのは最も重要な縦糸です。それにより、日本という国は非常にはっきりとした形を取っているし、まとまってきたのだと考えます。私は、それが天皇家というものの「実情」と考えますし、これは憲法における位置付けそのものであると考えています。

言葉は悪いのですが、天皇はひとつのお飾りでしかありません。ですが、これほど長い期間、国家の存在と間接に直接にかかわりつづけた存在というのは世界でも希少でしょう。私は、日本国憲法における天皇の位置付けというものは、ひじょうにうまいところであると思っております。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
いやもう頷いて読んでしまいました。考えさせられるというか、徳を得たような気にもなりました。有益なご意見ありがとうございました。

お礼日時:2008/06/08 23:31

”君臨すれども統治せず”が前提で考えてください。


日本の天皇は国王位ではなく皇帝位に居ます。英語では天皇はemperorと訳されています。(日英同盟の時の約束がいまだに有効らしい)

世界では、皇帝≧法王(教皇)>英国(女)王>先進国大統領>先進国総理大臣>後進国大統領>後進国総理大臣の順に地位が高く権威があるとされており、ゆえに皇帝は世界で最も地位が高いことが認めらた人である。
皇帝の上に教皇(皇帝+法王)のクラスがあるが今後永久に不在であろう。イスラムのカリフもこれに含まれると思われる。

世界の現状に当てはめてみると、天皇陛下≧ローマ教皇>英国女王>アメリカ大統領など>日本国首相など、となる。天皇陛下とローマ教皇でツートップといい、時に英国(女)王を含めてスリートップともいう。例えば彼らスリートップが訪米すれば、例え立ち寄っただけだとしても、米大統領は直接彼らをお出迎えする(せねばならない)ことになる。

天皇、ローマ法王、連合王国王の3人は格がほぼ同じで、在位期間が長い方が上座に座る。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
やはり日英同盟からですか。秩序からいうと、そうなるんですね。驚愕しています。有益なご回答感謝いたします。

お礼日時:2008/06/09 01:01

No.5さんの回答が正解。



天皇陛下=神道の「マスタープリースト」

「キング」「エンペラー」では無いのです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/06/08 23:15

ヒント:三種の神器。


国王だの皇帝だのはこんなのは装備しておりません。

この回答への補足

下記の内容について補足しますと、ここでの質問ならびに、ご回答いただいている方の内容は、かなり絞り込んだコンセンサスを得やすい内容になっています。不用意な発言をされることで個人的に不利益をこうむる事も考えられますので、慎重に対応してくださいということです。米政府の対日政策担当も日本に於ける若い世代のナショナリズムについて関心を寄せています。いづれ数年後、形となった受け皿が政治の場でも現れるかもしれません。

補足日時:2008/06/08 14:36
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
天皇について某私立大学(おわかりになるかとは思いますが)の一般向け講義にて、日本に於ける王制の様な意味合いの講義があります。また、海外のアッパーのクラスは国王として見ているようです。ヒントではなく、具体的な内容で、お願いします。

お礼日時:2008/06/08 14:27

 詳しい知識は有りません。


 世界から見た位置付けとしては、そう見られていると思います。
 ただ、他国の王家違う考え方があるのも確かな事です。
 理論やデータを駆使してのお話は出来ませんが、
 その違いを単純化しますと・・・

 日本(天皇に対する概念)
 天孫降臨の神話の昔から、万世一系、続いてきている日本人の源の様に価値付けられて来た一族!(歴史・学問的見解と言う訳では有りません)
 世界(王に対する概念)
 歴史経過の中で、その時々の豪族や突然の覇者が、勢力争いを繰り返し、勝ち残った勝者の一族が王家として君臨し、近代に於いて、内部クーデターなどで、抹殺された王族(例=旧ロシア「ロマノフ王朝」/イラン「パーレビー国王」/エチオピア「ハイレ・セラシエ皇帝」/清王朝など・・・)も有るが、国が安定している事で、現在も王としての役割を果している国(イギリス・ベルギー・デンマーク・ノルゥエー・スゥエーデンなど)も存在します。

 天皇家が有史以来、今日までの間に、全く争い事が無かったかと言えば、それは違いますが、それでも、例えば、鎌倉時代の源平盛衰にしても、南北朝時代、戦国時代、江戸時代そして江戸から明治への大政奉還・尊皇攘夷に於いても、先頭に立つ役割を果した訳ではないのです。
 そして、彼方の仰る
 >後、GHQの占領により、つまり外国の支配下になって日本国憲法も非常に国内事情を優先したものではなく、支配しやすい内容として施行されたと思う・・・・
 でも、国を治めるのに便利に利用されたと言えるでしょうね。
 つまり、権力闘争での「錦の御旗」として利用はされてきましたが、自らの手で戦いを勝ち抜いて来た他国の王家とは異質と言えましょう。
 そう言う意味から、武力で勝ち取ったものではなく、天皇の親派である事が正義で有った長い歴史の中での暗黙の了解事項になっていると、ご理解下さい。
 別な言い方をすると、古来から、天皇で国がまとまり。天皇で利己主義が消せた。そして、天皇で命も投げ出せた。
 そんな、時代が、この日本につい60年余り前まで有ったという事です。戦後の日本復興にも天皇の存在は大でした。が、世の中が豊かに成るに連れ、人々の心の中での影響力が希薄化してきたのも事実と言えましょう。
 そう言う視点で見た時、過去に於いては、国の大事変等の時に、国民の団結に因って切り抜けてきた大事な一族であったと言えましょう。
 それを、戦争遂行にも利用したと言う歴史も忘れてはなりませんね!
 薬と毒の使い分けですかね??
 今後、未来に於いて、日本国民が如何なる考えを持つ様になるのか、又、天皇の役割が変わるのか換わらないのか?その時の国際情勢はこれにどの様な反応を示すのか?
 彼方方が政治に歴史に、又、グローバルと個別、自己と他者、など色々な知識の上に立って考えて行って下さい。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
帝国主義っていいいのか、どうかわりませんが、軍部が政治に介入して戦争をしていた頃の理解の仕方が問題になるかとは思います。まぁ日本だけでなく、数世紀前から欧州では植民地をどかどか作っていたわけですから、世界の流れの中での日本として考えるべき問題だと考えています。よく戦犯とか耳にしますが、勝てば官軍といったところです。政治に疎い人向けのプロパガンダでしょうね。洗脳されちゃう方もどうかと思いますが。まぁ東京裁判は違法だったかどうかは別の機会にして。興味深く拝読させていただきました。日本の政治体制が大きく変わる気配がないので、まさか大統領制になるなどと考えている人はいないでしょう。なったとしても、かなり悲惨な結果になると予測されます。個人的にいって日本もだいぶギスギスしてきたなぁ観がありますので、なんとかできたらしてみようかなっといった気持ちでいます。有益な情報ありがとうございました。

お礼日時:2008/06/08 14:13

明治~昭和20年までは日本の元首は天皇でした。


戦後、新憲法の下では、国の主役は天皇じゃなく一般国民になり、天皇は国の象徴となりましたので、国王みたいに政治的な権力はなくなりました。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/06/08 13:57

お説の通り天皇が日本国の元首です。


立憲君主国で、イギリスと同じです。
象徴ではなく外国では国家元首と紹介されています。
ただし国王ではないですね。

GHQは天皇を通じて日本を支配できるとみて、象徴=国家元首にしたようです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
そうですか。少し安心しました。国家元首であるということに個人的に安堵しております。そろそろ日本もアメリカ合衆国のパワーバランスから脱却して独自の路線を打ち出してもいいと思っています。これは国内の国民の生活やインフラ設備なのどの老朽化を懸念してのことです。いまの政治は利権争いが目的になり、国家運営の役目を果たしていません。それが国民生活の困窮(ワーキングプアなど)生活インフラの老朽化のほったらかし、などにより著しく国力のポテンシャルが落ちています。国内事情にあった国家運営をするにはまず、米のパワーバランスから、ある程度脱却することが第一です。それには国家元首の存在が不可欠だと考えいてるからです。有益な情報ありがとうございました。

お礼日時:2008/06/08 13:52

建前でいうと日本に国王はいません、立憲民主政でもないんです。


天皇は外国ではVIPの扱いを受けますが、あくまで象徴なので。
国民の象徴なんで本当は陛下とつける必要もありません、あれは宮内庁がテレビ放映するときにつけろと言っているだけです。
象徴に陛下は矛盾していますよね?w

日本国憲法の成立で勘違いしている方が非常に多いのですが、あれは数週間で作成されたものではなく前もって事前に交渉がありました。
さらに戦争放棄などは日本側からすでに提示されていました(天皇を残すためですが)

天皇=国民によって廃止することも可能な国民統合の象徴です。
別に天皇がいなくなっても日本は滅んだりしません、日本の国民はそこまで貧弱ではありませんw
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
「象徴」っていうのが解釈に厄介な言葉なんですよね。理解するのに曖昧すぎる言葉を持ってきたもんだと思います。英訳なんだと思いますが。

お礼日時:2008/06/08 13:33

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