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ある論文で合成したある高分子のHead-to-tail、Head-to-headの割合が書かれていたのですが、これはどうやれば知ることが出来るのでしょうか?
教官はエリプソメトリーを使えば良いのではないかと仰っていたのですがこれは本当なのでしょうか?
エリプソメトリー以外にこれを知る測定手法があれば教えて下さい。

A 回答 (1件)

ここでの説明が難しいので[[新高分子実験学第5巻 高分子の構造(1)磁気共鳴法]]など、詳しくは高分子のNMRについての本をご覧ください。

この本を読みながら少し書きます。

(1)たとえばポリビニルアルコール[-CH2-CHOH-]nの場合、head-to-headにより隣接ジオール(…-CH2-CHOH-CHOH-CH2-…)の部分ができます。NaIO4による1,2-グリコール結合切断を行い、NaIO4の消費量からhead-to-headの定量ができるそうです。

(2)また、1H-NMRを利用する方法があります。ただし、高分子のNMRは幅広いピークや微細構造が激しいピークになりやすいので難しいと思いますが・・・解析しやすいきれいなピークの場合は簡便に正確に定量できます。head-to-tail(…-CHOH-CH2-CHOH-CH2-…)とhead-to-head(…-CH2-CHOH-CHOH-CH2-…)では、OHの結合したCにあるHのピークは別の場所に出るので積分値の比を求めます。head-to-headの後に成長末端メチレンラジカルのプロトン引き抜きにより末端メチル基ができ得るので、末端メチル基のピークと積分値も求めます。

・・・・このような感じで特徴的な官能基のNMRのピークを区別して積分値の比を考慮することで高分子の構造解析をしたり比を求めたりできます。head-to-tailとhead-to-headの比の他、立体規則性(イソタクチック、アタクチック、シンジオタクチック)の比、共重合解析(ランダムorブロックor交互)、分岐解析、末端解析などが可能です。
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