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PEなどは側鎖がないために熱劣化しないそうなんですが、PPなどの側鎖があるものは熱を加えると熱劣化するため、窒素や安定剤を入れてから熱を加えるそうです。これは、側鎖が酸化されるために高分子鎖が切れるからですか?それとも熱が加わることにより側鎖が動き高分子鎖が切れるからですか?
あとなぜ安定剤を加えることにより熱劣化を防ぐことができるのですか?

A 回答 (2件)

安定剤の効果機構は、A1さんの言われるとおりラジカル補足剤が主流です。


他にも、加水分解を抑えるための末端封鎖剤や紫外線そのものを吸収する紫外線吸収剤、更には紫外線で励起されたラジカルを捕集する紫外線安定剤なんかもあります。

熱分解に関しては、単に熱と酸素による酸化を考慮される事は、当然ですが、他にもエステル結合やアミド結合を持っているようなものであれば加水分解を考慮された方が良いと思います。
熱が掛かっていなければ、高湿下でも平気であっても、一寸温度が掛かると急激に加水分解しますよね。
要は、側鎖の問題よりも主鎖がどういう結合で形成されているかが重要と考えます。
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一般にポリマーの側鎖が熱劣化するという認識は、あいまいだと思います(生意気な言い方ですみません)。



まず、熱劣化はラジカル機構で起きます。
ポリマーの構造単位を考えた場合、どこの結合エネルギーが低いかを
考えると熱劣化のしやすさがわかります(結合エネルギーが低いほど熱劣化しやすい)。

つまり、側鎖が熱劣化するということは、分岐点のC(主鎖)が3級になるため、切れやすくなるということです。

>安定剤を加えることにより熱劣化を防ぐことができるのですか?
安定剤とは通常、酸化防止剤のことを示します。酸化防止剤とは
熱劣化によって、発生したラジカルをトラップする剤のことです。
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