
ある講演会で、日本の文化を研究している、私よりも上の昭和初期の先生が【にゅうすい】と読み発音されたので、後学のためにgoo辞書で検索すると【入水】がでますし、【にゅうすい】でも漢字に変換できました。
まさか【入内】を【にゅうない】とか【にゅうだい】とは読んだら何のことか分からなくなるでしょうが、【入水】とは、もともと【じゅすい】という読み方と【にゅうすい】という読み方が、どちらもあり、どちらももとから正しいのでしょうか?
それとも他のいろんな言葉と共に、どちらかが誤読発音であったが、それも正しくなったのでしょうか?
どうかお教えくだされますよう、お願いします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
漢字「入」の音は、本来、【呉音】ニュウ、【漢音】ジュウ、ですが、漢音「ジュウ」は、時代はよくわかりませんが、「ジュ」という慣用音に変わっていったようです。
慣用音とは、誤用であるが一般に定着してしまった音のことです。その結果、現在では、漢字「入」の音は、「ニュウ」で一部特殊に「ジュ」となっています。「ジュ」を使うのは、「入水(ジュスイ)」「入内(ジュダイ)」「入御(ジュギョ)」「入木(ジュボク)」「入来(ジュライ)」などに限られますが、このうち「入内(ジュダイ)」を除くものは、「ニュウ○○」の読みもあり、「ニュウ○○」という読みの方が一般的となっているようです。さて、「入水」ですが、中国では古くから使われ、『荘子』などでも、「水に入ること」の意味で使われ、この場合の読みは「にゅうすい」となります。「入水」を「じゅすい」と読み、「身投げする」という意味で使ったのは、時代的には新しく、日本人が使い始めたということになります。但し、「じゅすい」と読めない人が増え、「にゅうすい」という読みが、一般的になり、「身投げする」という意味でも「にゅうすい」と読まれるようになっているのです。
以上をまとめると、
(1)「身投げする」という意味では、「じゅすい」が正しいが、「にゅうすい」でも間違いではない程に一般化してきている。
(2)「水に入る」の意味では、「にゅうすい」とは言うが、「じゅすい」とは言わない。
ということになります。
ありがとう御座います。詳細なご説明、“入”を“じゅ”と読む例などとてもありがたいお教えであります。
『荘子』や中国の話ではなく、日本ごのはなしでしでして、“水に入ること”などでは在りませんので、やはり“じゅすい”と読んでいただきたく存じております。
“入水”という言葉を荘子が使っていても、これは別の言葉になるのでしょうね。のばす“ぅう”がなく“ぅ”だけというのは、日本語の慣用として、なじめるかと存じました。
ありがとう御座いました。それが日本語としての慣用的読みだということを認識できましてとても嬉しく存じます。
ありがとう御座いました。
私も小うるさくは人にいちいち指摘はしないようにはしていく心算では御座いますが、自分ではきちんといきたいな、と存じました。
No.2
- 回答日時:
どちらも正しいです。
ただ発音により意味が変わります。にゅうすい:水に入ること。プールに入る際などに使います
じゅすい:自殺する時に使います
講演会の内容的には「水に入る」という意味で使われたのではないでしょうか。
読み方が違うけど同じ意味(例:世論⇒せろん・よろん)もありますし、元は間違いだったのにみんながあまり間違うから一般的に使えるようになったもの(例:重複⇒○ちょうふく・×じゅうふく⇒じゅうふくでもOKに)もありますね。
ありがとう御座います。
水に入る意味での、入水は使う機会はあまりないようですね。
残念ながら、その先生もみんなに分かるようにでしょうか、自殺の意味の“入水”を“にゅうすい”と発音されておられました。
“世論”は“せ論”でしょうね。“よ論”は“輿論”でしょうね。
何かとても悲しくなってきました。
“重複”はやはり“ちょう複”でしたか。私はこれは“ちょう複”とはいっておりましたが、そこまでは認識しておりませんでした。
“世論”についてはまことに、“じゅうばこ”読みでもありますしね。
どちらも正しいということの意味も、当然ながら意味がありますね。
正しいとされてきております、という意味なのですね。
ありがとう御座いました。
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