巷で、戦後日本教育を左右することで、アメリカは日本の国力や質をそぐということを意図したというような、まことしやかかあるいは真実に近いのかというようなことが取りざたされております。
もし、そういうことがあったとしたら、それはアメリカが自身を
「経済的には十分強国だが、文化水準は世界先進国と比べると劣る」
ということを恥じて、一種の嫉妬でもって行ったことなのでしょうか?
もし、支配国がヨーロッパ先進国だったらば、よもや「日本」文化の質を落とす政策をするというようなことは、ゆめゆめ考えないのではないでしょうか?
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
自分の見解の一部自身を、ご質問者さんの質問で読むことができましたが、ご回答には大変啓蒙されました。
アメリカの占領政策は、一応善意に出発していると教育されてきているし、私もそのように思っております。
しかし、仕方ないことでもありますが、そして先人を貶めるのではありませんが、いたずらに自己の民族性放棄し否定し、自己の歴史選択の正当性を放棄、否定し多のではないかとも残念な気がしております。
それは必ずしもアメリカの政策の責任だとはいえないと存じます。
文化の高低や価値性は一定のものさしでの計測でしかなく、私たち東洋人や日本人としては、欧米の宗教性の低さとか、文化の質の低劣さを感じますが、それは私たち、東洋や一日本人としての単なる見方の相違、理解の欠落でしかないと自覚しております。
いろいろアメリカは占領のときにやってくれたことは、ともすれば、余計なおせっかいともいえますが、文化を落とす意図はなかったと存じます。理由も必要性もなかったと存じます。
No.7
- 回答日時:
>もし、支配国がヨーロッパ先進国だったらば、よもや「日本」文化の質を落とす政策をするというようなことは、ゆめゆめ考えないのではないでしょうか?
そういう欧州人もいたでしょうが、そうでない人もいるので、そう理想的には行かないと思います。
他の方もおっしゃっていますが、かつての植民地政策はどうだったでしょうか。
ごく一部の人を除けば、西洋人が現地の文化を尊重するようなことはまずありませんでした。
文化ともみなさなかったでしょう。優れた私たちが、劣った民族を導き統治するのだ、と。
文化って白人でキリスト教徒のものですよ、ちょっと昔のヨーロッパにとっては。
今だってひょっとすると・・・・
当時の米国が日本に嫉妬するとは考えにくいと思いますが・・・・。
やっとこ西洋レベルに追いついた程度の国に?
嫉妬するとしたら東洋なんかでなく、西洋の国に対してでしょう。
でももはやフランスなんかにも嫉妬する必要はなかったのかも。
欧州は戦場になりましたが、米国は本土を占領されたり攻撃されたりしませんでした。
それと、欧米諸国は時として、他の文化圏に行って、改良しようとして改悪してしまうことがあります。
良かれと思ってやっているんだけど、相手には迷惑だという・・・・。
でも個々人はともかく、指導層が自国の利益を忘れることは決してないでしょうね。
ただのお人よしはやりません、特にアメリカは。
どこまで本気で正義と思っているのか、損得勘定なのか、よく分かりません。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83 …
文化を削ごうとは妄想に近いようですね。それほど、他国の文化などに関心も賞賛もなかったというのが現実のようです。本来アメリカというのはそういう過剰な自己肯定性がありますから。
No.6
- 回答日時:
アメリカが、戦勝後に、日本が再び軍事と経済の面で欧米の脅威とならないよう、徹底的に弱体化しようとしたことは疑う余地はありません。
それが「戦争放棄=軍備の禁止」であり「財閥解体」です。その上で西側の一員化すべき民主化政策、「農地改革」や「教育改革」「労働政策」「婦人参政策」などを取ったわけです。結果として、日本の新生化荷役だ他店も数多くありますが、施策発想の原点は、すべては「アメリカ、ヨーロッパ列強のために」にあったわけです。
ソ連の脅威に備える前進基地化のニーズは、上記の少し後からのことでしょう。
日本の文化や伝統を尊重し・・・などは、論外で、当時の「八紘一宇」とか、「滅私奉公」「ハラキリ」などの日本思想は忌み嫌われ、程度の低い思想とさげすまれていました。。 京都の爆撃も、候補に挙がっていたそうで、爆撃しなかったのは、優先順位が低かっただけのことで、その後の日本人慰撫工作・宣伝工作の域をでないものです。
アメリカの文化・歴史に浅さから、日本の文化を羨んだとかのた話は戦後、相当経って起こってきた、アメリカ批判をかわすための逆説的な言い逃れに過ぎないでしょう。
以上のように考えなければ、長崎・広島への原爆投下、東京など大都市に対する無差別爆撃の目的・意図の説明がつきません。
今も、当時も、老獪な利己的親米主義者?の言に乗って、軽々しく「アメリカの良心」など、信じるのは危険です。
大変現実的なご意見だと思いました。おそらく真実だと感じます。アメリカは他の文化吸収が下手です。自己の都合のいいように改変する詭弁やら、自己を正当化し美化する天才なのかもしれません。
ますます嫌悪感がましました。
No.4
- 回答日時:
いえ、アメリカは始めから、日本の国力をそぐ意図はありません。
ソ連より先に日本を占領し、来るべき冷戦時代に備え、日本を極東における米国軍の拠点とすることを目指していたからです。アメリカは、京都への爆撃は貴重な文化遺産を守るという観点から自重しています。しかし、被害者である日本側から見たら、余計なお世話です。
アメリカが日本より歴史的・文化的に劣るということを認識している人は、少数派でしょう。そもそも、ほとんどのアメリカ人は、大陸側ヨーロッパの文化水準の高さを理解していません。哲学や法制度論の立場からすれば、アメリカ人は、グロチウス、ルソー、フロイト、アドルノなどの大物学者をほとんど理解していないと指摘することが出来ます。
これ、要注意です。日本語版のWikipediaは、まだまだ英語版とくらべ成熟度が低く、中立的な記載になっていない部分が多いからです。
具体的には、ルソーをマルクス主義的な全体主義の先駆者であると書いてあったりします。これは、完全に、イギリス人・アメリカ人の立場から生じた誤解です。また、Wikipediaにはない話としては、グロチウスの「戦争時においても大使の立場は尊重されなくてはならない」という古典的な理論を平然とくつがえし、「今のイラク政府は正当なものとは言えないから、国外追放にしろ」という前代未聞の発言をしたのがアフォのブッシュです。普段はアメリカの言いなりといわれる日本政府は、これを無視しました。日本の近代化モデルがドイツである以上、当然の対応です。
フロイトは元来、ウィーン上流階級の偽善的な世界(特に偽善的な性道徳)を批判し、女にしかないと思われていたヒステリーが、実は男にも存在すると指摘した人物です。彼は元来は精神科医ですが、その理論は、当時のウィーンの社会を批判するという方向性を持ったものだったのです。しかし、フロイト式の心理学はアメリカで多いに受容され、本来は社会のほうが間違っているというのに、その間違った社会に順応して人生の成功をおさめるにはどうしたら良いのかという、浅薄で本末転倒な議論に変質してしまいました。だからアメリカ人は今でも、ある程度以上の階級の人になるとカウンセラーをつけて、人間を型にはめる無意味な議論をしていますし、分離不安の犬にまで坑うつ剤を飲ませるという、馬鹿馬鹿しい行動をとります。日本語のWikipediaには、坑うつ剤の登場でフロイト心理学そのものが不要となったなどという見解が書かれており、非常に腹立たしく思っています。私は躁うつ病ですが、主治医の言うとおり、「薬は30%の効果しかない。生活環境の改善と、ストレス源の排除がない限り、絶対にメンタルヘルスの病気は治らない」という意見が正しいと思っています。
アドルノはユダヤ人の哲学者で、ドイツにいることが危険になったため、アメリカに亡命した人物です。彼は、どのような人格の持ち主が、ヒトラーのような危険な独裁者に賛同してしまうのかを研究しました。彼が目指していたのは、本を読むことは他人の思考過程を追体験することだという弁証法の一側面を、本来のフロイト理論と合体させることです。その結果、「ジャズを聞くと頭が悪くなる」というほとんど言いがかりとしか思えないようなアメリカ文化批判が出てくるのですが、深く理解すると、なぜそのような奇抜な結論が出てくるのか、分かります。
なお、アメリカ人が、ヨーロッパの歴史を分かっておらず、目先のことしか考えていないという傾向があることを示す例として、戦後処理の中で行われた農地解放があります。
アメリカ人は日本の農業を見て、江戸時代からの地主・小作人関係が残っていることを見抜き、農地改革を行いました。しかし、その時、GHQはヨーロッパに前例があることを忘れていたのです。すなわち、フランス革命において、土地をもらった農民は保守化し、それ以上の民主化を望まなくなったため、ナポレオン独裁などという状況を生み出すことになったという史実を。それと全く同じ現象が日本でも発生し、土地をもらった農民は、ほとんどが自民党の支持基盤になったのです。農地解放以前は、農民には共産党支持者が多かったのと、全く異なる状況になりました。その結果として、自民党は今でも、制度上の民主制で、実質的な一党支配を続けています。さらに、政治・地元・公共事業・建築業者・天下り・汚職という不の連鎖を日本に定着させ、日本を巨大赤字国家にした原因にもなったのです。
ふたたびフランス革命の教訓に戻りましょう。フランス革命の直接のきっかけは、特に難しいものではなく、単に財務大臣がブルボン家は事実上、破綻しており、商人からの借金を返せない状態であることを暴露してしまったことです。昨今の年金や後期高齢者医療制度の議論を見ていると、「フランス革命前に似てきたな~」と感じます。早いうちに正しい政策をうたないと、日本国破綻も現実的な問題になってくるでしょう。こういうセンスが、アメリカ人には欠けているのです。
大変深遠広大なご考察ありがとうございます。
アメリカは文化的でないのかもしれません。より、オオカミ的というか統治的であり、とても文化や政治を変わりにやらせるべき国家ではないと読んでいて感じます。
ある学説を自分のために捻じ曲げるという手法が得意なようですね。これは怖さを感じます。
No.3
- 回答日時:
質問のテーマはときに聞かれますね、それは戦後日本の体制そのものを分析する必要があると思いますが、端的に言って質問の前提がおかしいようにも思います。
「支配国がヨーロッパ先進国だったらば、よもや「日本」文化の質を落とす政策をするというようなことは、ゆめゆめ考えないのではないでしょうか」
ということですが、この種の前提は初めて聞きました。旧大陸の国家は植民地として世界分割し、今次大戦の遠因となった国ばかりで、他国を「解放」するにはあまりにも自己矛盾があります。むしろ第二の戦犯国群ですよ。かつて彼等の支配したアフリカの現在の窮状を知りませんか。(ちなみに日本が併合した韓国も台湾もアジアの経済先進国です。アメリカの旧植民地のフィリピンは最貧国です)
「アメリカは日本の国力や質をそぐということを意図した」かどうか、それは憲法9条が象徴する様にその種の意図はなかったとも言えないでしょう。現実に終戦直後のアメリカのメディアでは日本人を世界中に移住させて日本と言う国を世界から消滅させろという論調がありました。しかし実際は北海道をソ連にも取られないで済みました。
「アメリカが自身を経済的には十分強国だが、文化水準は世界先進国と比べると劣る」と言うのも奇妙です。
普通には終戦時、日本は後進国でアメリカが先進国です。アメリカが文化的後進国などと(実際、質問者さんのように)思っているのは日本人のほうで、アメリカ人は一般的には現在でも日本を経済的にはかろうじて自立はしているが(ユカタを着て、通勤は自転車に頼っているような)アジア的因習にとらわれた後進国としか思っていません。(アメリカの映画やドラマで扱われる日本が証拠です。「世界第二の経済力」なんて日本人しか言ってません)
細かいことは言いませんが、結論を言えば同じ敵国であったドイツ統治とのバランスをとったということです。もし日本だけが敵国であったら、公用語が英語で、マッカーサーが総督になっていたかもしれません。しかし、ドイツ統治と歩調を合わせる必要もあり、日本の侵略から世界を解放すると言う戦争の主旨から植民地化はできず「解放」政策となったということでしょう、「解放」はウソだと言える部分もあるにしてもそれは程度の問題でしょう。それに冷蔵庫はアメリカの文化だから日本人は使うなと言えるでしょうか、よく言われるように(アメリカの存在は例えば旧ソ連が占領者だったとしたらと比べれば)ベストではないがベターであるということではないでしょうか。
大変冷静で、中立的なご意見だと思います。非常に納得します。文化というのは、支配国にとってはたいした意味を成さないのかもしれません。先進国というのは、程度の差は会っても、かつての支配国には複雑な感情があるのでしょうか。
日本に対する認識は、やはり、単にアジアの先進であり、所詮敵ではないということに落ち着くでしょうかね。
ドイツ統治とのバランス、初めて聴きましたが納得できます。
No.2
- 回答日時:
アメリカを含め、所謂文明国として自負し得いる国に、自国は
>文化水準は世界先進国と比べると劣る
と考えている国は(敗戦で自信喪失して、振り子が逆方向に動いた日本のを除いて)存在しないと思います。ですから、貴方の質問は、負け犬の遠吠え以外に、始めから意味をなさないと思いますが、いかがなものでしょうか。
また、アメリカ人に日本人改悪の意図があったとは思えません。事実、アメリカの考えるの「正義」についての根源であるキリスト教を日本に定着させようとの意図がありました。日本の皇族の一部も戦後の天皇制の生き残りのために、キリスト教に転向することをアメリカに打診しています。
アメリカ人にとって、異教徒は単に悪なのです。ブッシュ大統領もイラクとの戦いは十字軍であると言っていました。
宗教国アメリカが「自分の国の文化水準は世界先進国と比べると劣る」なんて考えるはずがないでしょう。
因に、西ヨーロッパで毎日曜日に必ず教会に行くと答えた人が最も多いのはフランス人で、15%ほど行くそうです。それに対してアメリカ人は50%位という統計が出ています。そして、アメリカ人の50%程の人はダーウインの進化論は間違いであり、聖書に書いてある神による創造説が正しい、従って聖書に書いてあるように5000年程前にこの世が出来たと信じているという統計が最近出ています。日本の戦前の紀元2600年に似ていますね。
蛇足:私はアメリカに住んでいますが、アメリカ人は自分たちが世界で最も進んでいる国だと思っているという印象を受けています。私にとって笑ってしまうのは、先進国と呼ばれる国でアメリカ人ほど自国以外のことに興味をがなく、従って世界について何も知らない国民なのに、彼等全員がアメリカは世界で一番文明の発達した国であることを「知っている」という自信を持っていることです。
no.1さんへ。
ありがとうございます。やはり、経済のほうが最重要課題でしたか。文化なんて作家的な妄想なのかもしれませんね。
no.2さん。
アメリカ在住の方のお考えということで、大変参考になります。私は、歴史の浅い文化である彼らが、どうもその点はコンプレックスがあるのではないかということ思いましたが、まったくの妄想でしたようです。まさしく、文化なんてどうでもいいプラグマティックな経済という雰囲気なのでしょうね。
No.1
- 回答日時:
>アメリカは日本の国力や質をそぐという
いささか焦点がずれていませんか?
教育に関する話としてアメリカが警戒したのは、貿易上日本がアメリカの競争相手として復活することです。
アメリカの狙いは文化水準に対するものではありません。
戦前紡績業を中心に、日本の商品が強い価格競争力を持っていました。
そしてその価格競争力の源泉が、低賃金労働です。
よってアメリカの狙いは、労働田団体の組織化権利意識の向上などによる日本人労働者の賃上げ、日本製品の競争力をそぐことが目的と言えます。
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