
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
恒星はそのスペクトルの特徴によって O B A F G K M (L T) の型に分類できることはご存じですね。
このスペクトル型は恒星の表面温度を反映しているのでした。ところが、同じスペクトル型の星でもスペクトルの様子はまったく同じではありません。スペクトルを決める要素は温度だけではないからです。特にスペクトルのある種の特徴は星の絶対等級と関係していることが、20世紀のはじめ頃にわかりました。(絶対等級が直接、スペクトルに影響するわけではありません。間接的に二者の間に関係が生じるということです。)そこで、その種の特徴を使って、同じスペクトル型の星々に対して、それらの本当の(見かけのものでない)明るさを分類することが提案されました。それがMK分類です。MK分類では、恒星をスペクトル型と光度階級(本当の明るさの目安)で分類します。これに対して、有名なHR図ではスペクトル型と絶対等級で分類します。ある光度階級が絶対等級のどの値に対応するかはスペクトル型によって異なります。その詳細については適当な文献を参照してください。
このように、ある恒星をMK分類できるということは、その星の絶対等級を推定できるということです。その際に恒星の距離を知る必要はありません。むしろ、(スペクトル型と)光度階級とみかけの明るさから距離を推定することができると言った方がよいでしょう(もちろん星間減光を考慮する必要はあります)。
HR図の上で、(明るい)恒星のほとんど(たとえば9割)は、主系列と呼ばれる帯状の領域に分布しています。そこが恒星にとって基本の位置だからです(主な「エネルギー源」=水素の核融合)。主系列星の絶対等級は主系列上の位置によって異なりますが、MK分類では主系列星はすべて同じ光度階級(V)に属します。そのため、他の光度階級(I~IV、VI)は、恒星が主系列(星の基本的状態)から離れている度合いを表していると言うこともできるでしょう。よって、あるスペクトル型の恒星の絶対等級の値を聞いてピンと来ない場合でも、光度階級が何であるかがわかれば、その恒星の性質(進化段階)がある程度わかるというわけです。
No.1
- 回答日時:
MK分類はHR図と比較・対応させてみれば、その意味がわかりやすいのではないかと思います。
検索してみて下さい。スペクトル型も専門的に説明するとなると、結構、むずかしくなります。簡潔に書かれているからこそ、初学者に分かりやすいのではないかと思います。お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
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