No.3ベストアンサー
- 回答日時:
メルカプトエタノールは還元剤として、分子間のジスルフィド結合(S-S結合)を解離させます。
そこは#2氏が書いているとおりですが、#2の方、そこから下のコメント、何か勘違いをされているようです。SDSとメルカプトエタノールをまるでごっちゃにしているようなのでわたしのコメントです。ただ、#2氏のコメント、“また、巨大なタンパク質・・・”以下メルカプトエタノールの作用について書かれている文章はオッケーです。
>メルカプトエタノールを入れないSDS-PAGEを俗にNative-PAGEと呼び、
SDSを入れずに行うものをNative-PAGEと呼びます。SDSを加えたらタンパク質は変性してしまいます。SDS-PAGEのNative-など有り得ません。Native-PAGEの場合メルカプトエタノールも普通は加えないと思いますが、メルカプトエタノールの有る無しで未変性、変性を分けるわけではありません。
>メルカプトエタノールを入れない場合は、イメージ的に丸い固まったタンパク質、入れた場合は、解けたタンパク質、
普通タンパク質は、SDSによって変性し、棒状になるとされてます。メルカプトエタノールは関係有りません。
No.4
- 回答日時:
teru-arai さん、ご指摘ありがとうございます。
後から見ると、SDSと2-MEがごちゃ混ぜになってました。
通常、
Native-PAGEでは2-MEを加えず、
SDS-PAGEでは2-MEを加えていたので、
その感覚で書いてしまい、曖昧な回答になってしまいました。
すみませんでした。
No.2
- 回答日時:
メルカプトエタノールは還元剤として、分子間のジスルフィド結合(S-S結合)を解離させます。
【結論】
メルカプトエタノールを入れないSDS-PAGEを俗にNative-PAGEと呼び、
分子全体の分子量を概算する場合に用いられます。
メルカプトエタノールを入れたSDS-PAGEでは、個々のサブユニットの分子量が見積もれます。
【解説】
メルカプトエタノールを
入れない場合は、イメージ的に丸い固まったタンパク質、
入れた場合は、解けたタンパク質、
を泳動することになります。
従って、ゲルの網目を通り抜ける時、丸と解けた状態なので、
網目の引っかかり方が異なり、結果泳動の位置が異なります。
また、巨大なタンパク質は一本のポリペプチドで構成のではなく、
何本かのポリペプチドがS-S結合を介して一つの分子を
構成している場合があります(サブユニット構造)。
従って、A鎖・B鎖からなるインスリンや、L鎖・H鎖からなる抗体の場合、
メルカプトエタノールを
入れない場合は、1分子として一つのバンドとして検出されますが、
入れた場合は、S-S結合が切れ、2つのバンドとして検出されます。
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