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宜しくお願いします。
僕は今転調について興味を持ち勉強しています。
今まで良く聴いてきた曲は最近のインストが多いのですが、
あまり転調している曲はありませんでした。

優れた転調とはどういうものでしょうか?
僕は漠然と気付かない間に調が変わっているのが(突起がないのが)
良い転調と考えています。
(方法は勉強中ですが)

色々な転調の可能性を知りたいので、
何かご存知の方は参考曲などアドバイスお願いします。

A 回答 (6件)

分かりやすい方法として次の調のV7にあたるコードを挿入する方法があります。

(~は途中の省略)

C (ハ長調の展開)~ C - C7(ヘ長調のV7)F (ヘ長調の展開)

「つなぎ」がなくても IV や V のコードをトニックとする調へは比較的違和感なく移れます。

Am (イ短調の展開)~ Am - Dm (ニ短調の展開)

このときイ短調部分のメロディを「ラ」で終わらせておいてニ短調部分の始めのメロディも「ラ」から始めると移調に気づきにくくなります。

<4度上や5度上以外に移る場合>

・C ~ E7 - A (イ長調の展開)

E7 はよくあるイ短調への一時的な転調を予感させますが裏切って長調へ転調します。

・C ~ Ab - Bb - Eb (変ホ長調の展開)

Ab / Bb は転調しなくても出てくることがあります。そこで転調するポイントよりも前にも Ab - Bb を入れておくと気づきにくくなります。

・増4度上への転調

C - F# をそのままつなぐと大変違和感がありますが C - C#7 - F# とすると全く違和感がありません。C#7 が F# の V7 だからですが C - Db7 と見れば再び C に帰ることもできます(Db7 は G7 の裏コード)。だから C#7 (Db7) が現れること自体は不自然ではありません。ベースが「ド#レ#ミ#」と動けば F# への動きが強められます。

・長3度下への転調

具体例として「忘れていいのー愛の幕切れー」のイ長調からヘ長調への転調を挙げます(タイトルで検索すれば見られます)。

途中 G が出てきてハ長調への転調を予感させますが転調せず、最後の最後で

A - Bb - C7 - F (ヘ長調の展開)

Bb は半音上へ転調するのかと思いきや C7 へごく自然に移り F へ行きます。

<気づかない転調>

注意深くコードを追っていかないとキーが変わったことに気づかないものがあります。例として「The Smile Has Left Your Eyes」を取り上げます。

(イントロ省略)
A - EonG# - F#m
Bm - BmonA - EonG# - E
A - BonA - EonG# - A
A - BonA - EonG# - A
B - G#7onB# - C#m - A
(B の登場は不思議と違和感なし)
B - E - E7onG# :||
(E のところは完全に終わった感じだが E7 とベースの動きでまた始めに戻る)

繰り返し。途中までは同じ。

B - E - EonD#
(ベースが D# に行くことで C#m へスムーズに移行)

C#m - C#monB - F#onA# - F#7
(嬰ハ短調らしいのは一瞬)
B - BonA# - G#m - G#monF#
C#onE# - C# - A - F#7

B - BonA# - G#m

(始めのメロディが一音上がったロ長調で展開)
C# - A#7onCX - D#m - B
(これを何回か繰り返し嬰二短調に転調したようなメロディ展開)
B - C#7 - F#
(テンポフリーになり B を引き延ばし C#7 から最終的に嬰へ長調で終わり)

Aメロ自体途中で5度上へ転調し、Bメロの始めで C#m から B の流れへ急ではあるが自然に切り返しています。

何も難しいコードを使わなくても上手く転調できることの例として見てください。コードだけでなくベースや他の楽器も上手く動いてサポートしていることは言うまでもありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
非常に具体的に、丁寧に解説して下さり助かりました。

お礼日時:2008/10/16 21:44

こんばんは。



>>>
優れた転調とはどういうものでしょうか?
僕は漠然と気付かない間に調が変わっているのが(突起がないのが)
良い転調と考えています。

そのとおりだと思います。


>>
色々な転調の可能性を知りたいので、
何かご存知の方は参考曲などアドバイスお願いします。


私は理系卒で、理論用語にも疎いですが、
・絶対音感あり(身の回りで聞こえる音楽が、音名やコード名で聞こえてくる)
・バンド仲間のオリジナル曲 → 転調を含めアレンジ
・耳コピ → 吹奏楽全パート譜作成
などの経験があります。

12音律というのは、所詮、

・2倍音、4倍音、8倍音・・・は人間にとって「同じ音」に聞こえる
  → ドの1オクターブ上はド

・3倍音はハモる → ドとソ(ドの3倍音に非常に近い)はハモる。

ということを実現するために、1オクターブを(対数関数として)12分割しているにすぎません。

ちなみに、5倍音は、ミとミ♭の間の音です。

転調は、物理学的には、単なる平行移動です。ド・ミ・ソの和音を半音上げれば、レ♭・ファ・ラ♭ です。
それ以上のことではないし、それ以下のことでもありません。


3倍音がハモるということから、C⇔G、F⇔C、という5度(4度とも言える)の転調は、違和感のない転調になりやすいです。
例を挙げるときりがないのですが、
ハードロックでは、ギターソロだけ、このパターンで転調している例はかなりたくさんあります。
たとえば、何のつなぎもなく、いきなり、Em→Am です。不思議と違和感がありません。

C⇔E♭ という半音で3個ずらす転調も、よく用いられます。
コブクロの「桜」はキーがC、サビもCですが、サビの前の8小節がE♭です。
松田聖子の「天国のキッス」(YMOの細野晴臣が作曲)も、もろ、そのパターンです。(サビがE♭、ほかはC)
ちなみに、
映画「スターウォーズ」のテーマ曲では、転調ではなく、コード進行として、途中に、
C⇔E♭⇔G♭
というパターンが登場します。
メロディとして書けば、
っし♭|し♭ーそっっし♭|し♭ーそっっレ♭|レ♭ーードレ♭ド|し♭っそーーー|ーーーー
(カタカナは、高い音を表す)
となっている部分です。
このパターンは、ファンファーレにもよく出てきます。


私は、ヴォーカル入りのオリジナル曲のアレンジを頼まれたことがあるんですが、
ヴォーカルの女の子の声域が狭かったため、サビだけ無理矢理転調することにしたのですが、
ベースの音は1音ずつ上げていくような自然な進行にして、
その中で、ConD のようなコードなどをつなぎに使って仕上げました。
ライブを見てくれた人達に「サビのところで転調したの、わかった?」と後で聞いたところ、9割方の人は、
「えー? そうだったの? 全然気づかなかった。」
と言ってました。
これは、つなぎのコードによって、転調の「前ぶれ」を作った効果です。


ところで、
最近、「エンタの神様」というお笑いの番組で、
「Jaaたけや」という芸人の「気まずいことがダメなんだ」っていう歌を聞いたんですが、
転調の仕方がカッコよくて、感心しました。
イントロとサビがC(Amとも言える)で、ほかはDmが基本です。
(某動画サイトで見ることができます。)


なお、
インストではない場合、最後のサビを2回歌って、その2回目は、いきなり1音上に転調という、安直な転調は多数あります。


まとめ
・F⇔C⇔G のような5度(4度)は、自然な転調になりやすい
・C⇔E♭ のような3半音も、自然な転調になりやすい
・以上が基本であるが、ほかの転調の仕方もある。
・転調の「前ぶれ」を作ると、スムーズに転調できる。
・しかし、いきなりの転調でも、大丈夫な場合がある。


だらだら書いて、失礼しました。
ご参考になりましたら。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。
例が具体的で助かりました、
参考にさせて頂きます。

お礼日時:2008/10/16 20:57

NO.1です



補足しますと、アナリーゼをちゃんとやるためには、基本的な楽典や和声の知識のほか、高次和音(テンションコード)や教会旋法(モード奏法)などの応用知識もかなり必要となりますので、いきなりアナリーゼが手強いと思ったならば、まずコード理論や各種スケールの勉強からやるとよいと思います。なんにせよアナリーゼは一朝一夕にはいきませんし、複雑かつ自然に感じる転調を理解しようと思えば、これらの理論を理解しなければどうにもなりません。

NO.3さんが「ボレロ」を例題に出されましたので、私はラテンの名曲「イパネマの娘」をアナリーゼの例題にしたいと思います。転調のエッセンスとテンションコードの応用たっぷりで格闘のし甲斐があると思います。

この回答への補足

どうもありがとうございます。
転調とは高度な知識の結晶なのですね、
「イパネマの娘」、アナリーゼします。

補足日時:2008/10/16 20:50
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転調には「一時的転調」と「真正転調」があり、それぞれ、いろいろな手法があり、最もわかりやすい「属七和音を用いた近親調への転調」のほか「全音階的転調」「半音階的転調」「エンハーモニック転調」などがあります。


もちろん、知識としてこういうことを勉強することもよいことなのですが、実際に色々な曲を聴いてみて、転調に巡り合った時に、
「何の調から何の調への転調か」
「転調途中にどういう和音を利用しているか」
「ベース音の動きは和音の動きに追従しているか」
「旋律、対旋律に和音にはまらない音が利用されているか」
などに着目すると、おもしろい発見があるかもしれません。

転調が見事な曲は、(もちろん分析はできるのですが、)旋律・ベース・通過和音(こういう用語はありません)などが絶妙に組み合わされている場合があったり、通常の手法では考えられないような動きがあったりするかもしれません。

クラシックで有名なのは、「ボレロ」(ラベル)のラストの「ハ長調」から「ホ長調」への転調などがあります。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。
転調と言っても色々な種類や方法があるのですね、
分析する時の参考にさせて頂きます。

お礼日時:2008/10/16 20:49

http://www5d.biglobe.ne.jp/~sak/sak/504.htm
http://www5d.biglobe.ne.jp/~sak/sak/505.htm
http://www5d.biglobe.ne.jp/~sak/sak/506.htm
この辺。。。です。

転調は、大変、奥が深いです。
相当多くの課題をこなさないと、むずかしいです。
特に、部分転調。。。など。

やはり、私も、数百曲とアナリーゼしたものです。^^
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。
数百曲!! 凄いですね。
僕も沢山アナリーゼします。

お礼日時:2008/10/16 20:45

質問者さんが実際に聴いた曲で「おっ!この曲の転調素敵だな」と思った曲のアナリーゼを徹底的にやることです。

何曲も何曲もアナリーゼしていくうちに、センスある転調のパターンとか一定の法則、可能性みたいなものが見えてくると思います。

特にインストのフュージョンやジャズにはトリッキーな転調を持つ曲がいろいろとあるので、お好きなアーティストの曲をどんどん自分でアナリーゼしましょう。

アナリーゼの基本的手法は、まずキーは何か、どんなスケールでどんなコードを付けているか、どんな場面でどこへ(何度)転調しているか、それらを体系的にまとめることで、転調とコードの使い方が身に付いてくると思います。頑張って下さい。
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