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先日サイクルモードに行ってきました。
そこで何台かカーボンバイクを試乗しまして、やっぱりカーボンはいいなーと思い、WILIERのカーボンバイクに注目しましたが、
じつはここもエントリーモデルはすべて台湾生産になったみたいです。
たしか08年まではエヴァーション・ランプレでイタリア生産があったはずですが…(カーボン車はわかりません)
業者に問い合わせたところ大量生産出来る事が品質管理にも有利に働き、より良いものが安く提供できるとの回答でした。むしろイタリアで作っている個人ビルダーの物より安定した良いものが出来ると言っていましたが、では何故エントリーモデル以上の高級車も台湾工場生産しないのでしょうか?
そんなに品質に自信があるのなら上位モデルも台湾で作ればよいと思いますが…。その辺については業者も教えてくれませんでした。
30万円そこそこの自転車ではイタリアでは作れませんよ~!って言ってましたが、今までは作っていたのでは?と思いつつ利益に走ったのか?なって少し思ったりもします。
べつに台湾製に偏見はありませんが、WIRLIERはイタリアで作ってると思っていたので…であればオニキスも乗ってみたいな
って思ったりもします。(こちらは09から中国製らしいですが)
どなたかその辺の事情に詳しい方がいましたら教えてください。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (5件)

自転車に関しては素人ですが、なぜカーボン製品の生産地がアジアなのかは簡単な理由です。

以下に理由を述べますが、ボーイングの飛行機のカーボン機体のほとんどの生産地は日本をはじめとしましたアジアです。あらゆるカーボン製品の生産地がアジアなのです。

(1)材料の問題
スポーツ用カーボン製品は、東レが出荷していますプリプレグ(炭素繊維に樹脂を含浸させたシート状のもの)等を使用します。このプリプレグに含まれます樹脂は熱硬化します。ですからプリプレグは冷蔵輸送の必要がありますし、使用期限のある「生もの」です。日本から遠くなるほど膨大な輸送・管理コストのかかる代物です。
(2)加工の問題
プリプレグを型に入れ成形するのは人の手で行います。ロボットでは出来ません。ですから手先の器用なアジア人向けの仕事です。イタリア生産の何十万円もする自転車のばらつきの原因は、イタリア人の手先の不器用さによるこの過程が原因のようです。
(3)焼入れの問題
すべてのフレームではないと思いますが、焼入れしまして完成させるものもあります。この技術は陶磁器の技術が使用できます。窯内の製品の色をみて温度調節すると行った様な細かい職人的作業は陶磁器の長い伝統があるアジアだからこそ出来るものです。
(4)金型の問題
モノコックフレームの場合には金型が必要ですが、この金型は極めて高価なものです。また、金型はそのメーカーのノウハウが凝集されたものです。ですから一般的に金型は外に出したがらないものです。ジアイアントやメルダには渡せないのではと思います。

今後のカーボンフレームはラグ組が主流になるのではないかと私は思っています。なぜならフレーム用カーボンチューブはカーボンロッドで有名なダイワ精工やシマノ等のロッドメーカーが供給しています。これらのチューブの製品の能力は極めて高く、東レの方のお話ではF1のフェラーリが毎年ダイワの鮎竿を何十本も買い求めて研究しているようです。チューブ一本何万円、竿一本100万円以上ですが…

ラグ組は、フレームのそれぞれのチューブを特性の異なったチューブで製造できますからトータルの性能はモノコックフレームを超えることが予想されます。そして広まると考える最大の要因は世界のどこでも作れますし、中小メーカーでも作れるからです。
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この回答へのお礼

おはようございます。
カーボンのことをいろいろ教えて頂きありがとうございます。
手先の器用なアジア人が作ることや低賃金やカーボンの輸送コスト等で
台湾や中国で作られることがわかりました。
そして皆様の回答からハイエンドモデルが何故台湾工場ではないのかという結論は

(1)大量生産しても売り切れない
(2)レーサーに合わせて作るため現地(イタリア)が有利
(3)ブランドイメージ
(4)金型が盗まれる

といったところでしょうか?!

(4)に関しては問屋さんも同じようなことを言っていました。
ノウハウが盗まれる?何の事かと思っていましたが、金型のことだったのですね!すっきりしました。

回答ありがとうございます。

お礼日時:2008/11/22 06:52

#1ですが、またポカやりましたね。

(4)はなぜ本国での生産にこだわるのかの理由の1つです。金型のコストは極めて高価ですからおそらく未だペイできないメーカーがほとんどなのではと思います。年間何十万台売れるはずがありませんから… また、一番大きなものは企業としてのプライドなのでしょうね。
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この回答へのお礼


(3)ブランドイメージと書きましたがプライドですね!
私もポカやっちゃいました。
すみません。

お礼日時:2008/11/22 07:05

ご無沙汰です。


事情通ではありませんが、楽しそうな話題なので参加させて下さい。

クイックステップのチームバイクが
タイムからスペシャライズドに変わった最初の1年は
選手たちからかなり不満が出たと聞きます。
そりゃあ、クイックステップはスター選手が多いもんねぇ。
ボーネン好みにすればベッティーニに合わない
ベッティーニ好みにすればボーネンに合わない。
タイムではそのような不満が聞かれなかったということは
タイムはボーネンのバイクとベッティーニのバイクを
きちんとつくり分けていたのではないか?
タイムは設計と生産の距離が思い切り近いから、やっていそうでうよね。
(ジャン・マルクがアイディアを出せば、直ぐに試作に入りそうです。)

要するにトップブレードはレースバイクですから
オーダーメイドに近い体制を採った方が選手の要望に応えやすく
そのためには設計と生産の物理的・心理的距離が近い方が有利なのではないか
というのが第1の仮説です。

第2の仮説は
台湾の自転車工場の話ではなく、中国の自動車工場の話ですが。
中国に技術指導に行っている日本の自動車メーカーの方々の
話を聞く機会があったのですが、曰く
「言ったことはきっちりやるが、言った以上のことはなかなかやらない。」
だそうです。
多分、高級品や嗜好品をつくる場合は「匠」の態度みたいなもんが
浸透しないとなかなかユーザーを満足させられないと思うのですが
その辺りがまだ未成熟だ、と(日本のメーカーの方々は)言いたいようです。
でも、それりゃあ、ねえ、低賃金で使ってるんだもんねぇ。
自分たちのつくっているものにプライドを持てと言われてもねぇ。
スペシャライズドやサーベロはハイエンド商品を中国でつくってますが
どうやってプライドやモチベーションを養ってるんでしょう?
なんてことを逆に考えてしまいます。

第3の(最後の)仮説は。
それでも間もなくアジアにも自転車づくりの匠が育つでしょう。
そうなったら、ヨーロッパ(特にイタリア)はやばいよね。
今、英国のサヴィルロウ職人が、中国の背広職人に敵わなくなってきてるんだって。
中国が高級西洋紳士服を手がけて、何年になるんでしょうね?

PS.土曜の走行会など、行かれてます? 私はまだです。

この回答への補足

>PS.土曜の走行会など、行かれてます? 私はまだです。

私もまだなんです。
飲食店勤務(中目の鍋や)なのでなかなか時間がなくて・・・
参加できたらいいなと思っています。

寒くなりました。お体にお気をつけください。

回答ありがとうございました。

補足日時:2008/11/22 07:26
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この回答へのお礼

おはようございます。
ご無沙汰してます。久々に質問してみました。

>スペシャライズドやサーベロはハイエンド商品を中国でつくってますが

問屋さんも言ってましたね~!どことは言えませんが上位モデルを中国で作ってるメーカーもあると・・・スペシャやサーベロでしたか!

皆さんのご意見からいろいろな事が見えてきました。
上位モデルに関しては採算が取れないことやレーサーに合わせて作ること等から本国生産という見方が正しいのかと思いますが、
1番は金型が外に出るのが嫌なのだと思います。
そりゃ~そうですよね!研究や試行錯誤の結果、良いものができても真似されたら何の意味もないですから。

問屋さんもそのようなことを言っていました。

すっきりしました。

ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/22 07:25

スキルのあまり高くない作業者により高品質なものを大量生産をおこなうためには,設備投資にかなりの金額がかかるはずです。



エントリーモデルであれば大量に売れるので設備投資分を回収できるけど,ハイエンドモデルだと数が出ないので設備投資分を回収し難い。

少ししか売れないものに設備投資するなら,賃金が高くてもスキルの高い技術者により設備投資しないで生産したほうが有利。

といったとこではないでしょうか。
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この回答へのお礼

おはようございます。

>ハイエンドモデルだと数が出ないので設備投資分を回収し難い。
>賃金が高くてもスキルの高い技術者により設備投資しないで生産したほうが有利。

たしかにその通りかもしてません。+金型を真似されない事や選手に有利に働く事などからハイエンドモデルは本国生産なんですね!
すっきりしました。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/22 07:41

suiran2ですが三度。

CUE009さんの「レースバイクは本国で…」が正解と思います。

レース用は本国で、中級者向けは台湾で、低価格品は中国・ベトナムでと作り分けているのではないかと思います。

レース用はほとんど一台ずつ手作りですからCUE009さんのいわれるような理由から本国が良いのだと思います。しかし、手作りだからこそF1のフェラーリでファーストドライバーの車とセカンドドライバーの車の品質が違うなどといったトラブルも発生するのでしょうが…どうもアンチイタリアなもので…実はロードを購入しようと自転車屋さん巡りをしていたときに、田舎の人の良さそうなお兄さんにの自転車屋から「イタリアの本国生産のフルカーボンしか扱いません。あなたのようなお客さんとはお付き合いしたいと思いません。」と言われまして、それ以来イタリアの本国生産のフルカーボンは死んでも買うものかと思っているわけです。ですから臍が曲がっていますが…

私はGIOSの中国製の安物クロモリに乗っています。妻はFELTの安物フルカーボンなのですがこれもどこで作られたものか…と言うことで、自転車の国別生産台数を調べたことがあります。台湾には20を超えるOEMメーカーがありますが、これらの生産台数をすべて足しますと千二百万台を超えてしまいます。しかし、台湾の貿易統計では輸出は600万台程度となっています。つまり台湾メーカーも半数以上の数百万台以上を中国・ベトナムで生産しているわけです。

CUE009さんの中国での労働者の感想は、カーボンラケットのメーカーの方も同じようなことを言っていました。「細かく指示を出さねばならない。しかし、その指示は完璧にこなせる質の高い労働力だ。多品種少量生産には向かないけれど、今やカーボンラケットの品質では中国製が一番なのではないか。」近い将来、カーボンバイクも同じ運命をたどるように思います。そして将来は日本のお家芸の航空機機体の製造まで奪われたりするのではないかと危惧しています。中国を侮る無かれ。
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この回答へのお礼

3度もありがとうございました。
>「イタリアの本国生産のフルカーボンしか扱いません。あなたのようなお客さんとはお付き合いしたいと思いません。」

痛い目に合われているのですね!

私が初めにそのような目に合っていたらロードバイクに乗っていなかったかもしれません。
私はここでCUE009さんに紹介されてポジティーボというとても親切なショップで20年ぶりにロードバイクを買いました。ビギナー2年生です。
私みたいなど素人でもとても良くしてくれるご主人で、以降、私の仲間は皆ポジティーボで自転車を買っています。
これからもずっとポジティーボと付き合って行けたら良いなって思っています。

この度はたくさん勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2008/11/22 07:57

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