
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
国文法は不得手な方ですが、どなたも回答されないやうなので。
(1)国文は欧文と違い、主語のない文章は珍しくもありません。寧ろ場合によっては主語を書かないやうにしている向きもあります。これは特定の人を直截的に云う事自体場合によっては失礼どころか畏れ多い事だったからです。御幸とか御啓とか云う語がある所以です。
(2)実際の行動は「田中くん」ですが、茲では呼びかけたのです。
複数人がいるとか、後ろを向いているとかで、呼びかける必要があったのでしょう。対話をしているとか電話のようの状況では話者は誰に向って話しているかは明瞭なのでいきなり「こっちへ来て」でも誰に云っているのかは解りますが、二三人いるところへいきなり「こっちへ来て」ではみんな来てしまうかもしれません。
「田中くん。こっちへ来て。」とすればこれは二文なので後者には主語がない事は明らかでしょう。
(3)ただし、この文とは違う命令文では主語を有するものもあります。「君自身が直截行きなさい」「田中君がこっちに来なさい」等です。
長く返答しないで申し訳ありません。自分でも納得が出来ぬまま年月を経てしまいました。回答ありがとうございます。「田中くんがこっちにきなさい」という文に主語があるというLN-TFさんの考え方は私としては非常に納得がいきます。田中くんに『が』がついた時点で主語として成立している気がします。ただ、上記にある専門家の回答者の方がおっしゃるには特殊だから「主語はない」という考え方で、どっちが良いのか判らないのです。LN-TFさんは何か根拠となる参考書をご存知でしょうか?
No.4
- 回答日時:
通常の文では、主語と述語がありますが、命令文では主語はなく、述語と修飾語で構成されます。
「田中くん、こっちへ来て」
この文の「田中くん」は「呼びかけ」を表す独立語です。主語ではありません。
「こっちへ来て」は「こっちへ」が修飾語で、「来て」が述語です。
独立語には、呼びかけ以外に、感動、応答、提示などを表す使い方があります。例示をすれば次の様なものです。
ああ、いい風だな。(いい)
うん、そうしよう。(うん)
富士山、それは日本一高い山です。(富士山)
長く返答せずにすみません。回答ありがとうございました。自分でも良くわからないまま歳月が流れてしまって。「田中くんはこっちへ来て。」という文は『田中くんは』が主語にはなりませんか?
No.2
- 回答日時:
述語とは、主語について「○○する」(動詞)とか「○○な性質である」(形容詞)と「述べる」ものです。
誤解を恐れずにいえば「描写する」ものです。逆に、述語によって描写されるものが主語であるとも言えます。この点、主語・述語は必ずセットになっていると考えられます。しかし命令文においては、相手に行為を要求しているのであって、相手「について述べている」わけではなく、上の構造が成り立っていないために、主語も述語もないと言えます。
命令文に動作主が出る場合は、すでにあるように呼びかけであることがほとんどですが、
田中くんがこっちへ来て。
のように「が」を伴っていかにも主語らしい顔をしている場合もあります。しかしこのようには常には言えません。田中くんを呼んだつもりが中田くんが来てしまった時など、限られた場合のみ使われる言い方です。この場合でも、田中くん「について」描写しているわけではなく、
田中くんがこっちへ来る。
のような典型的な主述関係において主語「田中くん」が担っている役割とは大いに異質であると考えられます。やはり、命令文には主語・述語は存在しないものと言えるでしょう。
なお、そもそも命令形が呼びかけ形から来ているという説もあるということを申し添えておきます。
例:書き(「書く」の連用形=名詞形)+あ(呼びかけ)→書け
起き(「起く」の名詞形)+よ(呼びかけ)→起きよ
これが正しいならば、命令という行為そのものが、行為への呼びかけであることになり、いよいよ主述とは次元を異にすることになります。
長く返答せずに申し訳ありません。自分でも納得ができないまま月日が流れてしまいました。返答ありがとうございました。私がわからないのは『田中くんを呼んだつもりが中田くんが来てしまった時など、限られた場合のみ使われる言い方です。この場合でも、田中くん「について」描写しているわけではなく、』という所です。限られた場合のみ使われるから主語にはならないという理屈と、田中くんについての描写がされてないという根拠です。私には田中くんについて描写がされていると思えてしまうのですが。
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