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よく竿の硬さ?とかで
「S・M・H」といった記号や
「先調子」「極先調子」「穂先調子」という言葉を聞くのですが
いまいち違いなどがわかりません。

どなたか詳しい説明をお願いします。

A 回答 (3件)

どうも、釣りバカです。



S、M、Hとか先調子、極先調子、穂先調子とかいう言い回しは手竿の渓流竿(もしくは鮎竿の世界)で耳にする言葉っすね。

S=Soft、M=Medium、H=Hardというのは#1さんの示した通りですが、これはごく最近表記されるようになった表記方法で日本では昔からこのカテゴリーは「調」と表現していました。
今ではカーボン素材全盛なので単にしならせてから元の棒に戻るまでの速さの速い遅いのみで考えられていますが、この復元力が遅ければ遅いほどサカナがエサをくわえてラインを引っ張っても違和感を抑えられる、速ければ速いほど目印(やウキ)が動いたと同時にアワセても確実にフッキングに持ち込める、っつーわけ。
これを柔らかい順に「軟調」「本調」「硬調」と呼んでいたんですが、仙台・庄内・江戸・紀州等和竿でもその地域によって呼び方が若干異なるっつーのと後に述べる「調子」と混同しやすいっつー事でバスロッドやトラウトルアーロッドに習ってS、M、L、と表記するところが出てきたんっすわ。

続いて「調子」ですが、これはオモリをぶら下げて竿がしなりますよね?そのしなった状態でどのあたりから曲がっているかを示すものなのです。大きく分けると先調子(穂先で曲がる)・本調子(竿の中間くらいから曲がる)・胴調子(付け根の手前あたりで曲がる)・元調子(手元から曲がる)っつー4つに分類されるんっすわ。
ウチの工房でも時にお客が「パラボリックの竿作ってくれ」っつって作るんっすけど、パラボリックとは元調子の事だからきっちり元調子で作ると「これじゃねえよ、柔らかすぎる」と文句言われて散々いろんな調子の竿作った挙句たまたまそこに追いといた胴調子の竿振って「これだよ、できんじゃん」と…それはスローテーパーだよ、あんたのオーダーがいい加減だったんだねっつー事がたまにあるんっすわ。これ、かなりのベテランでも間違えるトコっすわ。
それはともかく先調子っつーのは構造上どうしても手元からあんまり曲がんない棒みたいな部分が長いから硬く感じるんっすわ。逆に元調子に近づけば近づくほど手元から曲がるから柔らかく感じるんっっす。でもそう感じるだけで実際には「復元力の遅い先調子」とか「復元力の速い元調子」っつーのも存在するんっすわ。

さて問題は竿の何割のところから曲がれば先調子で、しならせてから何秒で元に戻るのが硬調(H)かといえば…実は決まりはぜんぜん存在しません。いわゆる慣例という奴で、特に決まりはないけれどエスカレーターに乗って突っ立っている場合東京だと右側に立って大阪だと左側に立つ的なノリで決めているんっすわ。だから他の回答者様が「メーカーによって違う」と言って聞いたほうは余計に訳わかんねえっつークッチャクチャな状態になっちゃうんっすわ。
雰囲気としては、穂先から竿尻まで綺麗に10等分して『穂先3:7竿尻』だと先調子、『穂先5:5竿尻』だと本調子、『穂先7:3竿尻』だと胴調子って感じる場合がほとんどっす。そして竿を地面と水平に構えて手首で1回竿を振って元に戻るまでの速さが「ザスッ」と戻れば硬調(H)で「ポワン」と戻れば軟調(S)と感じる場合がほとんどっす。これを決めているのは大手釣具メーカーだと担当部署の代表なんかが会議して、私のような吹けば飛ぶような釣竿工房だと作った人間が振ってみて「こう言っときゃいいんじゃない?」的に決まっています。だから深く考えるとど壷にはまります。雰囲気で捕らえてください。


では「超先調子」とか「穂先調子」って何なのさ、ですがこれは『雰囲気』をそれっぽく言っているに過ぎません。
例えば渓流用手竿だと素直な『穂先3:7竿尻』で十分釣りになりました。あとはイワナが掛かるようなところでは硬調で引きずり出す、ヤマメやアマゴなどの比較的チャイチーなサカナが多いところでは軟調にして引きを楽しむ、もしくは「あそこ、ヤマメのくせにデケエのが多いんだよ」的なところでは不意の大物に対応すべく本調にして保険をかける、的に選べば良かったわけですが、近年では『ゼロ釣法』などのようにフライフィッシングやテンカラ等のエッセンスを取り入れたつりが生まれて釣りそのものが細分化している。そうなると「もっと先調子に」「チョイと手首を返せばフッキングするほどの竿が欲しい」っつーリクエストが出てきて『穂先2:8竿尻』とか『穂先1:9竿尻』とかいうロッドが出てくるんっすわ。でもその辺のことを人に伝える場合「1:9調子でゼロ釣法用の竿」っつってると長くなっちゃって気持ちワリイ。でも「超先調子」とか「穂先調子」っつーと専門的チックに聞こえて売れそう、っつー事で「ただの先調子じゃねえぜ」的に使われるようになったんっすわ。



最終的に竿は自分で振ってみないと分からない、でも何とか竿の雰囲気を知らせたいっつー事でみんな必死になって考えているんっすよ。だからこの辺の言葉で全てを分かろうとしないで「あ、言いたいことは大体こんな感じね」と愛を持って受け止めてくだされ。
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竿の表記について補足です。

(個人的な感覚です)

ルアー等に用いられる表記(竿の硬さ)です。
UL:ウルトラライト(メバル・アジ等)
L:ライト(トラウト・シーバス等 一番汎用的に使える)
ML:ミディアムライト(サーフ、大型のシーバスなど)
M:ミディアム(磯・大型のシーバス、ライトジギングなど)
MH:ミディアムヘビー(ライトジギング)
H:ヘビー(ジギング用)

調子については竿尻から穂先までの間でどのあたりがよく曲がるかを示しています。
極先調子(8:2):先っちょしか曲がらず(エギングロッドなど)
先調子(7:3):遠投向き(投竿、ルアー竿など)
胴調子(6:4):竿全体でタメて釣る(チヌ竿・船竿、ヘラブナ竿など)

鮎竿の場合
中硬硬:穂先~3番目までが柔らかく、胴は硬い→小型・チャラ・トロ・泳がせ向き(軽量化しやすい)
硬中硬(早瀬抜き):穂先~3番目が硬く、4~6が柔らかい→場所を選ばないかつ抜きやすいので、よく売れてる
硬調(急瀬抜き):鮎の走りを胴から手元で受け止める為、手元から全体的に曲がる→荒瀬・大型向き


#1さんの言われる通り、表記は魚種やメーカー間で統一していないので、非常にわかりにくいです。
竿に限らずリールでもダイワとシマノで番数(例えば2000番とか)が合ってないので紛らわしいですし。
なので、1つのメーカーに絞っていくとわかりやすいかと。
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こんにちは。



竿のS・M・Hの表記は単純に言えば竿の硬さを表しており、S=ソフト、M=ミディアム、H=ヘビー、とSからHに行くほど「硬い竿」になると理解していればOKです。

次に「調子」と呼ばれるのはこれも単純に言えば、魚が掛った時竿がどこから曲がるか。を表しています。
穂先に近い物を「先調子」と言い、元に近いほど「胴調子」と呼びます。

「S・M・H」の表記も「~調子」の表記にしても、全ての釣種の竿に共通して特定された基準が有る訳では無いので、バスロッドのMとジギングロッドのMでは同じ「M」表記でも適合ルアーウエイトの値が当然違ってきます。 またメーカー各社が統一された基準を使っている訳でも無いので、D社の「M」表記の値とS社の「M」表記では同じ釣種の竿でも細かい値は違ってきます。

また、「調子」も同じ様に釣種によってその曲がり具合は違うので、ルアーロッドの「先調子」とイカダ用黒鯛竿の「先調子」では、同じ先調子でも曲がり具合は全く違います。
これもS・M・H表記と同じでメーカー毎に設定している基準が若干違う為、同じ釣種の竿の同じ調子の表記でも、実際の曲がり具合はメーカー毎に変わります。

最後に「~調子」によって何が変わってくるのかと言う説明を。
穂先が曲がり易い「先調子」は、極端に言えば穂先のみが曲がるため「感度」と仕掛け等の「操作性」が良く、「胴調子」は竿全体が曲がるため「魚の食いこみ」や「バレにくさ」が向上し、船釣りに於いては竿全体で曲がり船の揺れを吸収してくれる為、仕掛けの安定性が増します。

対象魚や釣法によって竿の長さや硬さ、調子の具合の幅が大体決まっていますのでその中での「S・M・H」であり「~調子」と言う事を前提にして憶えて下さい。
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