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いつもお世話になっています。

オーディオの究極の目的は「原音再生」にあると思いますが、例えば予算無制限で超高級機器をそろえた場合、完璧な原音再生は可能になるでしょうか?

この場合の「原音」ですが、たとえばジャズのフルバンドのライブ演奏や、大編成のオーケストラの生演奏を想定したとします。 両方ともマイクは一切使用しません。

あるいは、オペラなどの生の人間の声を想定します。

例えば、大ホールの客席に座って目隠しをし、実際に生演奏をしたものを聞かせ、次にそれを一旦録音し、そしてアンプ~スピーカーを通した音を聞かせて、一体どちらが生の演奏だったか正解を当てるクイズをしたとします。

もし本当に予算無制限だったら、どっちが本当のライブだったか分からないくらい良質な録音、良質な再生って可能でしょうか?

あるいは、一旦、録音+再生という手順を踏む以上、どんなにお金を積んでも、完璧な原音再生って物理的に無理なんでしょうか? どうなんでしょう?

以前から疑問に感じていたので、宜しくお願いします。

A 回答 (8件)

> オーディオの究極の目的は「原音再生」にあると思いますが



勘違いです。往年のHifiというオーディオの錦の御旗がこのような通念を生んだものと思われますが、ソフト(CD、DVD)の録音技師もオーディオ・メーカーの技術者も、もはや大勢は再生音楽として「美しく」聞こえる方向に行っています。忠実な原音再生に取り組んでいる人が全然いないわけではないですが。

なぜなら、原音を忠実に録音・再生しても、リスナーの耳には必ずしも快く響かないからです。特に歌手の声は、ホールの共鳴を伴って美しく聞こえるので、間近で生の声を聞くと頭痛がしてきます。

そこで録音技師、オーディオ技師は、ユーザーの耳にどう聞こえるかを計算しながら録音し、再生装置を設計します。テレビやレコーダーの技師が現実の色の再現よりも、いわゆる「記憶色」の再現を重視するのと同じですね。

いまや、実際の音よりも「美しい」音を聴かせるソフトや機器がザラにありますよ。
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この回答へのお礼

有難うございました。
なるほど、原音再生=美しい音とは限らないわけですか。
どうも今まで音響メーカーの古いキャッチコピーに捉われていたようです。
とても勉強になりました。

お礼日時:2008/12/24 11:26

生音の経験の積み重ねで、試行錯誤するしかないと思います。



当方は、長年、セミプロみたいなミュージシャンとして、活動してきましたが、生音を作るうえで、客席での「聞こえ」を意識してきました。

CDなどで聞く音は、全く違う。

かと言って、ライプのサチリの多い録音が、いいかというと、かなり違うというのが実感です。

演奏家としての実感と、リスナーとしての実感にはかなり隔たりがあります。

ということで、自分で、様々なヒアリングを繰り返し、自分が奏でる音と、再生される音を繰り返し聴いて、パーツを選ぶのが、最短だと思います。

もし、楽器演奏の経験が無いのであれば、何の楽器でもいいから、体験してみてみてください。


最初は、音は「作っている」という現実に驚くとは思いますけど。
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この回答へのお礼

有難うございました。
なるほど、演奏者が感じる生の音と、客席での生の音とは微妙に違うわけですか。これは難しいですね。
ただ、だから録音技師の技量が作品に大きな影響を与えているという事にもなりますね。
オーディオも奥が深いです。

お礼日時:2008/12/24 11:24

要はリスナーの感性や視覚、知識の影響のほうが大だと思います。


昔ですが皆さん書かれている「音源のすり替えのコンサート」に参加しました。かなり耳には自信がありましたが四十名の演奏者も演技が素晴らしく、その時の参加者七百名中正解者が数名でした。三度繰り返して演奏されましたが????でした。目を瞑っていても判りませんでした。ただ技術者からみれば、原音再生は限りなく近くなっても完璧ということはあり得ないでしょう。なお、物理的というならば完璧に不可能です。たとえばギターから出る音は弦の振動だけでなく共鳴胴からもでるわけです。この音が室内に反響するのですから全角度で集音できませんし再生するのはスピーカーですから形の違うものから同じ反響はないでしょうし。
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この回答へのお礼

有難うございました。
私が想定したようなテストに実際に参加されたのですか ・・・ 羨ましいです。 本当に判断が難しかったようですね。
それと、完璧な原音再生は物理的に不可能なわけですか。たしかに音の発生の仕方が楽器とSPとは全く異なるから無理なんでしょうね。
勉強になりました。

お礼日時:2008/12/24 11:22

はじめまして♪



有る意味で 夢とも言える究極のオーディオですね。 でも 本当に「予算無制限」なら 本物のアーティストを呼んで、専用コンサートホールを造ったら良いのではないでしょうか?

実際のオーケストラを招いて 演奏するフリをさせて スピーカーから再生した実験は もう半世紀以上前に成功しています。

リアルな音を求めて ハイフィデリティ(ハイファイ/Hi-Fi)と言う言葉は半世紀も前にいわれ、日本語約として「高忠実度再生」とか言った様です。 一つの理想ではあるのでしょうが、現在の音源では テレビやラジオで聴き安くなる様に録音自体で加工された物がほとんどで、すでに源音の意味が無い音楽が多すぎです。
 ごく マイナーレーベルで、マイクで入った音をほとんど加工せずに録音した 純粋なオーディオ音源もあります。 

リアル感では 数年前に博物館の大型蓄音機で バイオリンが恐ろしい程リアルで驚いた経験があります。 ノイズも多いし、多分周波数特性等ではケータイ電話並みかもしれませんが、あのリアル感は数百万の最新オーディオでも 無いだろうなと感じましたよ♪
 もっとも ベースやシンバルが入った音楽は 蓄音機ではムリかなとも感じましたが、ジャズ物でもサックスやトランペット等 かなり良い雰囲気でした。

よーく考えてみたら、「源音」とは 録音時の現場で聴く音なのでしょうか? 聞いている人とマイクの位置が違うので厳密には「源音」なのかどうか? そもそも 誰が判断出来るの? なぁーんて、考えすぎてしまいます(笑)
 ようするに 「本物だぁ!」と 感じるような 再生音って事で良いのではないでしょうか?
 昔の高性能アンプのキャッチコピーに 全く色づけや個性が無くて 高純度に増幅するという意味で 「増幅するワイヤー」と言う意味の事が書かれたそうです。 現在ではケーブルを変えると音が変わるのが常識ですから、当時はかなり個性的な音が出るアンプが多かったのかもしれませんね(苦笑)
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この回答へのお礼

有難うございました。
文字通りの原音再生は半世紀以上も前に成功しているのですね。凄い技術力ですよね。
蓄音機ですが、実は私も聴く機会がありました。大きな朝顔を持った蓄音機で、ビング・クロスビーのホワイトクリスマスを聴いたのですが、本当に目の前に本人がいるような錯覚に陥り、鳥肌がたった経験がありました。人間の声の再生だったら、昔の蓄音機の方が適しているのかも知れません。
でも、おっしゃるように「原音とは何か?」、「いい音って何か?」、あまりに奥が深くて、オーディオの世界も哲学に近くなったような気がしました。

お礼日時:2008/12/24 11:18

>オーディオの究極の目的は「原音再生」にあると思いますが、例えば予算無制限で超高級機器をそろえた場合、完璧な原音再生は可能になるでしょうか?



なります!もう数十年前にすり替え実験をやって、原音に遜色ないという結果を出した、という記事がオーディオ誌に載っていました。
それから、現在は数十年たっているのですから、そんな事は大してお金を掛けなくても可能でしょう。勿論、限りなく原音に近い音、という意味においてですが?
さて、現在デジタルで何でも処理されていますが、楽器の音はアナログです。そして、その音を捕らえるマイクは高性能なものでも、アナログです。そして、最後に音を出すスピーカーはアナログです。
全てデジタルでは成り立ちません。エジソンが蝋管に録音した時から、SP、LP、ステレオ、CD、SACDになっても、いかに原音を再生できるかという挑戦だったわけです。そして、いつまでも原音再生のゴールには至っていません。何故ならば、原音再生を目的にはしていないからです。原音再生に何の意味があるのでしょうか?CDには、原音は入っていません。そこに入っているのは、創られた音です。これは、POPSだけではなく、JAZZでもクラシックでも同じです。原音ではありません。だから原音再生など無意味なのです。それは、コンサートに出かけなくては聴けない音です。これと、再生芸術は別物です。再生芸術はそれはそれで素晴らしい世界です。人間の耳は大したことはない、とおっしゃる方がいますが、そんなことはありません。人間は耳だけで音楽を聴いているのではなく、脳で聴いているのです。わずかの音の変化も感じ取ります。こういう人はデジタルだから、音は同じだなどと言います。脱線しましたが、原音再生なんて、条件さえ整えば簡単に実現できます。ただその必要性がないだけです。
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この回答へのお礼

有難うございました。
まず文字通りの原音再生は既に実験済みだったわけですね。
それと、今のオーディオは原音再生を目的としていないという部分ですが、どうも私は誤解していたようです。
つまり試聴室で高級SPで聞いても、「あっ、これは楽器の生の音色とは少し違うな、だから×」という判断をしていました。
しかり今のオーディオは原音再生ではなく、再生芸術をめざしている ・・・ だから生の音色と違う面も出てくるというわけなんですね。
「良い音とは何か?」の正解を聞いたような気がしてきました。

お礼日時:2008/12/24 11:10

こんばんは。


私がオーディオショーで聞いてきた話ですが、
昔あるメーカー(だったとお思います)が、「生演奏の音」と「それと同じ曲の録音をオーディオで再生した音」を聴衆に気づかれないように切り替え、切り替えたタイミングがわかったかどうかを調べたそうです。聴衆はかなりの人数だったらしいのですが、その切り替えたタイミングに気づいた人はかなり少数だったらしいです。
この話を聞いて自分はオーディオの再生がかなり高いレベルまで来ているんだなと思ったのと同時に、人間の耳というのも意外にだまされやすいんだなと感じました。
オーディオの音が生演奏の音と完全に一致していたのかどうかはわかりませんが、少なくともオーディオの音を生演奏の音と思わせる(勘違いさせる)事は可能だという事なんですね。
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この回答へのお礼

有難うございました。
へー、実際にテストがあったのですか。
で、どっちが生の演奏だったのか、分からないケースが多かったのですね。
最近の録音技術は凄いですよね。
でも、私も参加したかったです。どんな音だったのでしょうね。

お礼日時:2008/12/23 12:14

録音したものを加工して、原音と同じように聴こえる様にすることはできるかも知れませんが、それを「原音に忠実」と言っていいものかどうかは判りません。



>両方ともマイクは一切使用しません。

マイクを使わずにどうやって生音を録音するのでしょうか。
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この回答へのお礼

有難うございました。
原音再生は技術的に可能という事になるわけですね。
マイクの件ですが、説明不足でした。
音楽のジャンルによると思いますが、最近のコンサートではステージ上のマイクで歌手の声や楽器の音をひろって、場内のスピーカーで流し、音量を上げているケースが多いと思います。
特にジャズのウッドベースは音量が他の楽器に負けるので、100% マイク+スピーカーに頼っているはずです。
そのような事をしないで、全くの「素の音」、「素の声」を聞かせて、録音したものと比較した場合を想定したわけです。

お礼日時:2008/12/23 12:10

100%原音を保存・再生することは、おそらくこの先1000年経っても不可能だと思います。

それに限りなく近づけることは可能だと思いますが。

まずデジタルでは無理です。デジタルである以上アナログ情報を100%保存することはできません。
アナログにしても、マイクで集音する時、記録媒体に記録する時、記録媒体から読み取る時、スピーカーで音を鳴らす時等、様々なポイントで必ずノイズが混じります。それを0にすることはおそらく不可能だと思われます。

ただ、人間をだます程度のクオリティであれば現在の技術で十分あります。人間の耳で聞き取れる音質はたかが知れているので。
犬やイルカもだませるクオリティがあるかどうかは分かりませんが・・・。
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この回答へのお礼

有難うございました。
なるほど、完璧な原音再生は永遠の課題という事になりそうですね。

お礼日時:2008/12/23 12:04

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