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こういう記述に出合いました。古代ギリシャの子どもの遊びに関してです。
――「かくれんぼ(アポデイドラスキンダ)」は紀元後2世紀に出たエジプト生まれのギリシャ系学者、ポルックスの辞典の説明を見ても、近代のものに変わりがないようです。――

これから判断すると、「ポルックスの辞典」は知る人ぞ知る存在なのだと思います。「ポルックスの辞典」とは如何なる特徴によって知られているのですか。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

ポルックスの辞典とは 2世紀の人ポルックス(ギリシャ名Ioulios Polydeucesユリオス・ポリュデウケース:ラテン名Iulius Polluxユリウス・ポルックス)が表したOnomastikon(オノマスティコン)という書物のことでしょう。

作者は弁論家として当時良くも悪くも有名だったようですが弁論作品は伝わっていません。

「オノマスティコン」は難解な法廷用語をはじめ音楽、演劇などに関する様々な用語とその意味を集めた10巻本でほぼ完全な形で残っていると考えられています。ギリシャ文学の作品で写本は完全に失われたものでもオノマスティコンでの引用だけが今日に伝わっているものもあります。その点では断片の宝庫といってよいでしょう。ルネサンス時代にラテン語に訳されたものが重用されました。

ルキアノスの作品中でこっけいに描写している愚かな弁論家、珍しい言葉が大好きな「言葉オタク」はポルックスのことだとされています。

apodidraskinda はたしかに今日のかくれんぼとほぼ変わりありません。ただし目隠しした鬼が座り、他は逃げる。鬼は立ち上がって追いかけます。

Iulii Pollucis Onomasticon, ex recens. I. Bekkeri
http://books.google.com/books?id=nyoEAAAAQAAJ&pg …
(apodidraskinda は p.389)
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この回答へのお礼

やはり、知る人ぞ知る、でした。このご回答で当面は十分です。将来も、これ以上のことを知りたい時がくるなんて想像すらできません。
2世紀の著作がほぼ完全な形で残っているのには感心します。もっとも、プラトンの時代の著作物が大分残っているのでしょうから(?)驚くには当たらないのかも知れません。
折角の資料のご紹介でしたがギリシャ語(と言わず語学一般に)は私にとっては暗号です。しかし、こんな話が咄嗟に通じる好事家が居られるのを知っただけでも嬉しいです。
有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします(他にも調べて下さっている方があってはいけないので本日中は締め切らずにおきます。)

お礼日時:2009/04/19 12:56

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