No.2ベストアンサー
- 回答日時:
イオン化傾向もありますが、希硫酸には酸化能力がないからです。
濃硫酸には酸化能力があるので、熱した濃硫酸には銅は溶けます。
硝酸も酸化能力があるので銅を溶かします。
希硫酸でも過酸化水素などの酸化剤を加えれば銅が溶けます。
No.3
- 回答日時:
(1)Zn+H2SO4→H2+ZnSO4 (希硫酸): 起こる
(2)Cu+H2SO4→H2+CuSO4 (希硫酸): 起こらない
(3)Cu+2H2SO4→CuSO4+2H2O+SO2(濃硫酸):起こる
(1)も(3)も酸化・還元反応です。酸化剤はH2SO4です。
2つの場合で反応の仕組みが異なります。
(1)の反応では水素H2が発生しています。
(3)の反応では二酸化硫黄SO2が発生しています。
HもSもH2SO4に含まれていた元素です。反応条件によってどちらの元素が変化するかが変わる事になります。相手がCuの場合(3)は起こるのに(1)は起こらないということはH2を生じるような反応の方がSO2を生じるような反応よりも酸化剤の働きとしては弱いということになります。Cuを酸化しようと思えば(3)の反応の起こる条件にする必要があるということです。この条件の違いを濃い、薄いで選択できる事になります。(1)(2)はH2SO4の条件が同じですから銅は亜鉛に比べて酸化されにくい元素であるということになります。
H2が発生する反応を基準にした酸化の起こりやすさの順番がイオン化傾向といわれているものです。
市販の濃硫酸は96%ほどです。
多分5倍ほどに薄めるともう濃硫酸の反応は起こらなくなるでしょう。水で薄めた酸の場合、酸性は酸から離れたH+の作るH3O+の濃度で決まります。
希酸が酸化剤として働く時は元の酸の働きというよりはH3O+の働きであるという説明が多いので酸化剤は酸であるというイメージがなくなってしまっています。
希硫酸には酸化作用はないという表現はここから出てくるのでしょう。
でも(1)の反応で「酸化剤は何か」という問題が出ればH2SO4を選ばなければいけないのですから「希硫酸には酸化作用がない」と思い込んでいると答えられなくなってしまう可能性があります。
希硫酸に過酸化水素を加えると銅が溶けます。これは過酸化水素が強い酸化剤だということです。希硫酸が強い酸化剤として働く様になったと思わないようにしてください。H2もSO2も発生しません。
酸化剤、還元剤としての反応が一通りでない物質は他にもあります。
HNO3,KMnO4、H2O2,SO2,・・・
No.1
- 回答日時:
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