No.3ベストアンサー
- 回答日時:
>大騒ぎはどうして消えたのですか?
問題はまだ終わっていません。
最近マスコミが騒がなくなっただけで、日本においてもいまだに罹患牛が発生していますし、発生原因も特定できていません。
またこの病気自体も、どういうものなのか、もう一つハッキリしないところがあります。
それから、牛で生計を立てている人いない人、すなわち畜産酪農業界、役所、学界、消費者・・・みなそれぞれ言うことが違います。ここも問題です。
学者でも業界寄りの人や消費者寄りの人がいますので、そのまま鵜呑みにはできません。
本当は 業界=消費者 でないといけないのですが・・・。
↓厚生労働省のホームページです。狂牛病(牛海綿状脳症Bovine Spongiform Encephalopathy, BSE)の現状が、簡単に書かれています。
http://www.mhlw.go.jp/topics/0103/tp0308-1.html# …
>乳牛に共食いさせた!
そうです。人間の大チョンボです。名古屋大学理学部の先生も以下のように批判しています。
「BSEはもともと草食動物の牛に、肉骨粉など動物性飼料を与えたことが主な原因と見られています。こうした「共食い」は現代畜産学や栄養学の教えに基づいたものです。即ち、分解すれば原料が植物であろうが動物であろうが皆同じで、蛋白質は蛋白質、澱粉は澱粉、脂肪は脂肪、という考え方です。その結果、家畜飼料の袋にはトウモロコシ何%など原料表示でなく、蛋白質何%などの成分表示が当たり前になりました。BSEの原因と見られている異常プリオンは、こうした分解方法でも分解されず、生き残って牛の飼料に残存したわけで、この事件は【近代畜産学の敗北】を象徴するものだと私は思います。
自然の動物界において、共食いは普通の現象ではありません。
一番やりにくいことは、自分で自分の身体を食べることです。
タコが他の魚類に足を食いちぎられるということはありますが、食いちぎられた足はまた生えてきます。
タコがストレスで自分の足を食べるということもあります。しかし、その足はもう生えてきません。
二番目にやりにくいことは、同種の動物を食うことです。これが常態となれば、種の破滅になります。
一番目の自分の足を食うことも、二番目の共食いも、普通では起こりえないことです。
それが常時起こっているようですと、その動物はすぐに絶滅してしまいます。
こんなことは,誰でも知っている進化のプロセスの基本的な事柄ですが、これを人為的にやってしまって起きた悲劇が、狂牛病(牛海綿状脳症、Bovine Spongiform Encephalopathy, BSE)です。牛由来の肉骨粉を餌として、草食動物の牛に与えたわけです。
★何百万年、何千万年もの間、テストラン、実行ランをやり、修正に修正を重ねた末に、でき上がっているのが今の自然界です。地球上の現存している動物は、自分の足を食ったり、共食いを許容するような設計にはなっていません。
狂牛病騒ぎは、こんな中学生でも知っている大原則を無視したために起きてしまいました。結果として大勢の死者を出し、何十年もの潜伏期間があるため、大勢の人が、自分が将来 スポンジ脳(全身の不随意運動と急速に進行する認知症を主徴とする中枢神経の変性疾患で死亡) になりはしないかと心配をしています。
現在の検査方法では、変異型プリオンが多くないと検出できません。
数が少なければ感染しないと決まっているものでもなさそうです。
★何十年も経ってスポンジ脳になっても、文句を言っていくところがありません。誰も責任を取ってくれません!!!
カルテを取っている肝炎ウィルス感染問題でも、ご承知のような有様です。
用心するに越したことはありません(^.^;
この回答へのお礼
お礼日時:2009/07/13 16:13
★何十年も経ってスポンジ脳になっても、文句を言っていくところがありません。誰も責任を取ってくれません!!!
怖いですね。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
日本での大騒ぎがどうして消えたのかと言われれば、
結局のところマスコミが作った「空騒ぎ」だったからです。
(「豚インフル」も「空からオタマジャクシ」も典型的なマスコミ主導の集団ヒステリーです。)
たまたまその時期に他のセンセーショナルなネタがなかったんじゃないでしょうか。
アメリカの牛肉でBSEになるのだったら、
なぜアメリカでは牛肉が禁止にならないのでしょうか。
科学的な検証の結果、
アメリカ産の牛肉と、そうでない牛肉を日常的に食べるヒトの間で、
BSE発症リスクに差がなかったからです。
その上さらに、一定以上の年齢となったウシの脳や脊髄はリスクが高いとして、売買できないようになりました。
一般向けのFDAの解説のリンクを付けておきます。
http://www.fda.gov/AnimalVeterinary/Resourcesfor …
そもそも異常プリオンの摂食が原因ていうのも賛否あります。
(僕は個人的に否の方です)
No.1
- 回答日時:
狂牛病....懐かしいですね(笑)
騒ぎが治まったのは、各国が検査を強化し、危険部位(脊椎、脳など)を取り除いて出荷するようになったからです。
狂牛病の「スポンジ脳」の原因は「異常プリオン」というタンパク質の一種だそうで、先程述べた“危険部位”に多く留まるそうです。
日本の検査基準はとても厳しく、国産牛であれば安全だと思われますが、アメリカの検査基準は日本のそれを満たしておらず、更に危険部位を取り除いたはずのアメリからの輸入牛肉に“脊椎”が含まれていたことが何度かあり、再度輸入取りやめになりました。
現在、国内で売られている牛肉は国産とオーストラリア産がほとんどです。おそらくオーストラリアの検査基準は日本の基準を満たしていて安全だと認められたのでしょう。
「共食いさせた」と言うのは食用に使えない部位(つまり、脊椎とか骨系)を粉にして乳牛のえさに混ぜて与えたため(これは狂牛病発生以前から行われていたことです)、感染したと言うことらしいです。
現在は、この「肉骨粉」も使用しくなって感染率も低くなっているようです。
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