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読書歴が未だ短い男性です。
太宰治の「人間失格」についてご教示お願いします。
1.太宰は自叙伝とも言われている「人間失格」をとおして、どのようなことを主張したかったのでしょうか?
2.また、「人間失格」を読んだ方は読書後、どのようなことを感じましたか?
以上、よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

今覚えていることをかいつまんで書いてみますと、



「子供の頃の思い出の美化(過去の栄光への拘束)」
「ウソをついて他人を喜ばせて人間関係をうまく取り繕うこと(=道化)の破綻」
「妻が犯されても止めずに逃げ出すヘタレっぷり」
「本で得た色々な知識を並べてみても、人間は救われない」
「精神病院に入れられることを人間失格と呼ぶおかしさ」

ですかね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
>「ウソをついて他人を喜ばせて人間関係をうまく取り繕うこと(=道化)の破綻」
そのとおりですね。

お礼日時:2009/07/30 22:11

「人間失格」を中学の頃読んで痛く感動し、その後も太宰に傾倒し、一時は「自分も作家になろう」と思ったものです。



その小説を読んだ直後に感じたのは、「俺とそっくりだ。俺のことを書いてるみたいだ。」

さて、何年か過ぎ大人になって思うのは、「俺のことを書いている」と錯覚させるのは、作家の意図ではなかったのか、そう思わせる作品を書きたかったのではないかと言うことでした。

別のところで太宰は言っています。「面白かったら読めばいい。面白くなければ止めればいい。」

彼は、文学イコールエンタティンメントとしか考えていなかったと思います。「何を主張したかったのか?」小説を高尚な文学と考えるとそんな疑問も湧くでしょうが、ラジオ・テレビ・インターネットのない時代の暇つぶしの道具と考えて大きな違いはないと思っています。「主張がない小説」は面白くないなら、嫌々読んで欲しいとは作者自身考えていません。

思うに、津島修治(太宰治の本名)が現代に生まれていたら、決して作家を志望いなかっただろうと思います。もっと、世の注目を浴びる職業=タレントとか放送作家とか、政治家を志望するだろうと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
おっしゃるような考え方もある意味、説得力がありますね。
太宰の他、夏目漱石や芥川龍之介など教科書に載るような小説家も生活のためにはお金が必要なわけで、「どんな内容ならうけるか」を考えたのでしょうか?

お礼日時:2009/07/26 17:13

「自叙伝とも言われている「人間失格」」


自叙伝はドキュメントであり小説は作り話なので
基本的に違います。

主張がある人は論文を書くのであって小説に主張はありません。
小説は、方向性はどうあれ読者を心地よくするために
構成されたものです。
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この回答へのお礼

>自叙伝はドキュメントであり小説は作り話なので
>基本的に違います。
「人間失格」には自叙伝的な内容もあるという説もあります。

>主張がある人は論文を書くのであって小説に主張はありません。
仮に定義はそうであっても、作者の主張が込められている作品もあるでしょう。

>小説は、方向性はどうあれ読者を心地よくするために
>構成されたものです。
この場合の「心地よく」とはどんな意味ですか?

お礼日時:2009/07/26 05:08

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