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以下の質問に答えていただきたいです

1、ガラス転移温度は急冷すると高くなり、徐冷すると低くなりますが、何故ですか?

2、室温に長く放置すると次第にガラス転移温度が低下するのは何故ですか?

3、ガラス転移温度が低くなると見かけ上固くなるのは何故ですか?

よろしくおねがいします!

A 回答 (1件)

1に対する回答。


ガラス転移温度というのは、冷却過程で分子の再配置がどれだけ起こりうるかによって決まります。ゆっくり冷却されれば、時間的にも分子の再配置は起こりやすくなり、より秩序だった構造をとることができます。よって、ガラス化が生じる温度は低温側にシフトします。一方で、冷却スピードが速いとこのような秩序化が起こせませんので、より高温側でガラス化が起こってしまいます。

2に対する回答。
これはエイジングのことを指しているのでしょうか。一般的に、ガラス物質は準安定状態にあるので、放っておくとより安定な状態へと変化をし続けています。ガラス転移温度以下ではその変化は極めて遅く、α緩和と呼ばれる分子の再配置は凍結されています。しかし、そのような状態でも、たとえば高分子のような場合は側鎖の回転などの運動は生じており、このような小さな領域での再配置がゆっくり起こるので、系がより安定な状態へシフトしていきます。

3への回答
これはどのような意味でしょうか?見掛け上固くなる、という意味がよくわからなかったのですが。。

ガラス転移そのものの理論は物性物理学上の最大の難問とさえいわれており、現在も様々な議論がなされ得ています。
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この回答へのお礼

返信が遅れて申し訳ありません;

ご丁寧な説明有難う御座いました
大変わかりやすかったです

3に関しては教科書に書いてあった文をそのまま載せていただきました・・・ので、私にもよくわからないです^^;

お礼日時:2009/11/27 23:34

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