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いつもお世話になっております。

【質問内容】
「懐かしい」と心の底から言うと癒される気分になる仕組みを教えて頂けないでしょうか?(可能であれば、どの心理学に該当するかも教えて頂けると有難いです)

【質問の背景・理由】
ふと思ったのですが、私達は思い出があるものに触れると「懐かしい」と感じたり言ったりしますが、その直後に癒される気分になります。おそらく、過去に味わった「快感」を五感のいずれかから感じ取って脳に伝えているからではないかと思いましたが、いまいちこの仕組みが分かりません。

ある意味、哲学的な質問になってしまいますが、御回答よろしくお願い致します。

A 回答 (5件)

一般人なので正確だとは言い難いのですが、思うところがあるので参加させてください。




発達心理学に「基本的信頼感」と言う言葉があります。

「基本的信頼感」とは、人がこの世に対して抱く信頼感の事で、赤ちゃんは、「この世に受け入れられているんだ、信頼してもいいんだ」と感じて安心できると、自分の生と自分を取り巻く世界を受け入れて、その信頼感を自分の心の土台にしていくといいます。
また、赤ちゃんは何も出来なくとも、何をしても許されて、深い愛情に包まれて、人生への「希望」と、人への「基本的信頼感」を育んでいきます。

http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5164052.html
(回答No.3で、「基本的信頼感」についての参考リンクを貼っています。よろしかったらご覧下さい。)

基本的信頼感は人生の最初の時期に人間が獲得する、人間関係を形成する上で最も大切な、基本的な感情といわれています。
この感情があるから、人は世の中に足を踏み出していけるのです。
もしも、基本的信頼感が充分に育っていなかったら、この世は恐怖と不安で一杯で、とても生きては行けない場所なのです。


「懐かしい」と言う感情も、「癒される」と言う感情も、人間が赤ん坊の頃の真っさらに近い状態の時に体験した「基本的信頼感」が揺り動かされて生じるのだと私は思います。

懐かしいと思うとき、人は、自分がこの世に受け入れられて愛されてきた感情を想起するのでしょう。
そして、人や社会に対して信頼感や愛情を再確認できるのだと思います。

一般的にデータを取ると、人は嫌なことは直ぐ忘れて、良いことの方が記憶に残りやすいのだそうです。
良いことの記憶が沢山残っている人は、「基本的信頼感」の土台がしっかりしていて、揺るぎないので、希望を見失わずに前に進めるのでしょうね。

懐かしいと言う感情の中には、不信感はありません。
世の中にも自分にも肯定的な良い感情が詰まっています。
懐かしさとは、幼い頃のことであったり、少年期のことであったり、大きな愛情にくるまれていた、何の不安もなかった頃のことを想起させるものだと思います。

つまり、「懐かしいとは無償の愛を感じると言うこと」で、そのことがそのまま安心に繋がるので、人は癒されるのだと思います。


>過去に味わった「快感」を五感のいずれかから感じ取って脳に伝えているからではないかと思いました

例えば、赤ちゃんが寂しくて泣いているとします。
そこにお母さんが現れて、赤ちゃんを抱き上げます。
赤ちゃんはお母さんの体温を感じて、直ぐそこにいるんだと安心しますよね。
そして、お母さんが笑顔で話し掛けると、赤ちゃんは泣きやんで笑います。
このとき赤ちゃんは「触覚」でぬくもりを感じ、「視覚」でお母さんの笑顔を確認し、「聴覚」でお母さんの優しい声を聞き取ります。
その時「嗅覚」で、お母さんの臭いも感じています。

そして、赤ちゃんはお腹がすいて泣いているときもお母さんからミルクや母乳を貰って、また愛情を感じます。このときは先ほど挙げた感覚器官に加えて「味覚」を通して愛情も感じています。
「ミルキーはママの味」というキャッチフレーズもありましたが、「お袋の味」ということばもあります。「懐かしさ」とは、五感一杯使って思い出されるものなのではないでしょうか。

人によって懐かしいものは、母親の手料理であったり、景色であったり、音楽であったり様々です。
想起することが認知症を妨げると言いますが、あれは、五感に働きかけるものもあるので良いとされているのではないかと私は思います。
懐かしいと感じるとき、人は五感を使って感じていることが多いと思います
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たびたびすみませんが補足します。


過去の過ちや苦痛について自分の心の中で
乗り越えられていないものについては、
関係するものを見るのも聞くのも苦痛で、
決して懐かしいと言って癒される気分にはなりません。
脳的には、乗り越えたという成功体験、成功報酬とかいう種類の快感ではないでしょうか。
金メダルとった方なんかは、ほんの直前までの厳しい練習が、
メダルをとった瞬間に「懐かしい」に変わるんじゃないかと思います。
対照的に、負けた人は年数がたって、自分なりに結果について納得(理由づけとか他の道を選ぶとか、心理学的にいろいろあると思いますが)してからじゃないと、
懐かしいとは思えないのではないでしょうか。
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単に素人の私の想像ですが


人は動物と同じで、限られた命ですから、
「今」は、常に明日まで無事に生き延びるための緊張と不安をしいられていると思います。
もちろんそれがあまりに毎日四六時中なので、
当たり前すぎて意識はしませんが。
明日のことはわからない、まして将来のことはわからない。

意識では明日の旅行が楽しみでわくわくし幸せな今も、
明日の旅行が予期せぬことでだめになるかもしれないという可能性は
無意識では予測していると思います。
わかっていなければ、ほんとうにだめになったときに異常なパニックを起こすことになりおかしいですよね。

しかし、過去を乗り越えて今まで生きてこれたことは確実です。
懐かしいものは少なからず、過去の自分に戻ったような気分にさせます。
その懐かしいものを見ていたときの自分。
しかし、厳密な過去の自分とは違い、
その後のできごとを乗り越えた「今」を絶対的に100%保障されている自分です。
それに、「過去の自分」は、明日どうしよう、これからどうしようと悩む必要が一切ないです。
この「何にも努力しなくても未来を保障されている過去の自分になる」体験が、
心の安らぎを得る理由ではないでしょうか。

そして、その懐かしいものが、今まで生きてこられた自分の陰ながらの
味方になっていてくれていたかのように感じるのではないでしょうか。
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「内省」の情。



「懐かしい」という言動に付随する行為として、自身の過去を内省するということがありますが、これは非常に個人的なしかも純粋に心的な作業であり、とても「禅的」だと言えるでしょう。

すなわち、この「内省」感というものこそ、「癒し」の感情につながるのです。
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五感とともに記憶されたものが、思い起こすという行為で記憶から五感に反芻される。

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