最近になって哲学に関心を持ち始めました。
哲学者あるいはそれぞれの時代によって、「何もそこまで」と極端に偏った考えがあったり(ま、そういう説だから残るのでしょうが)、と思えば、それぞれの主張の違いが微妙で誰がどんな主張をしたのか混乱したりと、流れやポイントをつかむことさえままならない状態です。
ところで、「言葉」ってどれほど重要なのでしょうか?
哲学の世界でも、認識と言葉は非常に重要な関係であることが多くの学者によって論ぜられてきましたよね。納得できますし、例えば「記号論」などには非常に関心があります。
しかし最近考えるようになったのですが・・・
あまりに言葉ばかりに重点を置くのはどうなのだろうかと。「言葉」そのものというより「会話」についてなので、哲学とは離れてしまうかもしれませんが、
例えば「言葉のあや」や「言い間違え」などで、相手に誤解を与えたり。
例えば「そんなつもりで言ったのではなかった」ことで、相手に責められたり。
例えば「頑張って」と善意を込めて言ったことで相手を傷つけたり。
しかしそういった場合、発言した側だけが責められるのは間違っていないでしょうか?
人間は言葉だけではなく感性を持っています。大切なのは、聞き手が発言者の言葉をそのまま受け止めるのではなく、その言葉にこもった感情(例えば「悪意がこもっていたか」)をも含めて理解するということではないでしょうか。
つまり、
あなたのちょっとした冗談で相手に不快感を与えてしまった。
この場合あなたは全く悩む必要はない。
冗談を読み取れない相手の能力に問題があるのだ。
というようなことでしょうか・・・。
もちろん相手をいたわる気持ちは大切ですが、
あえてここでは「言葉に重きをおくなっ」って立場にさせていただきます。
皆さんはどうお考えですか?
また、こんな感じの主張をした歴史上の人っているんですか?
A 回答 (15件中11~15件)
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No.5
- 回答日時:
>こんな感じの主張をした歴史上の人って
>いるんですか?
どうですかね。Sneさんが言おうとしてらっしゃることは、言葉が発話者の意思とは異なって、相手に伝わった場合、それは発話者だけが責められるのはおかしい、ということだと僕は理解しました(正しいですか?)。この前半までの議論(発話者の意思とは異なって言葉が伝わる)なら、哲学や社会心理学、コミュニケーション論なんかの領域で腐るほどされていると思いますが、後半の「悪いのは発話者だけじゃない」ってのは…。子ども同士の喧嘩でなら聞きますけど(僕もしょっちゅうやってました、「聞き間違えた、お前が悪いんだろ!」みたいの)。
意思の疎通の問題で面白かったのは、以前、清水哲郎編『岩波 新・哲学講義 1 ロゴスその死と再生』(岩波書店,1998)で読んだのですが、ドゥンス・スコトゥスとかトマス・アクィナスなど中世の哲学を中心に研究してらっしゃる新潟大学(だったと思う)の山内志朗さんという方が、書いてらした「天使の言語」という文章です。今、その本が手元に無いので、非常に危なっかしいのですが、思い出せる限りで内容を書くと、こんな感じでした。
以心伝心みたいに思ったことが直接に伝わる(言葉という媒介物を持たない)「天使のコミュニケーション」を人は求めているように思えます。でも、とりあえず、今、そんなことはできません。これからもどうか分かりませんが、もし、できたとしたら、「思っていても言葉に出さない」とか「心に秘める」ということができないわけで、円滑なコミュニケーションとか言ってる場合でないくらいとんでもないことになってしまいます。心の中で、バーカと言ったら、すべての人にバーカと伝わるわけで…。コミュニケーションって、それを行う二者の間に身体という障害があり、その障害が「言葉」という物理的なものを媒介にして「伝える」、「伝えない」、あるいは「誰に伝える」、「誰に伝えない」ということを調節すること全体を言うのであって、単に「伝える」という面だけを強調するのは間違っている…。
と、そんな調子だったと思います。(かなり歪んだ解釈になってると思います、哲学にご興味があるのであれば、前掲の本を読まれることを強くおすすめします)
「コミュニケーションする」ということは、「川に橋を架ける」ということに喩えることができると思います。あるいは「壁にドアをつける」ということに喩えてもいいかも知れません(橋と扉については、哲学者で社会学者のゲオルク・ジンメルの議論にあります)。それはいったいどういうことかというと、あらかじめ何かによって隔てられた二つの場所に通路を設け、「交通」を発生させるということです(この「交通」という考え方は、あのカール・マルクスの議論からです)。そうしなければ、そこに「交通」は生じないということでもあります。「交通」は、言葉の問題に戻るなら、「コミュニケーション」ということです。つまり他者とのコミュニケーションとは、あらかじめ隔てられた人と人の間に架橋し、そこに交通を生じさせるということに他なりません。交通が生じれば、おのずと経済が生まれます。経済とは交換のことであり(「交換」は文化人類学において非常に重要な概念です)、その交換の中で、生活を育んできました。
人間は、他者との絶対的な隔たりを言葉によって架橋することで交通し、経済生活を営んできたのです。というわけで、僕は、言葉を重きを置きます。
No.4
- 回答日時:
>冗談を読み取れない相手の能力に問題があるのだ。
相手の能力に問題はありません。
問題があるのはうまく冗談を伝えられない
(受け取ってもらえない)側の能力にあります。
発した言葉を受け止めるのはあくまでも
相手ですから、相手の受け止め方で「冗談」が
「冗談でない」場合があります。
言葉を聞く側の「その時点の心境、心情」が大きく
左右します。
一連の流れの中で、その言葉を発する事が適当か
どうかを見極めるのは、発する側の責任です。
肉体的な傷は治ることが多いですが
言葉は心で受け止めますので時として
深く残る事もあります。
生きていくための「励ましの言葉」であったり
一生忘れられない「傷としての言葉で」あったり・・。
発する言葉は、やはり慎重でなければなりません、
No.3
- 回答日時:
> あなたのちょっとした冗談で相手に不快感を与えてしまった。
> この場合あなたは全く悩む必要はない。
> 冗談を読み取れない相手の能力に問題があるのだ。
> というようなことでしょうか・・・。
これはちょっと視点が違うと思います。
言葉は、異なる人間が意志の疎通を図るための道具です。
その結果生まれる交流というものは、
お互いの共有物であり、お互いに分かち合っているのです。
Sneさんが言いたいことを僕なりに解釈すると、
言葉は、その内容ではなく、誰が、何を、誰に対して語ったのかというように包括的に捉えるべきではないか、ということです。
簡単な例をあげると、友達が自分の性格で悩んでいた。
友達に対して「君の性格は確かに悪い」と言うことは、事実として正しいことかもしれないけれど、
そうではなくて、「いや、そんなに気にすることはないよ」と言ってあげる。
このように、行為として発言を捉えることで、言葉に心がこもるのだと思います。
No.2
- 回答日時:
言葉でしか、思っていることは伝わらないのだから
言葉が重要になるのではないでしょうか。
「会話」も言葉の連なりでしかないのですから...
「傷つける発言」は、発言した人が相手の状態を正確に認識
していなかったことが原因と思いますので、責められるのは
仕方の無いことだとも言えます。
感情に関しては心理学的な部分もあると思いますので、
そちらの方面に近い哲学者の方は言葉は重きを置かない
考えになっていたはずですが...
No.1
- 回答日時:
例えば初対面の人(ゆきずりの相手等)と
トラブルになったような場合、
相手の第一声から感情までは汲めないでしょう。
すると、必然的に言葉の意味を重視するものです。
当然、物事には優先順位がありまして、
常に「言葉」が最優先とは限りませんが、
重きを置かねばならない状況も、あります。
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