現代社会のナショナリズム

Question

あなたが現代社会社会のナショナリズムの例として、パッと思いつくものは何ですか？

democ46 · Accepted Answer

現代社会、と言われると世界は広いですから、国内に限定しても無知なことのほうがずっと多く、これから書くことも的外れかもしれませんが。

現代社会のナショナリズムの例としては「貧困（金銭的なものだけではなく、精神的なものも含めた）に基づくナショナリズム」だと思います。

フランスでは、貧困層の間でナショナリズムが大きな支持を受けています。ここでいうナショナリズムとは、「フランス人だから特別」「フランス国内では、フランス人以外はフランス人以外だからダメ」という意識です。原因として、彼ら貧困層が、国際化の時代において常に安価な労働力、つまり移民と戦わなければいけないという現実があります。その戦いは、就労という限られた競争だけではなく、生活保護や居住権など彼らの一生全てに及ぶものです。現にフランスでは予算削減による全体量の減少という原因もありますが、移民と貧困層との間で熾烈な生活保護獲得競争が起きています。

現代社会において貧困層とは言ってみれば「いてもいなくてもいい」人です。人間の屑です。帝国主義の時代であれば、貧困層も「国民」「臣民」である限り存在価値がありました。神が全ての原理であった時代であれば、貧困層も「神」に愛されることがありました。しかし、現代民主主義社会にとっては、かつての国王や帝王のように、忠誠を尽くすべきものもなく、啓蒙されてしまった私たちは、清貧によって穢れを超越することもできません。自由だから、拠り所なんてありません。平等だから、能力主義です。人間一人ひとりに主権があり、人権があり、宗教的に自由な現代社会においては、「使えない人」は「いてもいなくてもいい」んですね。それが自由であり、平等というものです。

そういった現代社会を生きるフランス貧困層にとって、「フランス人である」というだけで特別である、「フランス人だから、フランスで生きていていいんだ！移民よりも幸せに生きていく権利があるんだ！」という意識は、彼らにとって最後のよりどころでもあるわけです。国籍は、この自由な現代社会において私たちを縛る最後の砦なのかもしれません。縛るものが腰縄なのか、命綱なのか、それは分かりませんが…。

こういったナショナリズムは、日本においても同様のことがおきています。
日本では、物質的な、精神的な貧困から、どうしようもない「生きづらさ」から、いわゆる右翼や左翼といったものに流れて行く人が多く存在します。日本においても、底辺の労働においては競争相手は安価な労働力たる移民たちです。キャバクラや居酒屋などでは、中国、韓国、インド、ネパールといった国からの移民、製造業では中国、ブラジルといった国からの移民と日々競争を強いられています。
そしてまた、彼らの間では「在日」という存在が生活保護を奪うある種の特権的な存在として定義されています。
彼らが帰結するところはフランス貧困層と同じで、「日本人だから特別」というナショナリズムであり、そこに至るまでのメカニズムも似たようなものです。

ではなぜ、彼らは単なる「右翼」ではなく「ネトウヨ」なのでしょうか。

それは、実社会では「いてもいなくてもいい＝（人間としての尊厳から）フリー＝フリーター」である彼らにとって、実社会の平等からくる如何ともしがたい不平等から解放される絶対的な平等のユートピアこそが匿名の「ネット」だからです。匿名のネットでは、ありとあらゆるラベル、学歴も職業も年収も何もかも関係ない。そういうところでしか、現実世界では「いてもいなくてもいい」彼らの発言は聞いてもらえない。そういう意味で、ネトウヨは悲しい存在だと思います。

彼らを安全地帯、つまり安定した社会生活を送る保証がある人間としての目線から見れば、彼らはとても汚らしく、「自己責任で」堕落した存在に見えますが、20代の失業率が9.9％になった今、色々なことが手遅れになってしまう前にネトウヨに軍靴の音を重ねることはやめて、彼らの本音を聞くべき時が来ているのかもしれません。年収が200万円以下の世帯が増えれば増えるほど、日本は地盤沈下してしまいます。頼みの綱の消費者金融も機能不全です。

日本は日本人だけのものではない。このさる御大人の発言は、これからあるべき方向性を映しているとは思いますが、日本人以外の人間と日本人によって競争させられ、今にも死んでしまいそうな生きにくさを感じ、ナショナリズムにしがみついている若者たちにとってはどう響くのだろうか。そんなことをつい、考えてしまいます。

moeruuu · Answer

現代を、戦後と解釈するなら、
戦後のブラジルの勝ち組騒動を思い浮かべます。

teccrt · Answer

ネット上での書き込み、ですかね。
いわゆる、ネトウヨと言われている人たちの。

もちろん、日本だけでなく世界中でこういう現象が起きているのだと思いますが、匿名だけに発言が過激になる。実社会ではあまり発信しないのに、ネット上では饒舌になる。

そういう点が現代ならではの現象だと思います。

kendamakun · Answer

南北朝鮮と中国。この２カ国は民族主義の塊のような物ですから、事ある毎に世の中を騒がせています。

kokoruru00 · Answer

韓国の竹島への執着

rivoisu · Answer

ワールドカップサッカーにおけるヨーロッパのフーリガン

現代社会のナショナリズム

現代社会、と言われると世界は広いですから、国内に限定しても無知なことのほうがずっと多く、これから書くことも的外れかもしれませんが。

現代を、戦後と解釈するなら、

ネット上での書き込み、ですかね。

南北朝鮮と中国。

韓国の竹島への執着

この回答への補足

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