ボケの話…極端な話。

Question

『フルサイズはボケる』なんていいますが、厳密に正しいのでしょうか？

極論ですが、フルサイズと同じ大きさの絞りを持つレンズを使えば、
コンパクトデジカメで一番小さな素子を使っても、フルサイズと同じ
ボケを作れるんじゃないかと…。

あくまで極論ですが。

なので、厳密に言えば、
『フルサイズは、絞りが非常に大きいのでボケる』
ではないのかなぁ、と。

APS-Cも、フルサイズと同じレンズを使えば、同じボケを得られる
のじゃないかなぁ、と。もちろん、画角は変わってしまいますが。

mitoneko · Accepted Answer

＞ただ、1/1.5の焦点距離のレンズで撮影した写真は構図が同じになりますが、拡大される分のボケの拡大と、焦点距離の分のボケの縮小、差し引きボケは同じくらいになるんじゃないかな？と思っています。

　ははは・・・・見事に、無視した部分の条件をつつかれてますね（笑）
　結果から言うと、その差し引きの結果は、焦点距離の差による影響の方が大きいです。
　
　これ以上の説明は、もう数学と数式の世界の話になります。数字で比較する以上、しょうがないですね。これは、やりたくなかったんだけどなぁ・・・必要以上に難しくなるから・・・
　と思っていたら、良いサイトがありました。

　http://www.asahi-net.or.jp/~YD8S-HMD/others/camera1.htm
　
　あなたの疑問を数字と数式できっちり説明しています。
　・センサーの対角線サイズの比と同じ画角を得るためのレンズの焦点距離の比は同じであること。
　・ボケの量と被写界深度は同じ事を違う視点から表現しているに過ぎないこと。
　の２点を念頭に置いて、一度読んでみてください。
　ここに出てくる公式がどうやって導かれるかも、ここに出ている用語を検索していけば見つけることが出来るでしょう。（かなり難しい話になることは覚悟してくださいね）

　（最初からこのサイトに誘導しておけば良かった・・・ピンポイントで同じ話題なんだもんなぁ。）

参考URL：http://www.asahi-net.or.jp/~YD8S-HMD/others/camera1.htm

mitoneko · Answer

＞フルサイズのF2.8とコンデジのF2.8は、センサーにとっては同じ意味のF2.8ですが、センサーに表示される画像としては全くボケの異なるものですよね。

　ここに、誤解があるせいで、もやもやするものが残ってしまうように見えます。
　厳密に言うと、暴論ですが、簡単にするために、こんな表現をしてみましょうか・・・

　例えば、フルサイズのカメラを一つ持ってきたとします。
　とある条件で、ポートレートを撮影したとしましょう。
　あなたが気に入ったボケの程度の写真です。

　さて、この写真の中央を２／３のサイズでトリミングしたとします。これが、いわゆるＡＰＳ－Ｃで撮影したカメラの画像です。
　さらにもっと小さい領域でトリミングすれば、それがコンデジで撮影した画像です。

　さて、構図は当然めちゃくちゃになります。（頭も胸も切れちゃうでしょうし・・・）
　でも、ボケは変わりません。変わるはずがありません。だって、完成した写真を、はさみでちょん切っただけなんですから・・・

　では、被写体の写り方は同じで、トリミングした時の写真がちゃんとした構図になるようにするには、どうやって撮影するでしょうか？
　当然、広角のレンズを持ち出してくるわけです。ＡＰＳ－Ｃレベルまでトリミングするのであれば、２／３の焦点距離のレンズを持ち出すことになります。
　でも、こうすると、トリミングした結果の構図は、お気に入りの構図になりますが・・・広角レンズで撮った故に、ボケが少なくなります。（先の回答で書いたとおり、レンズの焦点距離が長くなるほどぼけますから。）

　同じ絵を、同じ距離から撮ろうとすると、撮像素子が小さくなるほどボケ無くなるのはこれが理由です。

　もう一度、最初に、引用した質問に戻ります。
　同じ焦点距離のレンズで、同じ場所で同じようにカメラをかまえたとすれば、Ｆ２．８のボケ量はＦ２．８のボケ量です。撮影素子の大きさがどんなに変わろうが、単に中央をトリミングしただけのこと・・・と言えば、「センサーに表示される画像としては全くボケの異なるものですよね。」という質問への答えは、「いいえ」となります。

　（話がややこしくなるので、本当は必要な拡大コピーに伴う、許容錯乱円への影響はとりあえず、無視して論議しています。（そう。はさみで切った後、カラーコピー機で拡大コピーしないと同じ大きさの写真にならないんです。）ややこしくなる割に実になりませんので。暴論と書いた一番の誤差は、これかな。）

mitoneko · Answer

「フルサイズの方がボケを生かした写真が撮りやすい」という言葉は、感覚として、理解した方が良いかもしれませんね。（ちょっと言葉をわざと換えました。「フルサイズの方がよくぼける」ではないんです。）

＞APS-Cも、フルサイズと同じレンズを使えば、同じボケを得られる
のじゃないかなぁ、と。もちろん、画角は変わってしまいますが。

　これは、ある意味正しいです。最大の問題が、画角が変わってしまうところなんです。

　実際に写真を撮影する時には、どんな絵を作りたいのかが第一ですよね？それを元に、構図を決め、その構図を実現するために、立ち位置とレンズの焦点距離を決めるわけです。どんなにボケの効いた写真が撮りたいからと言って、背景がぼけてさえいれば被写体の大きさも構図もお構いなしなんて・・・多分こんな撮り方はありませんよね。

　画角が変わってしまうけど同じレンズを使えば同じぼたかたするよね？じゃ、どうしてフルサイズの方がボケた写真が撮りやすいの？同じ事だよね？・・・・という理屈にしてしまうと、先のあり得ない撮り方と同じ話になってしまいます。
　被写体があり、被写体の写り方、背景の構図・・・とこちらが優先すれば、フルサイズのときとＡＰＳ－Ｃのときでは、必然的に選ぶレンズの焦点距離が変わってしまうのです。なぜなら、同じ焦点距離のレンズだと画角が変わってしまうからです。

　撮像素子の大きさが小さいほど、同じ構図の写真を撮るためには焦点距離の短いレンズを使うことを強いられます。広角のレンズほどぼけにくいというが基本ですから、撮像素子の小さいカメラほどボケの効いた写真が撮りにくいという理屈です。
　これを逆に表現すると、私の文章の最初に書いた言葉になります。（もう一度。『フルサイズはボケる』ではありません。）

（ちなみに、背景ボケを作る時の基本は、
　・レンズの焦点距離が長いほどぼけやすい。
　・ｆ値が小さいほどぼけやすい。
　・被写体（焦点を合わせたところ）が近いほどぼけやすい。
　・被写体と背景の距離差があるほどぼけやすい。
　となります。今の議論は、ｆ値云々より先に、焦点距離と被写体との距離の方が問題になります。）

kuma-gorou · Answer

まぁ、難しい理論は抜きで、結論だけ簡素に説明します。

前提として、使用するレンズの画角とプリントサイズは同じとします。
この場合、同じ被写界深度を得るには、「絞り値÷（フルサイズ機の対角線長/APS-C機の対角線長）」となります。

例えば、「フルサイズ機の対角線長/APS-C機の対角線長」が1.5倍の場合、
フルサイズ機に75mmのレンズを用いると、APS-C機で、同じ画角を得るには、50mmのレンズが必要です。
そして、同じプリントサイズに出力した場合、
フルサイズ機の75mmレンズのF値が８だと、
APS-C機の50mmレンズのF値を、８÷1.5≒5.3。即ち、４と2/3絞りに設定すると、ほぼ同じ画角と被写界深度が得られる事になります。

この計算式は、全てに応用出来ますので、実態に合せて試算してみてください。如何にコンパクトデジは、ボケ難いか理解できると思います。

おまけ
・撮影距離が２倍になると、被写界深度も２倍になります。
・絞り値が２倍になると、被写界深度も２倍になります

foobar · Answer

比較するときには、「何を同じにする（一定に保つ）か」、というのを決めないと（意味のある）比較はできません。
APSサイズとフルサイズを比較するときでも、
焦点距離を同じにする　のか　画角を同じにするのか、
焦点距離を一定にした場合には、被写体までの距離を同じにするのか、被写体の写っている大きさを同じにする（距離が変わる）のか、
写真を見る大きさを一定にする（鑑賞時の倍率をかえる）のか、撮像素子の寸法比を保って見るのか
で結果は変わります。

また、ボケの大きさを見るときでも、被写界深度を考えるような小さなボケのところか、大きくぼけたところをみるか、で様相が変わります。

フルサイズと同じレンズをAPSCにつけて、同じ絞りで撮影し、同じ大きさに表示（プリント）したときには、
同じ撮影距離で撮影すると、撮像面でのボケの大きさは同じ、鑑賞時にAPSサイズの方が倍率が大きくなるので、APSサイズでのほうが背景がボケて見える。
被写体の大きさが同じように撮影距離を変えると、背景が充分近いときには、おおむねボケの大きさは撮影倍率の二乗に比例する（鑑賞時の倍率の差以上の効果がある）ので、鑑賞時にもフルサイズの方がボケが大きく感じられる。
というようなことになります。

bardfish · Answer

まず「同じレンズ」とは「画角と絞り値が同じ」ではないことを理解してください。

一般的に「同じレンズ」といった場合は「焦点距離と(開放)絞り値」が同じレンズのことです。

ボケ(背景の方がわかりやすい)は被写体と背景の距離が離れているほどボケが大きくなりますが、カメラと被写体の距離も関係してきます。
被写体と背景の距離が同じでもカメラと被写体が近いほど背景はボケます。

これを前提に同じ50mmF1.4のレンズでAPS-Cとフルサイズで撮影し、どちらのカメラでも被写体が大きく写るよう撮影したらカメラと被写体との距離がどのようになるか考えてみましょう。

APS-Cの方が被写体との距離が長くなりますよね？

この場合、被写体とカメラの距離が長いと背景のボケは小さくなります。
http://f42.aaa.livedoor.jp/~bands/boke/calc.html
http://f42.aaa.livedoor.jp/~bands/boke/boke.html

ズームレンズを搭載したコンデジでも検証できます。
ワイド端とテレ端とで被写体が同じ大きさになるように撮影してみましょう。乾電池や缶ジュース、ペットボトルなどを幾つか斜めに並べて真ん中のモノにピントを合わせて撮影してみましょう。
被写体は同じ大きさでもズーム位置によって前後のボケ方は変わってきます。

>『フルサイズは、絞りが非常に大きいのでボケる』
この場合絞りは関係ありません。
「被写体を同じ大きさで撮影する場合、フルサイズは焦点距離が長くなるのでボケる」が正解。
理論がわからなくても経験則として覚えることも身につけましょう。

同じレンズを使用し、被写体や背景との距離関係が全く同じならボケ方も同じになります。ただし、APS-Cの方が画角が狭いので被写体の写る大きさは大きくなってしまいます(フルサイズでより望遠を使ったのと画角になるがボケ方は同じにならない)。

実際、ボケの大きさやボケ方なんてレンズによって変わります。
同じ焦点距離、絞り、同じ状況であっても高倍率ズームと低倍率ズーム、単焦点とでは違います。

こういうのを「レンズの味」と呼ぶこともあります。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/lens_review/2008/02/06/7913.html
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/lens_review/2007/07/27/6693.html
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/date_lens/20090917_315883.html

それと、最近のコンデジは絞り機構は搭載せずにNDフィルターで入射光を減らすだけの機種もあります。こういう機種では被写界深度のコントロールは不可能。

coxym · Answer

コノ辺をご参考に…

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0708/01/news023.html

http://kiriusa.cool.ne.jp/living/diary/f040108.html

http://www.kazuhiro-yamada.com/photo/term.html

http://cameraman.blog14.fc2.com/blog-entry-292.html

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%B1_(%E5%86%99%E7%9C%9F)

↑全部読んでも「イマイチ…？？」デスね。

基本的にコンデジの場合は、高級機でも2～3段分の「絞り幅」シカ
アリません。撮像素子サイズを考えても、「パンフォーカス専用機」
と割り切ルと、不満も少ない？かも？！ 
 
私は、アマリ考えず、銀塩時代にカラダで憶えた「被写界深度」で
写真を撮っテます。厳密に比較スレば、銀塩とAPS-C機は「違う」と
思いマスが、最近は「違和感ナク、APS-C機で写真を楽しんでマス」

誰かhiyotatiサンの「質問」に「ジャスピン」で「回答」して
くれル「回答者サン」が現れルとイイですネ (^^

MVX250F001 · Answer

＞『フルサイズだからボケる』の意味

同じ画角で撮るには撮像素子が大きい方が必然的に焦点距離が長くなるからです

MVX250F001 · Answer

＞例えば、フルサイズでF=1.0、撮影距離1m、30mmを使った場合と、
APS-Cで、フルサイズ用レンズでF=1.0、撮影距離1m、20mmを使った場合です。

ボケの大きさを決める要素は先にも書いた通り、
焦点距離、f値、撮影距離だけです。撮像素子の大きさはボケには無関係です
f値と撮影距離が同じなら焦点距離が長い方が大きくボケます
フルサイズ用云々は関係ありません
（もっとも、イメージサークルよりも撮像素子が大きいと周辺には像は写りませんが）

kkky9 · Answer

>APS-Cも、フルサイズと同じレンズを使えば、同じボケを得られる
>のじゃないかなぁ、と。もちろん、画角は変わってしまいますが。
作れるのと使えるように作れるのは根本的に違います。
机上の空論って言葉もありますが・・・。

ボケの話…極端な話。

＞ただ、1/1.5の焦点距離のレンズで撮影した写真は構図が同じになりますが、拡大される分のボケの拡大と、焦点距離の分のボケの縮小、差し引きボケは同じくらいになるんじゃないかな？と思っています。

＞フルサイズのF2.8とコンデジのF2.8は、センサーにとっては同じ意味のF2.8ですが、センサーに表示される画像としては全くボケの異なるものですよね。

この回答への補足

「フルサイズの方がボケを生かした写真が撮りやすい」という言葉は、感覚として、理解した方が良いかもしれませんね。

この回答への補足

まぁ、難しい理論は抜きで、結論だけ簡素に説明します。

比較するときには、「何を同じにする（一定に保つ）か」、というのを決めないと（意味のある）比較はできません。

まず「同じレンズ」とは「画角と絞り値が同じ」ではないことを理解してください。

コノ辺をご参考に…

＞『フルサイズだからボケる』の意味

＞例えば、フルサイズでF=1.0、撮影距離1m、30mmを使った場合と、

>APS-Cも、フルサイズと同じレンズを使えば、同じボケを得られる

似たような質問が見つかりました

関連するカテゴリからQ&Aを探す

デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング

マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング

　「フルサイズの方がボケを生かした写真が撮りやすい」という言葉は、感覚として、理解した方が良いかもしれませんね。