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5つ質問させてください。

(1)大脳は知恵袋のような働きをしているのですか?

(2)前頭連合野と前頭前野は同じ部分を示しているのですか?

(3)前頭連合野はいくつの働きをしていますか?

(4)脳はいくつまで成長しますか?
 (ニューロンは死ぬまで
   前頭連合野は20歳ぐらいまで
   他の部分は8歳ぐらいまでと聞いたのですが・・・)

(5)脳について詳しく書いてあるサイトがありましたら教えてください。


よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

こんにちは。



>(1)大脳は知恵袋のような働きをしているのですか?

大脳皮質では「知識」と「思い出」を扱います。
我々が「知識」と呼んでいますのは過去の体験から得られた記憶情報です。これを保存して再生することのできるのは大脳皮質だけです。ですから、大脳は正に我々の知恵袋ということになります。
但し、過去の体験から獲得できるのは知識だけではありません。我々の脳内で学習機能を持つのは大脳皮質だけではなく、例えば大脳辺縁系では「食べ物の好き嫌い」といった「情動記憶」が扱われますし、自転車の乗り方やハサミの使い方といったものは「運動記憶」として小脳などが憶えています。ですから、知識を扱うことのできるのは大脳皮質だけですが、脳内には他にも膨大な体験情報が保管されており、我々はこれを使って日常生活を送っています。

>(2)前頭連合野と前頭前野は同じ部分を示しているのですか?

本や資料によって呼び方がまちまちですが、解剖学では「前頭葉・前頭前皮質」、これは運動野の前に位置する「前頭葉の連合野」であり、全て同じ部分を指しています。ですから、ただ「前頭葉」と言いますと運動野も含まれてしまいますが、「前頭野」「前頭前野」と言えば、それは「前頭連合野」のことだと思って構わないです。
大脳皮質で「連合野」といいますのは、「知覚処理」や「運動命令」といった専門の機能を持たない部分を指します。
感覚野で知覚処理された入力情報は「感覚連合野」で記憶情報と照合され、認知されます。逆に、運動出力は「運動連合野」で整えられ、一次運動野に送られます。
「前野」といいますのは、このような「情報の流れる方向に対して前にある」ということです。このため、一次運動野に信号を流す運動連合野を「運動前野」と言います。そして、前頭前野はこの運動前野よりも更に上流の連合野ということになります。

>(3)前頭連合野はいくつの働きをしていますか?

前頭連合野は良く理性や感情の中枢などと呼ばれますが、具体的な構造はまだはっきりと分っていません。様々な意味でたいへん複雑なことをしているように見えますが、この機能を一言に絞りますならば、それは「感覚と行動の統合」ということになると思います。
感覚連合野は知覚入力、運動連合野は運動出力を司ります。では、前頭連合野といいますのはこの二つの間にあり、これらを統合する役割を果たしていることになります。
ここでは感覚連合野で行われた認知結果を基に状況判断を行い、行動の目的が決定されます。そして、運動連合野はこれを基に運動計画を策定します。
このような前頭連合野の代表的な特徴を「実行機能」といい、脳内では最も高次な領域ではありますが、それが中継中枢である限り、基本的には入力と出力の受け渡しをしているだけです。
ですが、そこでどのような情報処理が行なわれているのかといったことは全く分っていません。論理的な処理が行われなければ状況を把握することはできませんし、結果の予測ができなければ価値判定を下すこともできません。不利益が予測されるならば行動は抑制されますし、感情と目的が対立する場合もあります。
このように、前頭連合野では脳内の入出力の総合的な統合が行なわれています。このため、我々の行動には一貫した秩序が保たれます。従いまして、この機能がありませんと、我々は整然とした思考を行うことも理性を維持することもできない、ということになります。これが、前頭連合野が「人間性の中枢」などと呼ばれる理由だと思います。

>(4)脳はいくつまで成長しますか(ニューロンは死ぬまで、前頭連合野は20歳ぐらいまで他の部分は8歳ぐらいまでと聞いたのですが・・・)

前頭連合野を含め、大脳皮質が成人に達するのは概ね15~20歳までです。
これを過ぎますと皮質の細胞分裂は止まり、新しいニューロンは作られなくなります。このため、我々は死ぬまでそのニューロンを使い続けなければならないわけです。この場合、ニューロンが成長をするわけではありません。我々は死ぬまで勉強することができるということです。
8歳というのがどの部分なのかは分りませんが、20歳までといいますのは大脳皮質で「細胞分裂の行なわれる期間」のことであり、「感覚中枢」や「言語中枢」といった特定の役割を持つ部分は生後3~5歳ごろまでで完成に至ります。ですから、大脳ニューロンの数が増えても、ここではそれ以上の機能の発達はありません。
大脳皮質といいますのは未完成の状態から学習を始めますので、この時期に学習や刺激が偏ると発達のバランスが悪くなります。例えば、成長期の子供がコンピューター・ゲームをやり過ぎますと、側頭葉や頭頂葉は活発に刺激されるのですが、前頭連合野では発達が遅れ、理性やコミュニケーション能力の不足といった事態を招きかねないと指摘されています。

感覚や言語といった特定の機能はこれよりも早く完成しますので、この時期の発達の遅れは障害として残ることになります。では、これとはまた逆に、その年齢を過ぎると習得できない機能というのもあります。
例えば、「絶対音感」といいますのは生後3歳ごろから訓練を始めないと身に付けることはできないとされています。また、生後5歳までに二ヶ国語を習得しませんとバイリンガルにはなれないそうです。
このようなものを「学習臨界期」といい、これが大脳機能の完成時期と関係していると考えられます。実際に行われた視覚学習の実験ですが、生まれたばかりのネコの赤ちゃんに「縦じま」だけを見せて育てますと、ある年齢から「横じま」を認識することができなくなってしまいました。ですが、人間では実験ができませんので、それぞれの機能が何歳ぐらいで完成するのかといったことは、あまりはっきりとは分っていないようです。

>(5)脳について詳しく書いてあるサイトがありましたら教えてください。

ここには行ってみましたでしょうか。

http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/brain/brain/index.h …
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この回答へのお礼

ありがとうございました!

お礼日時:2009/12/26 00:34

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