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No.3
- 回答日時:
「漱石全集」は各社から出版されていますが、岩波書店のものが一番歴史があり、また同書店の創始期に店主の岩波茂雄が漱石から借金をして漱石の「心」を出版したと云う仲ですので、同書店のものは他に比べ頭一つ抜きんでているように思われます。
さて、岩波版の「漱石全集」ですが、最近(と云っても1993年-1999年)に新しいものが出ています(全28巻)。これと従前の昭和51年に出たもの(全17巻)との違いは新たに全面的に校訂をやり直したと云う事です。当然新組ですので、漢字が新字になっています。これが最大の違いです。又、最近でも漱石の遺文や書翰などが発見されたり、発表される事がありそれらも取り入れています。
これはそれ迄の校訂が漱石学の進歩によって古くなったと云う事が理由としていますが、記者は版式の変更も理由にあがると思っています。それ迄の活版・紙型からコールド・タイプにかわったため新たに版組を行う必要が生じたのでしょう。
新発見の資料と云う事は刊行の度に多少なりともあるので、昭和51年版が出るときにも、それ以前の版(昭和40年から刊行のもの-全16巻)の読者のために補遺的なものが販売された事もありました。(抜き刷りのようなものでした)
従って、書誌的な面迄拘泥するならば各版違うものですが、普通に読むのであれば最新版で良いでしょう。
なお、岩波書店からは別に新書版の全集が出ていますが、これは小宮 豊隆編纂で昭和31年に刊行されたものに新資料を追加したものです。
又、正字の方がよければ昭和51年版(17巻)となります。
ご参考にならば幸甚です。
No.2
- 回答日時:
新しい方が註が充実していると思います。
1960年代なら、まだ明治生まれの人が多いし、
明治~戦前の日常生活・家事などは大差なかった筈。
(戦後しばらくは、薪で炊事・風呂、洗濯板で洗濯、
耕運機でなく牛や馬で田畑を耕していましたから。)
つまり、漱石の時代や1960年代には当たり前で、
註など不要だったけれど、1990年代になると、
親も戦後生まれの読者の為に、註が必要になった言葉
があると思います。
また、新しくても旧字・旧かな遣いの全集があります。
私はむしろ、新字・新かな遣いの方が嫌いですが、
若い人には旧字・旧かなだと読めない人もいます。
そちらも気をつけて全集を選んだ方が良いです。
参考に、漱石全集についての質問のURLです。
http://okwave.jp/qa1911267.html
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