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大学の理系学部に所属する教員です。
来年度から一般教養の統計学を担当することになりました。
統計学を担当することはやぶさかではないのですが、学生の所属学部が多様になり、文系学部の学生、特に経済や経営関係の者も馴染めるようにいくつかのケース・スタディの変更を考えています。

現在、時系列分析(AR、ARIMA、Unit root程度)に関するノートを作っているのですが、ここでは株価のデータを利用しようと考えています。そこで質問です。
(1)一般的には東証株価や日経平均を用いることが多いようだが、個別銘柄(例えばA株式会社)の株価データを時系列分析で扱うのは希なのか?
 例えば、企業の不祥事、あるいは業界全体を契印するような企業のそれによる株価の動向、のような個別各論的な分析があってもいい気がするのですが、多くの例題は情景の指数や平均株価が多いものですから。
(2)始値、高値、安値、終値のどれを使うのが一般的か?
 単なる計算問題としての統計学ならばどれでも構わないでしょうが、経済学部生等もいますから、経済学、金融論との親和性を考えるべきやに思います。
(3)株式分解の扱いはどうすればいいか?
 連続して扱ってしまって良いのか?以前、株式分割を半年ごとに繰り返してきた某IT企業の株価の時系列を見たことがありますが、特に何も断っていなかったように思いますが・・・連続した系列として扱っても良いのですか?

A 回答 (2件)

(1)個別銘柄かどうか


個別の銘柄の株価を用いることは正規性とか和分の検定をするという観点からは希ではありません。ただし経済学的な意味ではインデックス(指数)の方が有意味と思います。なぜなら、市場で重要なポジションを占める機関投資家(生保や年金、ヘッジファンド、投資信託など)は個別銘柄に投資するよりも、数十・数百の銘柄からなるポートフォリオで投資し、そのパフォーマンスの優劣を各種のインデックスとの対比で測っているからです。個別銘柄のパフォーマンスをみるとすれば、CAPMとかファーマ・フレンチ(Fama-French)の3ファクターモデル、5ファクターモデルなど価格モデルの有意性をみることが実務的に重要と思われます。
(2)使うデータ
終値が一般的ですが、日中(Intra-Day)の動きを負うにはティックデータとよばれる取引時点での値段を使います。秒単位で変化する値です。正規性の検定などをすると終値ベースではある程度長期間をとれば有意と思いますが、ティックデータを使うと有意でないことの方が多いです。短い時間間隔では価格自体に自己相関があったり二次以上のモーメントで相関があったりするから当たり前ですが。
(3)株式分割の扱い
データを提供している金融ベンダー次第(ブルームバーグ、AMSUS、トムソン、日経フィナンシャルクエスト等)ですが、一応は分割や株式併合、配当落ちなどを調整してあると思います。各ベンダーのデータ作成上の注意をみる必要はあります。

以上、釈迦に説法と思いますがご参考までに
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株は、博打です。


 農作物なら、売る方が貯め込んでも腐らすだけ。買う方も価値があれます。絵なら、私がピカソも物をもっていても猫に小判です。株は、お互いに儲けだけを目的に売買します。誰かが損をしないと、儲かる人がいない仕組みになっています。株券のコレクターを除いて、所持するだけでは、何の価値もないでしょう。普通の経済は、すべての人を満足させるものです。株の取引は、正常の経済活動とは、全く異質のものです。
 学問は、真実を教えます。株の分析で、理論が明らかになっていれば、全員が儲かります。が、失敗した例は枚挙にいとまがありません。株に関する授業では、真実を教えられるとは思いません。明らかに「嘘」であるものを大学で教える価値があるのでしょうか。

 この原因は、株価の原因が多すぎることにあると想います。時系列、すなわち、時間が原因で株価が変動することは小さいでしょう。それより、証券会社の思惑がズーット大きいのでは。

 私が学生なら、「先生の理論で儲けましたか」と訊きます。教える理論が正しければ、教壇に立っているハズはないので、授業を木端微塵にできます。
 昔の一ドル360円のレートは、統計学的に説明可能です。が、株価を24000円と推算しましたが、回復しませんね。人的要因が大きいからでしょう。
 株価に関する分析は、証券会社が山ほどやっています。独自の視点でのご研究の蓄積があるのなら証券会社の上をいけますが、さもないと「生兵法は怪我の元」とかいう諺が浮かんできます。ただ、株価に興味を持つ学生も多いでしょうが。
 時系列で株価を分析している例が多いのですが、今のところ宗教ですね。
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