プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

最近、どこの企業も声高にクラウドクラウドと宣伝していますが、ネットなどで検索すると
「雲(クラウド)の向こう側でコンピュータリソースを気にせずにサービスを受けることができる技術」
などといった記述があります。

これってもう何年も昔から提供されていたことじゃないでしょうか。
GoogleやAmazonがクラウドを売りにしている企業として有名ですが、クラウドコンピューティングが
上記のようなことを指すのであればYahooやマイクロソフトがもう何年も前から提供している
路線探索、株のポートフォリオ、Windows Updateなども
クラウドの向こう側のリソースを利用したサービスだと思います。

また、本当にコンピュータのリソースを意識している人なんて今までほとんどいなかったんじゃないでしょうか。
今までで一般人がコンピュータリソースを意識することと言えば
ハードディスク容量、ネットワーク帯域、ビデオカードの性能などが主なものですが、

ハードディスク容量はもう何年も前からXXGB月YYY円などといったオンラインストレージサービスが立ち上がっています。
ネットワーク帯域はADSLから光になって非常に増えましたが、
だれもそれをクラウドコンピューティングとは呼びませんでした。
ビデオカードの性能に至ってはクラウドコンピューティングでは何も解決しないですよね。
結局エンドユーザの端末のビデオ性能が悪ければいくらサーバ側で描画の処理をやったとしても、
なめらかに表示できないんですから。

「(GoogleやAmazonも含めた)手詰まり感のあるIT企業が需要拡大を目的として作ったバズワードでしょ」
といってしまえばそれまでなのですが、ほんの一部分でもいいので「これぞクラウド!」って例が
あるのであれば教えていただけないでしょうか。

よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

 クラウドコンピューティングの、ほんの一部を垣間見ることの出来る端末が、先日アップルから発売されました。


iPad
http://www.apple.com/jp/ipad/

 多分クラウドコンピューティング時代の端末のイメージは、こんな形になるのではないでしょうか。アプリケーションは、いまのGoogleサイトのように、PCの中にあるのではなく、雲の上にある感じ。

 ビデオカードの性能も、そんなに高くなくていいですよ。Mpeg2が見られる程度で。クラウドが編集して動画として送ってきますから。

 問題は通信速度。いまの無線LANの速度では、まるっきり足りません。ギガビット単位で通信できないと、クラウドの恩恵は受けられないでしょう。速度さえ何とかなれば、これぞクラウドという端末が出てくるのだろうと思います。
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この回答へのお礼

ご紹介ありがとうございます。
iPadは私も知っているのですが、
これは単なる超小スペース型パソコンと変わりないのではないでしょうか。
昔のPalmやPDAをネットに繋げてパワーアップさせたものにしか見えません。
そういうジャンルであればSun Rayの方がまだクラウドコンピューティングに近いような気がします。

ただ、いずれにしても「クラウドコンピューティング時代の幕開け!」などと業界を騒がしていて、
さらにみんながこぞってそれに期待を寄せているのが理解できません。

既存技術の延長ばかりであって、キーワードを掲げてまで
革新的な何かが起ころうとしているのがどうも感じられないのです。

今までにもこういったキーワード先行の技術革新の進化があったのであれば
そういうものなのかな...
と考えるしかないのですが。

お礼日時:2010/02/09 00:47

結局エンドユーザの端末のビデオ性能が悪ければいくらサーバ側で描画の処理をやったとしても、


なめらかに表示できないんですから。

うーん?
滑らかに表示できるか出来ないかは画面の解像度の話だけだけど?

描写機能と3D演算機能を混同されていますね
現在のビデオボードには描写機能のほか
3D演算の機能を持っているので
混同されているのかと思われますが

以前は3Dの演算もCPU側でそれらを行っていました
で、現在はそれをビデオボードが行っているのですが
その演算を他のネットワーク上の余っている
演算能力を割り当てて
個々の端末の能力は上げずに
演算処理能力の向上を行う
ってのが解りやすいかな?

もっと解りやすく言うと
夏休みの宿題を
自分で考えずに
人が解いた答えを
自分の答案に書き込む
(自分は楽だよね?)
それがクラウドです
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この回答へのお礼

ちょっとクラウドと離れてしまうのかもしれませんが、高スペックのビデオカードを積んだデスクトップで
3D Bench Markなどを動かすとサクサク動くのですが、それを非力なノートパソコンから
リモートデスクトップでデスクトップに接続し、3D Bench Markを動かすとカクカクです。
LANですらこれですから、WANがいくら帯域が太くなったとしてもそんなの無理なんじゃないの?
と思ってしまいます。

また、ゲームであればどうでしょうか。
WAN越しの非力な端末で入力した操作情報をNW越しにサーバに送ってサーバでそれに対する演算を行って
その結果をまた描画情報として端末に送り返す必要があります。
WANの帯域がいくら太くてもパケットの往復の速度は限られているので
結局のところ、クラウドでできることに革命性までのものは無いのではないでしょうか。

何より一番言いたいのは、
非力な端末のブラウザから命令を出してサーバのリソースを使って計算させるなんてことは
もう何年も前からやってきたことであって、
何をいまさら「クラウド」とか仰々しいことを言っているのでしょうか?
という点です。

その点について教えていただければと思います。

お礼日時:2010/02/10 00:09

 No.2さんのは、「他人の余ったリソースを利用してしまおう」という発想ですね。

これはグリッドコンピューティングで、クラウドコンピューティングの一種であると、私は考えています。

 私は従来のサーバ・クライアント型システムとクラウドコンピューティングの決定的な違いは、アプリケーションがクライアント側にインストールされているか、クラウドにあるかの差であると考えています。アプリケーションがクラウドにあると、端末はものすごく単純でコンパクトなもので済みます。

 Googleが手詰まり感のあるとお考えのようですが、私はむしろMicrosoftの側に手詰まり感があると感じています。なぜなら、今後Chrome OSが出来た時、クラウドコンピューティングの環境が整っていれば、端末はインターネットブラウザの機能さえあれば良いことになります。ここでもし、Chrome OSが無料で配布されたらどうなるでしょうか。もはやMicrosoft Windowsは無用の長物となり、消え去る可能さえあるのです。Microsoftが最近クラウドの開発に躍起になっているのはそのためです。

 単純な端末のメイン画面には、おそらく、自分でカスタマイズしたアプリケーションのエイリアスが並んでいて、それをタップすることによってアプリケーションを使用するようになるでしょう。そんなイメージに近かったのが、iPadだったのです。

 現在のiPadは、iPhoneをでっかくしたような格好なので、これがそのままクラウド端末にはならないと、私も思います。
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この回答へのお礼

そうですね。
すべての操作がブラウザでできれば確かにクラウドと呼べるのかもしれません。
今の端末はブラウザを起動するためにWindowsやMacの様々な複雑なプロセスや
サービスを起動してあげる必要がありますから。
地球上どこにいてもネットワークに繋がるのであれば「ローカル」なんて概念は無くなりますからね。
パソコンは単なる操作端末でデータを一切持たなくなると。

ただし、それはブラウザが今の複雑さの範囲中ですべてを解決・具現化できればだと思います。
どんどんとネットワーク越しに提供できるサービスのレベルは複雑化し、それにともなって
ブラウザも非常に高度に進化してリソースも必要とするようになってきています。
事実、IEも3の時と比べたら今の8は比較にならないほどプログラム容量も増えていますし、
Googleが誇るブラウザChromeも高速ではあるものの、非常に大量のメモリを必要とします。

結局のところ、OSの機能がブラウザという1つのプログラムに統合されているだけで
見た目が変わってもやっていることは変わっていないような印象を拭いきれません。

Googleが手詰まりがあって、Microsoftは手詰っていないということではなく、
クラウドコンピューティング自体が手詰っている
(既存技術のそれこそマッシュアップなだけであって、繰り返しとなりますが革新的な技術ではない)
と感じています。

サーバクライアント型システムとクラウドの違いはアプリケーションがクライアント側に
あるかどうかが違いますとおっしゃっていますが、確かにそのとおりです。
ただし、この両者の時代の間にはServletやJSPに代表されるWebアプリケーションの時代があって
クライアントにはブラウザしか入れなくてもユーザがクライアントサイドで希望するサービスを
提供できるという時代があったかと思います。

私はWebアプリケーションでは提供できず、クラウドコンピューティングでしか提供できない
ものが何なのかを見つけられずにいます。

お礼日時:2010/02/10 00:24

 確かにおっしゃる通り、現状のブラウザと通信速度で、アプリケーションだけクラウド側に移したとしても、革新的とはいえません。

ですが、OSがブラウザ用に特化し、ブラウザ主体の端末が作られ、ブラウザ自体ももう少し進化し(3Dとか)、そして何より通信速度が現在の100倍くらいになったとき、クラウドの技術は活きてくると思います。

 現在のPCでは、たとえばイラストレーターを使用するのに、アプリケーションをまず店で買ってきて、インストールし、そして起動するたびに1分以上もプログラムをロードするために待たされます。これらのわずらわしさが、クラウドでは、アプリケーションは購入しに行く必要もなく、インストール作業はなく、使用時もクラウドが常に起動しているので待たされません。

 でも、技術的には同じような形(メインフレームのような)でアプリケーションを提供していた時代もあったことも、おっしゃるとおり、事実です。

 ではなぜクラウドは騒がれているのか。
 実の所、騒いでいるのは、現在パソコンのOSのトップシェアを奪っていて設けている企業、マイクロソフトだと、私は思うのです。将来的に、事業を続けられなくなってしまうかも知れないからです。クラウドコンピューティング形態が標準になると、現状のOS事業は確実に衰退します。

 そして代わりに台頭してくるのが、現在Chrome用のOSを作っているGoogleやIBMやサン・マイクロシステムズ。それらの企業は、ビジネスチャンスを狙っています。

 つまり、クラウドは技術的革命要素よりも、経済構造革命的要素の方が強いと、私は考えています。いままでマイクロソフトが儲かるのを、ただ指をくわえて見るだけしかなかった他の企業が、クラウドを唱え、儲けようとしているのです。だから騒がれているのだと思います。

 私も、Webアプリケーションでは提供できず、クラウドコンピューティングでしか提供できない物が何なのかはわかりません。

 ですが、開発競争はもう始まっています。これまで通り、クライアントにアプリケーションをインストールする方法が支持されるのか。クラウドコンピューティングが早期に実現され、支持されるのか。また、クラウドがポシャる可能性も十分あると思います。
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 たびたびお邪魔します。

digitalian です。

 自ら回答No.4を読み返してみて、考え込んでしまい、どうしても納得がいきませんでした。ここは技術者スレです。なのに、クラウドの革新さの結論が経済構造の変化というだけでは、余りにもお粗末過ぎると感じたので、再投稿させていただきます。
 
 ご質問者様の疑問点は、クラウドという技術は別に目新しい事でもなく、過去にもメインフレームコンピュータのリソースをを時分割で貸し出したり、現在提供されている路線探索サービスやServletなどと変わらないのではないかという事だと思います。そしてもし違うのであれば、一例を示して欲しいという事であると思います。
 
 定義に戻ってみると、クラウドとは雲の上からサービスが降りてくるイメージ。私はそれを、「クラウド側にアプリケーションがある」と表現しましたが、本当のクラウドコンピューティングは、さらにくくりが大きくて「アプリケーションをクラウドからダウンロード・インストールして使用する」事も含まれると考えると、現在の携帯電話のアプリなんかは、小さな小さなクラウドシステムであるといえると思います。
 
 しかし、私なりの理想を言わせて頂けるのなら、クラウドからアプリケーションをダウンロード・インストールするのは、反則というか、例外なのではないでしょうか。なぜなら、インターネットからフリーのゲームソフトをダウンロードして遊ぶのと同じだからです。それこそ現状と何ら変わりません。それもクラウドの一種として考えることも、できなくもないんですが…。
 
 私がクラウドと呼びたいのは、クラウドのアプリケーションを利用時に、リアルタイム性が保証される場合です。簡単に言えば、動画編集がブラウザ上だけで可能になった時、クラウドコンピューティングが実現したなと感じます。リアルタイム性があれば、メインフレーム時分割のリソース貸し出しバッチ処理とは、明らかに違うからです。
 
 そのためには、何度も言うように、現在の無線LANの通信速度では遅すぎます。100倍の速度が必要になるでしょう。
 
 そして、ブラウザもご質問者様のおっしゃる通り、現在よりも大幅にリソースを使用して、格段に性能をアップさせる必要があるかと思います。
 
 となると、PCの性能も合わせてUPするのですから、クラウドコンピューティングでない、従来のアプリケーションインストール型のシステムも、使われ続けるでしょう。
 
 結論が先ほどと違ってしまって申し訳ありませんが、今後はクラウドが徐々に勢力を伸ばしながらも、「棲み分け」が進むのではないでしょうか。
 
 ご質問者様、他の回答者様はいかがお考えでしょうか。
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この回答へのお礼

立て続けに投稿ありがとうございます。
「結論が経済構造の変化というだけでは、余りにもお粗末過ぎると感じたので」
ということですが、逆に私はその部分に激しく共感してしまいました。

クラウドが進行して損するのはおっしゃるとおりOSを提供しているMSを始め、
TOSHIBAやAcerといったいわゆるパソコンメーカー、
逆に得をするのがサーバやストレージなどを提供しているIBM、HP、EMC、日立などでしょうか。
もちろんアプリケーションサービスを提供して広告収入を稼ぐGoogle、Amazonも入りますね。

なのでこれまで以上にクラウドという呼び名でWebアプリケーション化、
シンクライアント化を推し進めることで利益を得ようとしている企業の
「経済活動、市場誘導、需要操作」としか思えないのです。
さらにはその利益に群がるデータセンタ事業やグリーンITといったキーワードも
すべてをまとめてクラウドという概念なのかなぁと。

少し面白い話を聞いたので、ここで書かせていただきます。
昨今のパソコンは高性能な割りに非常に手ごろな価格で手に入れることが出来ます
対してサーバというと、もちろん性能も向上していますし、低価格化も進んではいるものの
クライアントのそれには到底及ばず、今までクライアントで提供できていたリソース
をサーバからNW経由でシンクライアントの形態で提供しようとすると3倍以上のコストがかかるそうです。

環境負荷的にも集約した方がずっと悪いそうです。
通常一般的なパソコンの使い方だと、9割以上がCPUアイドル時間であって、
CPUを集約してもディスプレイを集約しない限りはトータルの消費電力は増えるだけだそうです。
(CPUに処理をさせていない時間帯もディスプレイは常に電力を消費しているため)

別にアンチクラウド派なわけではないのですが、
考えれば考えるほどクラウドのいいところって何なんだろう...と思えて仕方がありません↓

いずれにしましても、第三者の方の意見が聞けてとても参考になりました。
ありがとうございます!

お礼日時:2010/02/11 03:23

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