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ヴァイオリン演奏に使われる弓には馬の尻尾が張られています。
これは非常に奇抜なアイデアのように思われます。
何故こんなことが思いつかれたのか気になって仕方ありません。
そうこうしているうちに、どうやらこのアイデアは、
その昔中国大陸で活動していた遊牧民族から発したらしいということが分かりました。
つまりヴァイオリンという楽器のそもそもの由来は、
遊牧民族だったらしいのです。
これが分かりますと、
遊牧民族にとっては、武器としての弓と馬は非常に身近な存在だし、
あるいは弓のつるとして馬の尻尾も使っても不思議はないとも思えてきます。
そこでお聞きしたいのです。
武器としての弓の歴史の中で、
そのつるに時として馬の尻尾を張るということがあり得たのでしょうか。
よろしくお願い致します。

A 回答 (2件)

これは十分にあり得たでしょう。


馬の尾の毛は強靭でなかなか切れません。遊牧民のすむゲルの周囲を締める3本のベルトは馬の尾を編んで作ったものです。湿度で伸び縮みしますがゴムのように伸びる物ではありません。いろいろ試行錯誤のなかで
馬の尾を使う事はあったでしょう。ちなみに投石機(カタパルト)のねじり紐は女性の髪の毛をつかってます。中世の女性が髪の毛を長くしていたのは、いざとなったときこれに使うという目的もありました。

バイオリンは中世に登場していますが、擦弦楽器はもっと古くからありクランクと回転盤と鍵盤で構成された非常に複雑な弦楽器、ハーディガーディは11世紀には出ていますから、それ以前に弓弦楽器はあったと考えて良いでしょう。ただ、ローマまでさかのぼるかどうかはわかりません。

武器の弓に話を戻しますが、弓はその土地でとれる最適の材料で作られました。日本の弓は世界一長いですし武士は馬上でそれをあつかいますが、これは動物材料が少なく植物材料で作らざるを得なかったので、弓のしなりを大きくするためにタケを使い、結果的にスパンを長くせざるを得なかったわけです。なので、確認は出来ませんが様々な材料の中で馬の尾というのは比較的有望な材料であったと思います。

この回答への補足

shizumoさんご回答誠にありがとうございます。
馬の尾毛を武器の弓に使った可能性大ありというご意見心強く拝見しました。
ヴァイオリンの弓で単に弦を擦っても音は出ず、
毛に松脂を塗って初めて音が出ます。
またたとえ松脂が塗られた毛で弦を擦っても、
必ずしもいい音は出ず、熟練を要します。
なのでだれかが単なる思い付きで、
馬の尾毛でちょっと弦を擦ってみたらいい音がしたので採用した、
という単純なことではないような気がしていました。
まず常に馬の尾毛が張られた弓が日常的に存在し、
松脂もごく普通に塗られていたという環境があったに違いないと思ってました。
そのようなごくありふれた環境の中で、
当時はまだ棒で擦っていた擦弦楽器が身近にあれば、
これを弓で擦ってみた人が出現するのはごく自然だという気がします。
推測ではありますが、大いに可能性はあったということ、
確信しました。
ありがとうございました。

補足日時:2010/02/27 04:50
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 馬の尻尾の毛を使うことって、むしろ当然のアイデアではないでしょうか。


武器としての弓は紀元前から存在しますが、弓と弦の接着に用いるニカワは
動物の腱などから煮出したコラーゲンです。肉食文化では動物の皮や骨を
さまざまな用途に活用しており、毛織物も昔から普及しています。

 ヴァイオリンの弦が遊牧民族由来というのも、疑問です。ヨーロッパで
飼育されている馬はアジア由来ではなく、アラブ由来です。ヴァイオリン
自体、中世のイタリアで開発されたらしい( 実際のところは未判明 )ので、
モンゴル民族などと結びつけるのはかなり難しいと思います。

 また、武器の弓に馬の毛を使ったかどうかですが、その可能性はほぼ
ないでしょう。もしかして、弓に張る弦ってゴムのように伸び縮みすると
思っていませんか? 実は、弦はほとんど伸びません。矢を射るパワーは
弓本体のしなりが生み出します。だから弦は鋼鉄線でもいいくらいです。

 もし弦に馬の毛を張ったら、すぐに切れていまい、使い物にならない
でしょう。実際、弦に多用されていたのは動物の腱です。適度な柔軟性が
あり、伸ばしきればそれ以上伸びることはなく、ニカワとの接着性が高い
ので強固な材料とも言えます。

この回答への補足

nidonenさん、ご回答誠にありがとうございます。
ヴァイオリンの発祥地はおっしゃる通り北イタリアで、16世紀の初め頃突如として完成された形で出現した、とされていて謎に包まれています。
しかし、馬の毛の弓で弦を擦って音を出す楽器は、中国の二胡や胡琴、あるいはモンゴルの馬頭琴などに11世紀から13世紀にかけて出現しているとされています。また、その前身は中国において7世紀頃に出現しているらしく、馬の尾毛ではなく竹のような棒で擦っていたらしい。
こう見てきますと、中国の擦弦楽器が最初は棒のような物で擦っていたのが、約400年かけて馬の尾毛に変わり、その文化が中国大陸に活動していた遊牧民によって西に伝わり、更に約300年位かけてイタリア方面に伝わった・・と考えられます。
で、私が注目するのは棒で擦っていたのが馬の尾毛に変えたのが、
遊牧民族であったのではないかということです。
実はヴァイオリンの弓で弦を擦って音を出すには、弓の毛(馬の尾毛)に松脂を塗らねばなりません。それは武器の弓を扱う人々にとっては、てぐすねを引くという言葉にもありますように、松脂(くすね)は非常に身近な存在で、弓のつるにも補強の意味で良く松脂を塗るらしいですね。ですので、もし武器の弓に馬の尾毛を張ることがあれば、馬の尾毛に松脂を塗るということはごくありふれた日常のことであったということになります。そこのところを確認したかったので質問させて頂いたという訳です。
少し長くなって恐縮ですが、御説ではそれはないということですね。
素人考えで申し訳ありませんが、
子供用の訓練用・・でも使い物になりそうにないでしょうか。
お考えお聞かせくださいませ。

補足日時:2010/02/25 02:22
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