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数学的帰納法の問題です

任意の自然数a,bについて、
a<b,b<a,a=b
のうち、ただ一つが成り立つことを数学的帰納法を用いて証明せよ

ただ一つが成り立つことを数学的帰納法から導くイメージがつかめず、なかなか証明方法が思いつきません。

ぜひこの証明方法を教えてください。よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

このような導き方はいかがでしょうか。



自然数a,bがともに1以下のとき、a<b,b<a,a=bのうち、ただ一つが成り立つ
自然数a,bがともにk以下のとき、a<b,b<a,a=bのうち、ただ一つが成り立つと仮定する。
さて、自然数a,bについて、自然数a,bがともに(k+1)以下とする。
・自然数a,bは、ともに(k+1)と等しい
・自然数a,bは、ともに(k)以下である
・自然数aは、(k+1)と等しく、自然数bは、(k)以下である
・自然数bは、(k+1)と等しく、自然数aは、(k)以下である

自然数a,bは上記のいずれかであるから、
(中略)
自然数a,bがともに(k+1)以下のとき、a<b,b<a,a=bのうち、ただ一つが成り立つといえる。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。とても参考になります。

お礼日時:2010/04/21 19:36

それには、まず、


「自然数」の定義と、「自然数の大小」の定義を
与えなければ、証明が意味を成さない。
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*)すくなくとも私は「理解してもらいたい」との思いで回答しています。


レポート等へ丸写しして提出するようなことのないよう希望しています。
その意味で理解できたところ、分かりにくかったところなど補足して
もらえたらうれしく思います。


先問と同様、後継関数はsを用います。
大小の定義は、∃c、a+c=b ⇔ a<b でOKですよね。
加法の定義は、
 ・a+1=s(a)
 ・a+s(b)=s(a+b) でOKですよね。



(大きな方針)
aに関して数学的帰納法でしめしましょう。
a<bまたは、a=bまたは,b<a が成り立つとき
・少なくとも、s(a)<bまたは、s(a)=bまたは,b<s(a) が成り立つ。
・a<b、a=b,b<a の2つ以上が同時に成立することはない
 の2段階に分けて示しましょう。


--
既知の定理として次を利用します。
・交換則(可換性) a+b=b+a
・結合則 (a+b)+c=a+(b+c) 
・後継関数sの逆像の存在 c≠1 ⇒ ∃c’,s(c’)=c
  (これは数学的帰納法の公理から容易に示せますよね)
これらは証明済みとします。 

--
1)a=1のとき。
1-1)b=1なら a=bが成り立つ。
1-2)b≠1なら ∃c、s(c)=b
 1+c
 =c+1  ・・・可換だから
 =s(c) ・・・加法の定義
 =b
 すなわち 1+c=b なので 1<b
 以上より、a=1ならばa=bまたはa<bのいずれかが成り立つ。

2)aに関して、a<bまたは、a=bまたは,b<a が成り立つと仮定する。
2-1)a<bが成り立つとき 
 ∃c、a+c=b
2-1-1)c=1のとき
a+1=b より
s(a)=b  が成り立つ
2-1-2)c≠1のとき
∃c’、s(c’)=C
s(a)+c’
=c’+s(a) ・・・可換だから
=s(c’+a) ・・・加法の定義
=s(a+c’) ・・・可換だから
=a+s(c’) ・・・加法の定義
=a+c     
=b   より、s(a)+c’=b すなわちs(a)<b が成り立つ

2-2)a=bが成り立つとき
s(a)
=a+1
=b+1  より b<s(a) が成り立つ

2-3)b<aが成り立つとき
∃c、b+c=a
s(a)
=a+1
=(b+c)+1
=b+(c+1)
=b+s(c)  より s(a)=b+s(c) すなわち b<s(a) が成り立つ

以上より、a<bまたは、a=bまたは,b<a が成り立つとき
    s(a)<bまたは、s(a)=bまたは,b<s(a) が成り立つ


3)a<b、a=b,b<a が同時に成り立たないこと
3-1)a<b かつ a=b とすると
a<bから∃c、a+c=b より
a+c=a
一方任意のxについて a+x≠a (先問参照)より矛盾。従ってa<bかつa=bとはならない。
3-2)b<a かつ a=b も同様に成り立たない。
3-3)a<b かつ b<a とすると
∃c、a+c=b
∃d、b+d=a

=b+d
=(a+c)+d
=a+(c+d)   ・・・・結合則
一方任意のxについて a+x≠a (先問参照)より矛盾。従ってa<bかつb<aとはならない。
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この回答へのお礼

また私の質問に答えてくださりありがとうございました。a<b,b<a,a=bがただ一つ成り立つという所を、必ずこの条件のうちのどれかが成り立ち、同時には成り立たないと考えれば良かったんですね。あと、矛盾を導くことも証明ではやはり大事なんですね。長い回答していただきありがとうございます。

お礼日時:2010/04/21 19:28

前言を反省して、自然数の定義に依らない証明 :



順序関係 a≦b が与えられたとき、派生して、
a≧b ⇔ b≦a,
a=b ⇔ (a≦b かつ a≧b),
a≠b ⇔ (a=b でない),
a<b ⇔ (a≦b かつ a≠b),
a>b ⇔ (a>b かつ a≠b)
にて、諸関係を定義する。

定義により、a<b, a=b, a>b が
重複して成立しないことは自明。

もとの a≦b が全順序であれば、
三つのうちのどれかは成立する。
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この回答へのお礼

すいません。わざわざ回答してくださりありがとうございます。そのような考え方もあるんですね。

お礼日時:2010/04/21 19:31

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