

No.4ベストアンサー
- 回答日時:
既に御回答が出揃っていますが、誤解がある様なので。
>カーボン(炭素素材)は現在、「ドライカーボン」と「ウェットカーボン」がありますが、
ドライカーボンとウェットカーボンの違いは、オートクレイブに入れるかどうか?だけではありません。ウェットカーボンと同様のレイアップ(積層作業)をしてオートクレイブに入れることもありますが、それではドライカーボンの様な強度が出ません。
※まずガラスでもカーボンでも、FRP(繊維強化樹脂)というモノの特性を知りましょう。
基本的には繊維の引っ張り強度が製品の強度になります。が、繊維だけだと単なる布なので、圧縮や曲げがヘナヘナになってしまいエンジンフードやドアは作れません。そこでマトリックス(繊維同士を固定するモノ)として樹脂を繊維に浸み込ませて固めます。極論すると、樹脂は繊維がバラけない様にするだけなので、少しだけ浸み込んでいればOKです。
つまり、製品の強度は可能な限り樹脂が少ない方が高く(その分軽く作れます)、浸み込ませた樹脂が多いと単なるプラ板に近くなり、製品強度が落ちて厚みが必要になるので重くなります。
※で、ウェットカーボンですが、そのの製作工程は、基本的にはガラス繊維(GFRP)と同じです。ウレタンかエポキシ樹脂を型にハケやローラで塗り、繊維を貼り込み、また樹脂を塗って繊維を貼りこんで・・・と手で積層(ハンドレイアップ)します。この作業では塗り込んだ樹脂をローラで絞り出しながら進めますが、それでも製品の樹脂含有量は30%を切れません。(無神経に貼り込むと樹脂が40~50%に達します。)
これをオートクレイブに入れても、ウェットカーボンなりの強度の製品にしかなりません。
※ドライカーボンでは、プリプレグというカーボン繊維を使います。これには予め熱硬化樹脂(熱をかけると溶けずに硬化する樹脂)が浸み込ませてあり、ハケでの樹脂の塗り込み作業は不要です。プリプレグは含浸樹脂量が正確に決められており、製品の樹脂含有率は15%ほどにしかなりません。(故にCFRPとしては最高の強度が得られます。)
このプリプレグを型に積層し、オートクレイブで圧をかけながら硬化させたモノがドライカーボンであり、F1などの部品はほぼ例外なくドライカーボンで出来ています。
ついでに全くの余談ですが。
レーシングカーでカーボン繊維が使われ出した頃は、『ドライカーボン』『ウェットカーボン』などという呼び方はしていませんでした。ドライカーボン=『プリプレグ』、ウェットカーボン=『ハンド・レイ』と呼び分けていましたが、いつからドライ/ウェットと呼び分ける様になったんでしょうね?カーボンモノコックが出始めた25年ぐらい前にレーシングカーを設計していた自分には、未だにドライ/ウェットという呼び方がシックリ来ませんが・・・。
・・・っというワケで前置きが長くなりましたが、やっと回答です。
>あれもカーボン素材なんでしょうか?
皆様御回答の様にゲルコートか塗装の可能性がありますが、そうしますと繊維は見えないのでカーボンかガラスか、は判断出来ません。
ただひとつ言えるのは。
上述した作業工程でお判りの様に、ドライカーボンではゲルコートを使いません、っと言いますか、プリプレグでは使う余地がありません。
その黒い面がゲルコートなら、例えカーボン繊維が使われていても、プリプレグ(ドライカーボン)ではないでしょう。ハンドレイ(ウェットカーボン)だと思います。
ありがとうございます。
非常に参考になりました。
樹脂の差だけだと思っていたのですが、繊維自体も違うのですね
> レーシングカーでカーボン繊維が使われ出した頃は、『ドライカーボン』『ウェットカーボン』などとい>う呼び方はしていませんでした。
一説では安い「ウェットカーボン」を高く売りたい業者がそういう呼び名を付けたらしいです。
No.3
- 回答日時:
ドライとウエットの製作工程の違いは、真空引きしてオートクレープに入れるかどうかの違いです。
http://www.p-motion.com/cgi-bin/p-motion/siteup. …
http://www.p-motion.com/cgi-bin/p-motion/siteup. …
見た目は似ていても、叩いた時の音が全く違います。
そこがドレスアップ用パーツか、チューニングパーツかの違いです。
ありがとうございます。
ドライにしてもウェットにしてもカーボン繊維が外から見えるはずなのに、それが見えないタイプのものがあるのを不思議に思い今回質問しました。
>見た目は似ていても、叩いた時の音が全く違います。
おそらく素材の厚さによる音の違いではないでしょうか。
見た目ではほとんど区別できないと聞いたことがあるので、判別する方法としては有効そうですね。
No.2
- 回答日時:
それは黒のゲルコート仕上げじゃないですか?
・
カーボンに限らずFRPのボンネット等を作るときには、ゲル状の樹脂をメス型にコーティングしてから成型します
そうしないと繊維が露出したりして綺麗に仕上がらないし、塗装するにも都合が悪いからです
・
そのゲル状の樹脂に透明な樹脂を使えばカーボンの繊維が見えるような仕上げになるし、黒を使えば質問者さんが見掛けたようなつやの無い黒になります
ただ、つやが有るか無いかは最終的にバフで仕上げるかどうかで決まります
カーボンボンネットを購入するような人は、カーボンである事を強調したいので透明なゲルコート仕上げが多いのではないでしょうか
ゲルコートは傷が付きやすいので、最後にクリア塗装がされていると思います
・
私が車に乗り始めた頃は、CFRP(カーボンファイバー)なんてものは一般的でなかったので、GFRP(グラスファイバー)しか無かったですね
その頃は、殆どのパーツが白のゲルコート仕上げでしたよ
ありがとうございます。
カーボン素材はそのままでは繊維が見えるはずなので、仰る通りゲルコート仕上げをしているみたいですね。
自分が見たタイプのボンネットは、単純につや消しの黒の見た目がカッコいいからかも使っているだけなのかもしれません・・・(笑)
No.1
- 回答日時:
はじめまして
ボンネットを黒くするのは 昔 ラリー車がボンネットの反射を嫌って黒くした名残では無いでしょうか?
基本 カーボンはドライでもウエットでも 「繊維をプラスチックで固めている」と言う事ですので
塗装をしなくては表面がすぐに紫外線で痛みます。
そこで クリアー塗装を行い「俺はカーボンパーツを使ってるぞ」レベルの自己主張としか考えられません。
チューニングショップのデモカーでカーボン丸出しの車はあまり見ませんよね(笑)
レースカーでも外装はスポンサーロゴやイメージカラーで塗装をしても内装はカーボンむき出しと言う
映像を良く見ます。
また、最近では FRPに一枚だけカーボンを張った物が主流です。
ボンネットをフルカーボンで作った場合ウン十万円もします。
F-1のフロントウイングなどは数百万円もしますよ・・・
結果 「カーボン風」の商品が出て それすら買えない人はボンネットだけを黒くして「昔のレースカー」風にしてるんでは無いでしょうか・・・
参考URL:http://oshiete.goo.ne.jp/qa/87082.html
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