No.7ベストアンサー
- 回答日時:
絶対音感についての誤解は耐えませんね。
>雑誌の取材等でそういったことに触れるのはNGというようなことを聞いたことがあります。
私は業界は長いですが、そのような話は聞いたことがありません。しかし、音楽関係の雑誌や放送でそのような質問をすることは、質問者自ら「私は音楽に素人です」ひいては「私はバカです」と言っているのと同じなので、そのような質問をする人は居ないと思います。
「絶対音感」というのは、聞こえた音について、ノーヒントで「周波数が判る」というだけのことです。
「その音は440ヘルツです。」という代わりに、「その音はA(アー)です。」と言っているだけのことです。
その能力というのは、モノサシを使わずに、目で見ただけで物の長さがピタリと言い当てられる能力とまったく同じです。例えば1円玉を見て、「その直径は2センチです!」と言い当てられる能力です。
モノサシ不要で寸法が正確に言い当てられると何が得になるでしょうか?
その能力だけで優秀な大工になれたり、設計技師になれるとでも思われますでしょうか?
あるいは、その能力がないと優秀な職人にはなれないとでも・・・
「絶対音感」の有無もまったく同じです。
音の高さがチューナー不要で言い当てられるとして、それが「音楽」とどのような関係があるのでしょうか?
業界の人ならそんなことは常識以前の問題ですから、アホらしくて質問もしなければ応えもしません。
音楽関係の取材で、音楽に関係の無いことを聞いても仕方がありません。
音楽で必要なのは、「相対音感」と言って、「キー」という概念を中心に、楽曲中の音や和音を聞けば、その音の役目や機能が「観念として判る能力」です。
一流の音楽家で相対音感の無い人はいませんが、絶対音感のある人はとても少ないと言われています。
もちろん音大の入試には絶対音感の試験などはありません。もちろん、聴音書き取りの試験はありますが、すべて課題演奏の前に、その課題の主和音を鳴らし、課題のキーを確定させてから課題の演奏に入ります。
音楽家に絶対音感が必要であれば、入学試験に「絶対音感の試験」というのがあるはずですが、そのような課題は世界中どこを探してもありません。
それは絶対音感が「音楽」には邪魔になる場合が多いからです。
基本ピッチというのは、地域によって違い、また時代によっても流動的に変わっています。例えば国際為替相場のようなものです。流動的なものを扱うときに、絶対的に固定された概念は邪魔になるということです。
また、アドリブで他人の鳴らした音をすぐ真似できるのは、絶対音感と何の関係もありません。
それは、ただの音感です。
No.6
- 回答日時:
特にタブーではないと思います。
なぜなら、絶対音感がある事と、優れた演奏ができる事は別だからです。実際、私の周りの優れた演奏家の中にも絶対音感のない方もいらっしゃいます。私にも絶対音感がありますが、演奏する際、便利に感じる時と不便に感じる時(アンサンブルや移調の時)と両方あります。あって善し悪しは楽器や演奏分野にもよるのでしょうね。絶対音感は、幼少からピアノやソルフェージュなどの勉強をしていると自然に身につくものですから特別な能力という訳ではありません。巷で絶対音感がこんなに話題になるのもなんだか変な感じです。ただ演奏家は「絶対音感があってすごいですね」なんて言われても全く喜ばないでしょうし、もし生演奏を聴くかれる機会がありましたら、是非の演奏の感想でも話してあげてください。No.5
- 回答日時:
特にタブーではないと思います。
なぜなら、絶対音感がある事と、優れた演奏ができる事は別だからです。実際、私の周りの優れた演奏家の中にも絶対音感のない方もいらっしゃいます。また私にも絶対音感がありますが、演奏する際、便利に感じる時と不便に感じる時(アンサンブルや移調の時)と両方あります。善し悪しは楽器や演奏分野にもよるのでしょうね。絶対音感は、幼少からピアノやソルフェージュなどの勉強をしていると自然に身につくものですから特別な能力という訳ではありません。巷で絶対音感がこんなに話題になるのもなんだか変な感じです。No.4
- 回答日時:
そういう「タブー」があるかどうかは知りませんが、確かに「絶対音感」という言葉が独り歩きしていますね。
「絶対音感がある」というと「すごーい↑」、「ない」というと「なーんだ↓」みたいな風潮があるかもしれません。では衝撃の事実を申し上げましょう(笑)。絶対音感というのは、特殊能力でも何でもありません。ヤマハ音楽教室に通っている子供なら誰でもできることです(笑)。
私はエレクトーンを習ってたんですが、音感テストのときはピアノを使うんです。はじめのうちは、先生が最初にドレミファソラシドを鳴らしてくれて、それからポーンと一音だけ鳴らすのを聞いて、生徒が「ド」とか「ファ」とか当てるんです。この段階ではまだ相対音感です。最初に基準になる音を聞いてますから。でもずっとやってると、最初にドレミファソラシドを鳴らさなくても、いきなりポーンと弾いた音を聞いただけで当てられるようになります。それがコンスタントにできるようになれば絶対音感ってわけです。感覚的には、ピアノの音が、あたかも「ドー」とか「ソー」と歌ってるかのように聞こえる感じです。練習すると、和音とかも当てられるようになります。
私は真面目な生徒ではなかったので、黒鍵が入ってくると怪しかったですが、全くできない生徒は一人もいませんでした。だから、何年か前に最相葉月『絶対音感』という本がヒットしたときには、「へえー、こんな当り前の能力を珍しがる人もいるんだ!」と驚きました(笑)。
また、子供でないと身に付かないというのも迷信です。中学か高校ぐらいからギターを始めた人で、耳で聞いた音をすぐにギターで真似する人がいるでしょう。テレビから聞こえたジングルの音をギターで弾いてみせたりとか。それも一種の絶対音感ですよ。そういう人は楽譜が読めない人が多く、CDで聴いた演奏を耳コピーしてるうちに、そういう能力が身に付いたわけです。
絶対音感があると何の役に立つかと言うと、例えば、即興でセッションするときですね。仲間がアドリブで弾いたギターの音を聞いて、それをすぐにキーボードで弾いてみせたりすると、盛り上がります。つまり、ジャズやロックの演奏家には必要なものです。
クラシックの演奏家は通常、楽譜を見ながら演奏しますから、絶対音感というものは必要とされません。ですから特に練習することもないでしょう。けれど、その気になって練習すれば、すぐに身に付くと思いますよ。
No.3
- 回答日時:
全く存じませんが、もしそうだとしても「マナー」という観点から考えると妥当だと思います。
もしその「タブー」を知らないとしても、たぶんある程度空気の読める人間であれば、聞かないと思いますよ。
それは、大勢が見ている場で著名人に「どこの大学を出てられますか?」とか「どんなお家柄ですか?」と質問するのと同じだと思います。その人の今の仕事や能力の評価には全く関係ない情報なのに、それを言うことで世間的評価に影響するという現実は確実にあるでしょう。
大衆というのはそんなに利口な人ばかりでもないです。例えば単に「画家」と言うよりも「科学や医学に通じた画家」(あえて誰とは言いませんが)、単に「芸能人」と言うよりも「東大を出たインテリ芸能人」と言った方が、その人の仕事ぶりに対する世間の意識評価が高くなったりする訳です。
絶対音感の有無もそれの1つで、作曲家や演奏家としての評価に全く無関係にも関わらず、「音楽家としての評価」のバロメータにしてしまう人が少なからずいるのは現実のように思えます。あるいは「この人プロなのに絶対音感すら無いの? 私でさえあるのに」なんて酷い誤解をされる可能性も・・。
なので、(本当にその人の評価基準になり得る情報ならまだしも、)公の場で絶対音感の有無を聞くのは、時としてナンセンスな営業妨害になりかねないのではないでしょうか。まぁある程度状況分析出来る人間なら、自分で気を利かせて控えるべきという話ですね。音楽に疎いインタビュアーほど安易に聞いてしまいそうですね・・・。
No.2
- 回答日時:
語っても、無知または全く誤った概念を正しいと信じ切っている一般ピープルが、身勝手な誤解をしてあとあと問題が起きるばっかりなので、雑誌側も本人側も双方で「自己防衛」のために、最初から話題として避けているってのが概ねの背景でしょう。
No.1でも触れられているとおり、絶対音感の有る無しと演奏者の技量才能とは全く無関係という事は、まともに楽器演奏に携わっている人間ならプロアマ問わず周知以前の事実なんですが、「一流演奏者は絶対音感があるに違いない/有って当たり前」とか「絶対音感がないとそもそも一流演奏者になれっこない」という『都市伝説』を堅く信じきっている一般ピープルが、自称クラッシックファンの層にも大量に棲息しているので、話題にしたら話がややこしくなるだけで、百害有って一利もないからです。
「絶対音感至上主義」の連中は、何を言っても自説を曲げずやかましいだけなので、相手すんのが面倒ですからね。
まともに楽器演奏に手を染めた奴なら、イヤでも誰でもわかる真理…絶対音感より「正確な相対音感の方が遙かに大事(←これは、一流奏者は間違いなくこの上なく優れている)」だし、なまじ絶対音感を持っていると実演奏活動では音感修正に常人より神経を使って大変だ=むしろ不利になる事の方が多いってのもあるんですが、楽器を弾ける/結構高名なスクールで習ってた…なんて人でも、中途半端なレベル止まりの人では、レベル的にそれに気が付くに至らず「絶対音感至上主義」のまま、知ったかぶりな論客と化している人が多いですから、その手の出版業界にしてみたら非常にやっかいな存在です。
ただ、そういう中途半端な存在が、雑誌の購読層に大きなウェイトを占めているので、儲けのためには邪険にはできない。なので、話題として封印するのが一番の対策だろうと思います。
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