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アメリカがイスラム原理主義教団を攻撃しない理由は?

タリバン及びアルカイダはサウジアラビアのイスラム原理主義教団ワッハーブ派が支援しているという説があります。
この説が正しいならなぜアメリカはその教団を攻撃しないのでしょうか?
あるいはこの説は間違いなのでしょうか?

A 回答 (2件)

その説の真偽はさておいて。



「攻撃」というものが武力攻撃ならば当たり前かと思います。
仮にも主権国家の住民を他国が武力攻撃をすると言うことはその国に交戦権を行使することになります。要するにサウジアラビアと戦争です。そのメリットとデメリットを考えれば当たり前でしょう。

もしも「攻撃」というものが情報戦なり、経済的に日干しにすることならばもうやっているでしょう。ただし、その場合は他のイスラム諸国を刺激しないためにも隠密裏にやる必要があります。

ただ、戦略論としてアメリカがこれ以上作戦正面を増やすことができないことも事実と思います。戦略に劣る者は大概負けますから。

以上、ご参考になれば
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この回答へのお礼

回答有難うございます。

>もしも「攻撃」というものが情報戦なり、経済的に日干しにすることならばもうやっているでしょう。ただし、その場合は他のイスラム諸国を刺激しないためにも隠密裏にやる必要があります。

確かにアメリカから教団またはサウジ政府への批難は聞いたことがありませんので支援は無いのかなという気もします。
ただ、ゲリラ戦とはいえタリバンが外国の支援無しにアメリカを相手に9年間も戦えるのか疑問です。

お礼日時:2010/09/18 08:46

アメリカ人を「単細胞」だと批評したのは、つい最近の小沢氏ですが、そのアメリカが外交で成果を収めた国があります。

それが「サウジアラビア」です。

サウジアラビアという国を簡単に説明すると、支配者がサウード家、国教がイスラム教のワッハーブ派という体制です。(サウジアラビアを日本語に直訳すると「サウード家のアラビア」となる)

サウジアラビアはイスラム教の聖地メッカを抱えています。
ワッハーブ派を攻撃するということは、その保護者であるサウジアラビアを攻撃することであり、それは聖地メッカの攻撃も含まれるため、その戦争は即座に現代の十字軍戦争とイスラム教徒に受け取られ、キリスト教対イスラム教の全面対決への発展となりかねません。
少し国際政治に通じている人であれば、悪手中の悪手であることは自明なのです。

では、そういう厄介な国であるサウジアラビアをアメリカがどうやって抱き込んだかといえば、それは石油ビジネスでした。
ご存じのように、サウジアラビアは世界一の産油国です。
そのサウジアラビアの石油にアメリカの石油業界が近づき、お互いに大儲けしました。
ビジネスでWin-Winの関係を築くことで、アメリカとサウジアラビア王家の関係を、切っても切れなくしたのです。

そのサウジアラビアを、ビジネスだけでなく政治面で優遇したのが、ブッシュ家です。
アメリカは中東ではイスラエルを重要視しましたが、ブッシュ父だけは例外でした。
彼の中東外交は、私の個人的見解ですが、サウジアラビアの権益保護を中心として動いています。
イラクの独裁者フセインが周辺の国に脅威を与えるようになった時、こっそりサウジアラビアとイラクの国境にアメリカ軍の駐屯基地を作りました。湾岸戦争では、クウェートを占領することでサウジアラビアを威嚇したイラク軍を追い払い、スカッドミサイルを撃ち込まれたイスラエルに外交圧力を加えて反撃を許さなかったのも、ブッシュ父の仕事です。

9.11事件の後、ブッシュ家とビンラーディンのつながりを指摘し、彼らが共謀していたという陰謀論が一時期広まりましたが、あれはビジネスの関係を知れば、当たり前のことです。
アメリカで石油ビジネスを手がけていたブッシュ家と、サウジアラビアの豪商ビンラーディン家にビジネスでつながりが出来るのは、上記の事情を知れば自明のことです。
むしろ、ビンラーディン家の跳ねっ返りであるウサマ・ビンラーディンが、実家から勘当されたも同然の方に着目すれば、裏の事情については察しがつくことでしょう。


話が長くなりましたが、アメリカはサウジアラビア王家の方を手なずけることで、ワッハーブ派が本来もっている負の側面を押さえ込む戦略をとり、それはサウジアラビア国内ではほぼ達成しています。
しかし、ワッハーブ派の国外への影響力までは抑え切れていないのも、また事実でしょう。
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この回答へのお礼

回答有難うございます。

>アメリカはサウジアラビア王家の方を手なずけることで、ワッハーブ派が本来もっている負の側面を押さえ込む戦略をとり、それはサウジアラビア国内ではほぼ達成しています。しかし、ワッハーブ派の国外への影響力までは抑え切れていないのも、また事実でしょう。

サウジアラビア国外の一部のワッハーブ派がタリバン等を支援している可能性があるということですね。

お礼日時:2010/09/18 16:27

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