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人民元の自由化について教えて下さい(経済素人です)


「人民元の自由化」という話をよく聞きますが、
どういうことで、何が問題になっているのか
教えてほしいです。


少し調べてみたところ、
どうやら、人民元はいくつかの通貨のレートを平均して
決まっているのだけど、最近、その人民元のレートが
本来あるべきレートから比べて不当に安くなっていて、
貿易の際に中国に有利(販売価格を安くできる)というのが
問題になっているということのようです。


しかし、
・複数通貨の平均でレートを決めるといっても、実際に
 人民元を売り買いする人たちが、そのレートを守る
 とは限らないのでは? 中国政府は、世界中の人達に、
 どうやってそのレートで取引させているのか(勝手に
 違うレートで取引したら、罰則がある?)

・平均して自動的に決まっているなら、それが市場の
 総意ということなので、(アメリカが?)それを不当に
 安いと言うのは、アメリカの勝手な言い分なのでは?

という点がとくによく分かりません。


教えていただけると嬉しいです。

A 回答 (6件)

全然自由化にはなっていません。


「柔軟化」とか中国当局は言っていますが、しっかり為替操縦は続けています。

通貨バスケット制を導入するまで、中国はドル相場に人民元を連動させる「ドルペッグ制」を採用していました。
しかも、購買力平価を下回る人民元安に固定して自国の輸出競争力を高め、実質的ダンピングにより輸出相手国の産業に打撃を与えるだけでなく、メキシコ、ブラジルなどより有利な為替誘導により競合する輸出国も叩いています。

しかしながら、中国人民銀行は為替操縦のため大量の人民元を発行して市場に供給することによりインフレ圧力が高まってきました。(中国のM2は9兆5000億ドルもあって、GDPで3倍のアメリカに比べても1兆ドル多い。これはGDPの1.9倍であり、日本のバブル時でも1.13倍であった。)
そして、自国通貨を安くしすぎたためエネルギー輸入が高くつく結果となりました。
さらにアメリカだけでなく他の国からも非難されるようになり、摩擦が強くなってきました。

そこで、ドル、ユーロ、円、などと通貨バスケットを組んで変動させることにしました。ドルに対しては1日の変動幅±0.5%、通貨バスケットに対しては±3.0%の範囲で変動相場を取ることにしました。それを超えて変動するようであれば、中国当局が為替介入してその範囲内に収めるものとしたのです。
このようにして人民元相場を柔軟に変動させるとしました。

一見、公正な制度に移行したように見えるのですが、この時期ユーロ安が急激に進行しました。対ドルに固定していたらユーロに対して高くなりヨーロッパへの輸出競争力は落ちたため、ユーロも取り込んだほうが中国にとって有利となります。
ユーロ安にも連動させると、ドルに対してさらに人民元安となる可能性もあります。
しかも、相変わらず中国当局は介入を続け、非常に緩やかにしか変動していません。
それじゃあ話が違うとアメリカは激怒するかと思ったら、意外と怒っていないようです。
為替操縦をしていること自体には、依然として不満を表明しているものの、一応制度的に形になってきたことには満足しているようです。
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有る意味本当の自由化を行ってます。


幾ら介入するかは中国の自由。嫌なら、アメリカが元を買い続ければ良いだけの事。
日本も同じように円安競争に参加すれば景気は良くなります。
大体中国に文句言えるわけ無いでしょう。
アメリカ自体も大量にドルを刷って為替操作しているのですから。
日本は文句言わないので、どんどん言って来ますが、中国に「お前もやってるやん」って言われるのを恐れてなにも言わないのでしょう。
為替レートを国が管理しないのなんてありえないでしょう。
発行元が国ですから。

この回答への補足

回答ありがとうございます。

素人すぎて本当にすいませんが、やっぱり
「為替レートを国が管理する」というのが
まだよく分からないです。

たとえば、中国政府が、「今日の元・円レートは
通貨バスケットの計算によると12.5円だ」と言った
ところで、実際に売り買いする人達がちがうレートが
妥当と思えば、ちがうレートで取引されてしまうように
思うのです。

くだらない例ですが、中国に旅行にいった日本人が、
帰り際に元が余ったので、現地の中国人の友達に1元
あたり12円で買い取ってもらう、なんていうことが
あるかも知れません。

要するに、どうやって所定のレートが守られるように
しているのだろうか?という疑問があります。

補足日時:2010/09/20 13:32
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 今では世界の為替市場は変動相場制になっていますが、かつては1ドル=360円の固定相場でした。



 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%89%E5%8B%95% …

 世界が変動相場制に移行しても、当時共産主義体制のままの中国は固定相場を維持しました。しかし時代は変わり中国も市場経済を受け入れるようになると為替相場に問題がでます。

 http://www.21ccs.jp/Jinmingen/jinmingen06.html

 そして人民元の切り上げが行われました。

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E6%B0%91% …

 人民元改革とはいっても完全な変動相場制にはなりませんでした。(人民元の自由化とは言い難い)

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AE%A1%E7%90%86% …

 人民元のレートは中国政府によって管理されています。市場の総意とはいえません。

この回答への補足

やはり、「レートが中国政府に管理されている」というのが
具体的にどうやって管理されているのかイメージできません。

いくら中国政府が、「今日のレートは1元=XX円だ」と
言ったところで、取引する人たち(為替ブローカー?)が
それに従わなければ意味がないように思います。

中国政府は、どうやってそのレートに従わせているのでしょうか?
中国政府が決めたレート以外で取引したら、罰を受けたり
するのでしょうか?

あまりにも初歩的な疑問かも知れませんが、教えて
いただけるとありがたいです。

補足日時:2010/09/21 10:07
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>ちがうレートで取引されてしまうように


思うのです。
例えば、1元が14円だったとします。
日本人が中国国内で買い物をするのに両替をするとします。
中国国内では元の価値が上がっていて15円で中国の友人は売りたがります。
しかし、政府が無尽蔵に14円で紙幣を発行すればどうやっても14円より上がる事は無いのです。
中国の友人から購入した元も政府から購入した元も全く同じもので同じ様に買い物が出来ます。
したがって元高には出来ませんが元安には簡単に操作できます。
中国は元安を操作しているのです。アメリカも同じです。
日本だけが何もしないので、円高になるのです。
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日本の銀行の場合も例えば


仲値
とゆうのが、午前10時に決定され、1日中この値段のまま取引されます。
ます。ただし大変動した場合は、再度調整し値が決まります。
例えば ドル円レートの今日の値段
あ銀行では、85.65
い銀行では、85.60
う銀行では、85.72

と違うんですよ。臨機応変かと思うのですが、中国ではどうでしょうか?

それと、リアルタイムの瞬間値で取引させる
FXでも、取引業者によりチョットは違うはずですよ。
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>中国政府が、「今日のレートは1元=XX円だ」と言ったところで、取引する人たち(為替ブローカー?)がそれに従わなければ意味がないように思います。


為替ブローカーが扱う額などは微々たるものです。そんなものは問題になりません。決済は企業間、企業と銀行(銀行に準ずる機関も)、銀行(同前)間などで巨額の取引が行なわれます。
その為替を中国政府が監視しています。
中国政府の決めた為替で取引しなければ企業や銀行は為替取引権を剥奪されます。
ですから中国政府に従わざるを得ません。

なお、今実勢為替に突如変更したら、世界経済と中国経済が破綻します。
世界経済は何とか一年で持ち直すでしょうが、中国国内は輸出産業が壊滅し、経済格差の不満が爆発して内戦状態に陥り、ボートピープルのために日本は中国人であふれるでしょう。
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