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【古文】「自分」をあらわす古文単語を教えてください。
こんばんは。

古典で、
・目下との会話中の「自分」
・同等のものとの「自分」
・目上との会話での「自分」

をそれぞれ教えてください!
お願いします。

A 回答 (1件)

 お答えの前に、同じ問いを現代語で答えるとします。


1。お前自分でやれ
2。君自分でやりたまえ
3。貴方ご自分でなさってください

 要するに「自分」一つしかなく、しかも日本古来の単語ではなく、漢語です。

 已に上代に「おの(れ)」という単語がありますが、(1)再帰代名詞、(2)1人称代名詞、(3)2人称蔑称代名詞、と意味が三つあって独自の再帰代名詞はありません。また「あ」は一人称に限って再帰の意味があります。『時代別国語大辞典上代編』p。26参照。

 この状態はこの後も続きます。現代の辞書でも「おの」の定義は同じ三つです。

 http://dictionary.goo.ne.jp/srch/all/%E5%B7%B1/m …

 ですから、日本語の再帰代名詞の歴史は、「おの」があったが、影が薄くなり、その空白が「自分」という中国からの輸入品でカバーされた、と言えます。この再帰代名詞の欠如を証拠に、ウラル・アルタイ語系に、日本語を入れる人もいます。

 方言では「わ」で再帰代名詞に宛てているのがあります。長崎で「ワガクチャワガカワンバ」自分の口は、自分が飼わなければ(ならない)> 自分の食料ぐらいは、自分で調達するだけの経済力がなければ(駄目だ)、と言う表現がありますが、上代の「あ」を再帰代名詞に使う用法が、一人称以外にも拡大されて残っている例です。

 ご質問は古典の「空虚」をついたよい質問だと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました!

お礼日時:2010/11/14 15:45

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